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日本の生きづらさを”生きてるって幸せ”に変えたい


生きづらさが増えた日本

「生きづらい」という言葉を、数年前に比べて身近で聞くことが増えた。LINEニュースを開けば、芸能人の方が精神・身体の不調で一時活動休止するニュースがトップに出てきて、SNSにはメンタルヘルスに関連した投稿や情報が溢れるようになった。

人との話題は、日本の給与の低さや、人間関係、キャリア、政治、日本教育の課題など、目につくのは、いかに日本が生きづらい国であるということ。日本が生きづらいから、この苦しみは今目の前にあるんだ、海外で生活したほうがいいんじゃないか、日本は終わりだ、なんて思う人もいるかもしれない。

しかし、この「生きづらさ」は実際のところ、日本だけではなく、世界中至るところにある。例えば、今私が住んでいるオーストラリアは物価高で、人を雇うにも、国土の広い国内で行う物流も、野菜も、光熱費も、家賃も高い。生活する面で生きづらさを感じやすい国だ。一方で、私の友達の出身のアルジェンチンは、一人で道を歩けないくらい治安が良くないそうだ。道を歩くときは、右左後ろをしっかりと確認しないと、刃物を突き付けられたり、追いかけられたりすることがある。心理的安全性という観点で生きづらい国もある。

生きづらさは、日本に限らず、あちこちにある。そして、それは今だけでなく、昔の時代にもちがった生きづらさがあったはずなのである。では、なぜ私たちは生きづらいと感じるのだろうか。

なぜ、生きづらいと感じるのか

思うに、生きづらさは、本当はありたい姿や出したい声にブレーキをかけている時に起こるのではないか。

「本当は○○したい、でも…(私には無理だ、不安だ、失敗したらどうしよう、できるわけない、やり方が分からない)。」感情とセットで何かを決めつけているときや、やって当たり前と感じているものこそ、誰かの価値観に縛られて本当の自由を失っていたり、目に見えない心の鎖をほどくことに抵抗してしまう。言葉で「○○やりたい」「○○したほうがいい」と自分の意見と主張したくなるものでさえ、実際は過去・幼少期のときの経験から作り上げた誰かの価値観で、心の底はそれを全く望んでいないことがある。

生きづらさは、過去の経験・体験が、自分を解放させてくれるものではなく、寧ろ心の声を奪ったり、蓋をしたり、何かしらの縛りを与えるものだったときに起こる。そして、そういった自由の抑制は、本人が気づかない無意識レベルまで刷り込まれていることが多い。なぜなら、それを当たり前と思って生きてきたから。苦しさを感じつつも、それが正しいと信じて歩んできたから。そう教えられてきたし、そう学んできたから。過去の経験で得た世界を見るメガネの色は、それだけその後の人生に大きな影響を与える。

私も約10年ほど、「自分のことなんて誰も分からない」「先回りして、誰かの期待を満たせなくなった瞬間に私は愛されなくなる」と思っていて、常に何だか焦っていて、不安で、満たされない気持ちで生きてきた。でも、ある時に、ずっとつけてきたメガネをそっと外してみたら「あれ。世界はなんて美しいんだ」ということに気づいた。

これまで気付けなかった人の愛情や心遣い、小さな幸せが目の前に転がっていることに気づいた。そこはちゃんと守られた世界で、私が求めていた現実だった。そのときに、世界とはこういうものだ、人とはこういうものだというメガネで見ていた世界は、私が創り出した幻想で、現存しないことを知った。

生きづらさを癒やす方法



メガネの色を変える方法はいくつかあるけれど、今すぐにできるものとしたら、あらゆるものを「美しい」という観点で見つめてみること。美しい以外の観点なら「幸せ」や「恩恵」「愛」「ありがとう」など、自分の心が少しでも躍る前向きなものをセットする。

例えば、「朝起きて、バタバタしていたら電車に乗り遅れた→最悪だ」を「→ありがとう」に変えるとすると、「朝起きて、バタバタしていたら電車に乗り遅れたけど、おかげで窓の外の街並みを眺めることができて、自分が足元しか見ていなかったことに気づいたよ、ありがとう」になる。

「あなたは僕にとっての一番じゃない」という別れの言葉を「→ありがとう」の観点で見つめると、「あなたは僕にとっての一番じゃない、と私に言ったけど、彼は彼自身で自分を愛すること、一番に自分を想うことをこれまでしてこなかったのかもしれない。前の私なら傷ついていたその言葉も、今は彼への思いやり変わっていたから、私は自分を愛せるようになったのかもしれないなあ。気づかせてくれてありがとう。」になる。ちなみに、これは私が実際に言われた言葉で、その時の自分の内側で起こっていたこと。

最後に「恩恵」という観点で、日本の生きづらさを見つめてみると、日本の給与が低いおかげで、会社を離れ、本来自分が求めていた幸せにたどり着いたかもしれない。精神的な不調を経験したから、誰かの幸せではなく、自分の幸せを一番に考えるようになったかもしれない。膨大な情報が溢れる今だからこそ、自分に必要なアンテナと情報を取捨選択できるようになって、不要なものを手放せたかもしれない。

生きづらさではなく、生きやすさを手にしている人たちが必ずいる。それは、その人たちが特質したスキルや経験を持っているからではなく、起きた事実に対しての受け止める解釈(メガネの色)が、「不安、最悪、ありえない、無理だ」ではなく「幸せだ、ありがたい、愛だ、最高だ」だから。

あらゆるもののメガネを、「美しい」や「幸せ」にすり替えると、現実で目を向ける先が変わっていく。不完全で、未完成だから、解釈や改善の余地があって美しいと思えたり、あらゆるものの物価が高いから、限られた資源に尊さや美しさを感じられたり、悲しみや怒りの感情にアクセスできたから、自分の心が望んでいる想いに気づけたり。  

意識の矛先が変わっていくと、やばいよね、生きづらいよね、日本ってどうなるのかなという混乱した感情から、日本って素敵な国だよね、こんなに栄養価が高くて安全なご飯があるなんて幸せだよね、日本って輝く力をまだまだ秘めているよね、と、光や安定した感情へと変わっていく。日本の未来が絶望ではなく、希望で満ちていく。

最後にメッセージ

混沌としている中にも、ちゃんと光があるし、ドロドロした感情の裏には、綺麗で透き通った愛がある。もし、ここまで読んでくださった方が、例えどんなに、今生きづらさを感じていて、暗闇の中にいて、底なし沼のような場所にいたとしても、この記事に出合えただけでも「大丈夫」という言葉を伝えたい。

「大丈夫。あなたが心の底から幸せでいることを周りは望んでいるよ。だって、大切な人が見たいあなたの表情は、心からワクワクして幸せを感じているもので、誰かのために我慢したり、苦しんだりする姿じゃない。自分の幸せを優先に生きていいんだよ。それはワガママではなくて、自分も周りも幸せにすることに繋がるから。」

周りや社会は不安を掻き立てるかもしれないけど、せめて私だけでも、愛や幸せ、希望で溢れる未来を見ていたし、誰かにとって心理的に守られた空間を作り出していきたい。そして、周りの人と一緒に、生きづらい(hard to live)を生きててよかった(happy to live )に変えていきたい。

私もあなたも大丈夫。

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます。

今夜も素敵な夜を🌛
HAVE A BEAUTIFUL NIGHT AND DREAM…

nanaka

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