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ドイツ語の学習手帳

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僕なりのドイツ語の勉強法や文法に関する記事をまとめています。良ければ読んでいただければ嬉しいです。
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2023年8月の記事一覧

【ドイツ語】「zu」よ、汝は何者か

【ドイツ語】「zu」よ、汝は何者か

ドイツ語を学ばれた方であれば、「格支配」という言葉を一度は耳にしたことがあるかと思います。

ドイツ語の前置詞の多くは、「3格」と「4格」を使い分けることで、

一見同じ「場所」のように見えても、

それが「動作が行われる位置」なのか、「動作が向かう先」なのかを表現し分けています。

そんな中、場所を表す言葉と一緒に使うのに、この格支配の使い分けをしない前置詞があります。それも、メジャーな。

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【ドイツ語】「wo」≠「どこ」

【ドイツ語】「wo」≠「どこ」

ドイツ語には、日本語の「どこ」に相当する単語がありません。

そんなバカな、と思われるかもしれませんが、まずは次の文をご覧ください。

「日本の首都はどこですか?」

日本語話者はこの文を見ると、
「日本の首都は何という名前の都市か」と聞かれていることが分かります。

何を今更、と思われた方、もう少しだけお付き合いください。

それでは、この文をドイツ語に訳してください。

この質問に首を傾げる方

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【ドイツ語】「gehen」 ≠「行く」

【ドイツ語】「gehen」 ≠「行く」

ドイツ語には、日本語の「行く」に当たる単語がありません。

ドイツ語には英語の「go」に似た単語「gehen」があります。
でも、英語の「walk」に似た単語は見当たりません。

じゃあ、ドイツ語で「歩く」ってどう言うのでしょうか?

ドイツ語にも、ちゃんと「歩く」という単語があります。
それは何かと言うと…

実は、「gehen」なのです。

ここからは重要な点なのですが、

ドイツ語では、「動

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【ドイツ語】前置詞1つで変わる意味

【ドイツ語】前置詞1つで変わる意味

英語では「~へ行く」は多くの場合「to」で事足りますが、
ドイツ語では「to」の親戚である「zu」だけではなく、名詞によって「in」、「auf」、「an」、「nach」と、様々な前置詞を使い分けます。

しかもそれだけに飽き足らず、前置詞の後に「何格」が来るか、という、格変化まで気にしないといけません。全くもって七面倒な言語です。

さて、「トイレ」にはどの前置詞を使うでしょうか?

大抵、トイレ

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【ドイツ語】道の尋ね方

【ドイツ語】道の尋ね方

ドイツ語では、「~へはどうやって行けばいいですか?」と言いたいとき

Wie kommt man zu + 場所?

と言います。

というのを、最近になってようやく学びました。
10年以上ドイツ語勉強しているんですが、この言い方知りませんでした。
お恥ずかしい…。

「行く」に引きずられて「gehen」と言いそうですが、
ドイツ語では「来る」に当たる「kommen」を使います。

これはあたか

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ホットなはずのアイスココア

ホットなはずのアイスココア

こんにちは。
日本や南欧で暑い日が続く中、ドイツは7月後半~8月半ばまで、時に夜中の気温が一桁に落ち込むほど異様に涼しい日が続いていました。それもようやく終わり、また今週末からは30度を超える暑い日が戻ってくるようです。

さて、暑い日や寒い日、という話をしていて思い出した一つの話があるので、今日はそのことについて書こうと思います。

イタリア人やフランス人、スペイン人など、ラテン系の言語を話す人

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