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「今朝、車上強盗に襲われたんだ」 in Ghana

私は西アフリカのガーナ共和国在住。

今は首都のアクラに滞在している。

今日の記事はUber(タクシーのようなもの)に乗った時に運転手さんと話したこと。

「今月3名も殺されたらしいね」

私は運転手さんに言った。

数日前に乗ったUberでそんな話を聞いていた。

詳しくはこちらの記事から。

運転手さんは「ああ、そうだよ」と答えた。

「ちょうど今朝、友達が車上荒らしに遭ったんだ」

彼曰く、Uber運転手の友人が被害に遭ったそう。

助手席の窓ガラスが割られ、売上金やその他車内に遭ったものが盗まれた。
しかも、その友人は犯人と鉢合わせしてしまったそう。

抵抗をしなかったために友人は助かったけれど、車上強盗の被害者となった。

「これが被害に遭った車だよ」

Uberの運転手さんが見せてくれた動画。

外から窓ガラスが割られ、中には物がなかった。

「見せてくれてありがとう」

と言うと、Uber運転手はため息をついてこう言った。

「Uberの運転手ばかり狙われるんだ」

強盗団は4〜5人のグループで運転手を襲う。

彼らは現金やお金になりそうなものは全て奪っていく。

その時に少しでも抵抗すると、最悪殺されてしまう。

その結果が運転手の死者3名。

「Teshieは危ない場所だ」

首都のアクラの中でも特に危ない地域があるという。

それがTeshieという場所。

海岸沿いにあるこの場所は、Uber運転手を狙う強盗団が多くいるそう。

「夜間は特に注意して仕事している」

Uber運転手はお客さんの行きたい先を事前に知ることができない。

乗り場しか知らされないため、お客さんを乗せてから「Teshie」に行きたいと言われても断ることができない。

だから、彼は

「迎えに行く前に電話をするんだ。
行き先を確認できない時はキャンセルする。」

と言った。

「自分を守るため」にそうすると教えてくれた。

危険。それでも辞めることはできない

ここにはお金を稼ぐ方法がない。

だから、Uber運転手の仕事が危険だとしても辞めることはできない。

彼らと話すことで、Uber運転手の方々は大学を出て専門の資格や免許を持っている人がたくさんいることを知った。

そして、彼らの多くは

「ガーナは好きじゃない。他の国に行きたい」

と言う。

これが、私が経験しているガーナの現状。

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