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#読書録1 「スマホ」との向き合い方

ベストセラー・「スマホ脳」を読了した。

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私も実体験を通して、スマホは良くも悪くも、私たちに絶大な影響を与え続けていると思っている。

因みに私は今26歳なので、ギリギリZ世代になる。
スマホと共に生きて来たので、私にとってのスマホの存在は非常に大きいと自覚しているため、迷わずこの本に手に取ってしまった。

この本を読むと、当たり前の存在になってしまった「スマホ」を俯瞰することができ、スマホとの正しい距離感を掴むきっかけになるのではないかと思う。

「スマホ疲れ」をしている方には、特におすすめの一冊です。

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1、要約

1.人間は現代社会に適応するように進化していない


人間は、20万年前に誕生してから、
長い年月をかけて、その環境に適応するように生き延びてきた。

スマホ・SNSがあって当たり前になったのは、10年前。
つまり、「精神・肉体の両面において、人間は現代社会の「スマホ」のようなシステムに適応して作られていない」ということだ。

2、スマホは最新のドラッグ

私たちがスマホを頻繁に使ってしまうのは、
スマホが人の習性を巧みに操っているからだと言える。

「新しいことを知りたい」、「大切なチャットが来てるかもしれない」、「いいねが付いているかもしれない」とよくスマホを手に取ってしまう。

それは、チャットが来たり、サイトを閲覧している間に、脳のドーパミン量が増えるため、結果的に必要以上にスマホを手に取ってしまうことになる。

3、スマホの悪影響

①集中力の低下

現代人の注意持続時間が短くなっている
作業中に、手元にスマホがない状態であっても、意識はスマホにいってしまい、「見たい」という強い欲求を感じてしまう。

②記憶力の低下

グーグル効果」と呼ばれ、脳が情報そのものより、その情報がどこにあるのかを優先して記憶するようにできている。

また、脳が長期記憶をする際に、大きなエネルギーを使っている。
スマホを操作すると、あらゆる情報が脳に入ってくるため、限られた作業記憶をがいっぱいになってしまう上に、様々なことに集中する必要が出てくるので、記憶の固定化を妨げられる。

睡眠時間が短くなる

ブルーライトを浴びると体が昼間だと勘違いすることになり、睡眠が浅くなる。
また、睡眠時間が減ると、集中力の低下・情緒不安定・記憶が定着しない等の問題も起きる。

SNS疲れ

イエール大学の研究で、「SNSを長時間使った人ほど、人生に満足していない」という調査結果が出ている。
特に、写真をアップしない消極的なユーザー・自分に自信がない人・女性・若者は、SNSによって精神を悪化させやすい。

SNSで「完璧なもの」を見ると、自分が社会のヒエラルキーの下層にいると感じ、精神が悪化する。女性に関しては、容姿に自信がないと感じる人も増えている。
動物も同じように、ボス猿は自分の立場を理解した上でセロトニン(幸福物質)が分泌され、従っている方はセロトニンが少ないので、人間も同じようだ。

子供の教育に向かない

スマホを頻繁に使用する人のほうが、衝動的になりやすく、報酬を先延ばしにすることが下手になる、という調査結果がある。

すぐに結果が出ないことに対して努力する忍耐力がなくなる恐れがあるため、教育には向かない。

4、スマホとの向き合い方


スマホを使うことで起こりうる問題に対して、対抗策が必要になる。
その対抗策は「軽い運動」だ。

①集中力が上がる

集中力が増し、情報処理の速度が上がる。
人類は狩猟時代に1日2〜3時間狩りをしていたので、その間最大限の集中をしていた。今の人類の脳も大部分は変わらない。

②ストレスが軽減される

不安とは、脅威になり得るものに対して事前にストレスシステムを作動させる。
狩猟時代の人類からストレスシステムは備わっていて、身体を鍛えている人は、
脅威になるものが現れた時、攻撃や逃避ができたため、鍛えてない人に比べて「不安」になることが少なく、ストレスシステムが稼働することも減る。

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2、私のスマホとの向き合い方


私がスマホを持つ上で、1番気をつけたいと思うのは、「SNSの使い方」です。

イエール大学の研究で、「SNSを長時間使った人ほど、人生に満足していない」という調査結果が出ている。
特に、写真をアップしない消極的なユーザー・自分に自信がない人・女性・若者は、SNSによって精神を悪化させやすい。

私は、SNSで鬱になりやすい特徴にめちゃくちゃ当てはまってしまっています…

私は諸事情で適応障害に一時なった身でもあるので、精神は強くないと思います。

その頃からか、友人をフォローしているSNSとは自然と距離を置くようになっているが、快復した今は結果的に良かったと思います。

自分を守るためにも、「SNS(特にインスタ)は虚構」と捉えて、情報を受け流すように心がけています。斜に構えているようだけど、自分の身のため!
引き続き私はそんな感じで向き合っていこうと思います。


3、最後に


本書を読むと、「人間の特性から考えるスマホとの向き合い方」が見えてくると思います。

スマホ使いすぎてるなぁ、とか、SNSに影響受けてしまってるなぁと思うことが多かった私ですが、一個人の性格の問題ではなく、「スマホ側が、人間の特性を利用して、スマホを使わせようと作られている」ということが分かり、
少しばかり安心した次第です。

スマホをつい手に取ってしまう理由を理解すると、本当はそんなに確認する必要はないことが分かるので、スマホを使う回数が減ると思います。

私と同じように、スマホ・SNSを過剰に使ってしまっているという自覚がある方には、特におすすめの一冊です。

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