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英語の学習手帳

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英語を勉強していく中で気づいた記事をここにまとめています。もしご関心があればお読みいただければ幸いです。
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#英文法

受験英語と「don't think」

受験英語と「don't think」

こんにちは!
今回は「~と思う」を意味する「think」の否定形について書いていきたいと思います。

学校では、「私は彼は来ないと思う」という和文を英訳するとき、

I don't think he is coming (または he will come 等々).

と訳すと習い、

I think he is not coming (または he will not come 等々).

とは訳さ

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受験英語と「avoid」

受験英語と「avoid」

こんにちは!
今回は、ドイツで私がよく聞く「間違っているけれどノンネイティブがよく使う英語表現」について書こうと思います。

例えば、
「私たちはボートが沈むのを避けなければならない」

と言った文があるとします。
これを英語に訳すと、

We must avoid the boat from sinking.

と訳せそうですが、これは間違いです。

avoidはその後に動名詞(動詞の-ing

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受験英語と「consider」

受験英語と「consider」

学校で学んだことと実際の英語は違うじゃないか!
の好例が「consider」です。

皆さんは、学校で英語を学んだ時、
「consider」は第5文型の動詞と学んだのではないでしょうか?

第5文型では、目的語Oと補語Cがイコールの関係になっています。
主語Sと動詞Vと合わせて、「SVOC」と呼ばれますね。

つまり、「私はあなたを友達として見なす」という文の場合、

I consider you

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【英語】定冠詞のキホン(3)

こんにちは。
前回は、「the door of the room」のように、「名詞A of 名詞B」となる場合に、「名詞A」に「the」が付く場合を見てきました。

今回は、「名詞A」に定冠詞が付かない場合、その中でも特に「無冠詞」となる場合を見ていきたいと思います。

無冠詞とは、つまり全く冠詞が付かないことです。
冠詞は私たちの母語・日本語にはない概念なので、どうしても必要以上につけてしまいが

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【英語】定冠詞のキホン(2)

【英語】定冠詞のキホン(2)

こんにちは!
前回の記事では、定冠詞の代表的な使い方2つについて説明しました。

1.「同じものの中で、ある特定のものを際立たせる」
(例:「the orange」→「あのオレンジではなくて、そのオレンジ」)
2.「異なるものの中で、ある特定のものを際立たせる」
(例:「the orange」→「ブドウやリンゴではなくて、オレンジ」)

使い方①のほうは、代表的な使い方で分かりやすいと思います。

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【英文法】sheepの複数形は?

【英文法】sheepの複数形は?

皆さんに質問です。

「1頭の羊」は「a sheep」。
では「3頭の羊」は何というでしょう?

「1匹の魚」は「a fish」。
では「5匹の魚」は何というでしょう?

「sheep」や「fish」に複数形はないと習ったのは私だけでしょうか?

何でも、群れをつくる生き物には単数と複数の概念がない?とか何とか。

※※※

さて、冒頭の質問の答えです。
「3頭の羊」は「three sheep」。

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【英語】可算・不可算名詞なんてない

【英語】可算・不可算名詞なんてない

引き続き「英語の歴史から考える 英文法の「なぜ」」(朝尾幸次郎著 2019年)の一部受け売りです。

この文を読んだとき、雷に打たれたような衝撃を受けました。

「可算名詞」「不可算名詞」という区別は名詞に内在せず、
同じ名詞でも、話し手の認識次第で数えられたり、数えられなかったりする、ということです。

日本語でも、話し手の認識次第で同じ名詞でも捉え方が変わることはあります。

例えば、
「あ、

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【英語】「了解」と「Understood」

【英語】「了解」と「Understood」

僕がモヤモヤし続けている表現。
ビジネスのやり取りで「了解しました!」と言うとき、
その英訳表現として「Understood!」が使われることです。

これの何にモヤモヤするかと言うと、
英語の「understand」は「know」などと同じように「状態」を表す動詞だからです。

つまり「understand」は「(今)理解している」、
「understood」は「(以前)理解していた」となるはず

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【英語】現在完了形と過去形の違い

【英語】現在完了形と過去形の違い

現在完了形には「継続」「経験」「結果」「完了」の主に4つの用法があると学校で習うと思いますが、

これらは全て「今の時点での状態」という、現在完了形の中心的な意味から出てきたものです。

そのため、どれが継続用法で、どれが経験用法か等を問うことはあまり本質的ではないと個人的に思います。

4種類の用法があるということを学習者が知ること自体は大事ですが、実際は意味的に重なったりどちらにも取れることも

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「complete」と「completed」の終わらない悩み

①Please let me know once the work is complete.
②Please let me know once the work is completed.

「complete」には、「完了させる」という動詞「to complete」と、
「完了した」という形容詞「complete」の2つがあります。

上の①の「complete」は形容詞、②は動詞(受動態)で

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【英語】仮定法なんてなかったら(2)

【英語】仮定法なんてなかったら(2)

仮定法の話は何度も記事にしているので、流石にそろそろ終わりにしようと思います。

学校英語では、「直説法」(直「接」法ではない)という言葉を学ばないのに、「仮定法」という言葉だけが急に出てきます。

「法」とは、大雑把に言えば、「動詞の活用形」のことです。

「直説法」と「仮定法」は対立概念と言っても過言ではないのに、学ぶのは何故か難しいほうだけ。

しかも、学ぶ割に、この用語には学習面での意味が

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【英語】「仮定法」なんて無かったら

【英語】「仮定法」なんて無かったら

学校英語は好きだったし得意ではあったのですが、
それでも文法は難しいと感じることが多かったです。

特に謎なのは「仮定法」でした。
実は僕たちが知っている「現在形」や「過去形」などは、
「直説法」という「法」の中の世界だったのですが、
「直説法」という名前を教わらずに、いきなり「仮定法」という言葉を学ぶ。
それなのに、実際は「(直説法の)過去形や過去完了形を使います」と言われて、何が何だかよく分か

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【英語】動名詞と現在分詞の違い

【英語】動名詞と現在分詞の違い

英語は覚える形は少ないですが、実は形が同じだけで全くの別物、というものがとても多く、

英文法の学習では、それらを見分ける訓練に多くの時間が割かれます。
いわゆる「構文解析」っていうやつです。

今回の「動名詞」と「現在分詞」も、そんな「似て非なる物」の1つ。

「play」の動名詞は「playing」。
「play」の現在分詞も「playing」。

全く同じ形。
同じ単語なのでは?とさえ思えて

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【英語】一般動詞が分からない(2)

【英語】一般動詞が分からない(2)

こんにちは。
前回の記事の続きです。

僕が中学生の時に英語を学んだ際に、
一般動詞でつまずいたという話をしました。

特に困難なく一般動詞を使いこなせる方からするとあまり共感できない悩みかもしれません。

一般動詞の肯定文から否定文や疑問文への変換が難しいのは、
本来あるべき1ステップが抜けているからなんです。

You speak German.

You do speak German.

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