Yama JINJIN

神社や遺跡、神話(日本書紀・古事記)を頼りに、弥生時代の出来事や日本建国について、あれ…

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神社や遺跡、神話(日本書紀・古事記)を頼りに、弥生時代の出来事や日本建国について、あれこれ想像しています。 関西を中心に 散策しています。

記事一覧

出雲口伝における物部伝承⑬九州勢の東征2回目-4/4

「出雲口伝」の中で「物部氏」に関連する内容を掻い摘んで紹介しています。 ※この記事は、「親魏和王の都」(勝 友彦:著、大元出版)を参考にしています。詳しくは、こ…

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4週間前
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出雲口伝における物部伝承⑫九州勢の東征2回目-3/4

「出雲口伝」の中で「物部氏」に関連する内容を掻い摘んで紹介しています。 ※この記事は、「親魏和王の都」(勝 友彦:著、大元出版)を参考にしています。詳しくは、こ…

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1か月前
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出雲口伝における物部伝承⑪九州勢の東征2回目-2/4

「出雲口伝」の中で「物部氏」に関連する内容を掻い摘んで紹介しています。 ※この記事は、「親魏和王の都」(勝 友彦:著、大元出版)を参考にしています。詳しくは、こ…

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1か月前
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出雲口伝における物部伝承⑩九州勢の東征2回目-1/4

「出雲口伝」の中で「物部氏」に関連する内容を掻い摘んで紹介しています。 ※この記事は、「親魏和王の都」(勝 友彦:著、大元出版)を参考にしています。  詳しくは…

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1か月前
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出雲口伝における物部伝承⑨大彦VS物部(補足)

 前回の記事で、出雲口伝に関連する書籍より、「第一次物部東征」において「物部勢力」に圧され「大彦軍」が北に退却した内容を紹介しました。  この記事では、「考古学…

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1か月前
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出雲口伝における物部伝承⑧九州勢の東征1回目-3/3

「出雲口伝」の中で「物部氏」に関連する内容を簡単に紹介しています。 ※この記事は、「親魏和王の都」(勝 友彦:著、大元出版)を参考にしています。詳しくは、この書…

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1か月前
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出雲口伝における物部伝承⑦九州勢の東征1回目-2/3

「出雲口伝」の中で「物部氏」に関連する内容を簡単に紹介しています。 ※この記事は、「親魏和王の都」(勝 友彦:著、大元出版)を参考にしています。詳しくは、この書…

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1か月前
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出雲口伝における物部伝承⑥九州勢の東征1回目-1/3

「出雲口伝」の中で「物部氏」に関連する内容を簡単に紹介しています。 ※この記事は、「親魏和王の都」(勝 友彦:著、大元出版)を参考にしています。詳しくは、この書…

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1か月前
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出雲口伝における物部伝承⑤ヒボコ一族の侵攻(補足)

前回の記事で、「ヒボコ一族の播磨への侵攻」について紹介しました。 この記事では、「考古学的な視点」で2世紀末ごろの播磨について見ていきたいと思います。  「兵庫県…

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1か月前
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出雲口伝における物部伝承④ヒボコ一族の侵攻

「出雲口伝」の中で「物部氏」に関連する内容を掻い摘んで紹介しています。 <記紀におけるヒボコの記録> ヒボコは、「天日槍」「天日矛」「天日桙」(あめのひぼこ)な…

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2か月前
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出雲口伝における物部伝承③天村雲の誕生

「出雲口伝」の中で「物部氏」に関連する内容を掻い摘んで紹介しています。  ※なお、「出雲大国とヤマト政権」(富士林雅樹:著、大元出版)を参考にしています。詳しく…

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2か月前
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出雲口伝における物部伝承②徐福の来日2回目

 「出雲口伝」の中で「物部氏」に関連する内容を 簡単に紹介しています。  ※なお、「出雲大国とヤマト政権」(富士林雅樹:著、大元出版)を参考にしています。詳しく…

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2か月前
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出雲口伝における物部伝承①徐福の来日1回目

 【3世紀中頃】に「銅鏡の文化」が北九州から大和にシフトしていき、そのころ纏向遺跡(奈良)にて古墳が作られ始め、古墳に銅鏡が埋葬されるようになります。この頃が『…

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2か月前
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大彦命と武渟川別命⑰まとめ

 これまでの記事で、「大彦命と武渟川別命」の一族について伝承を調べてきました。この「大彦」は「孝元天皇(8代)」の皇子とされています。  この記事では 今までの…

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2か月前
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大彦命と武渟川別命⑯越の王

「大彦命」と「武渟川別命」の親子について伝承を調べています。  大彦は 孝元天皇(8代)の皇子ですね。  新潟や東北地方には、「こしおう神社」(古四王神社や高志王…

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2か月前
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大彦命と武渟川別命⑮越後:彌彦神社

「大彦命」と「武渟川別命」の親子について伝承を調べています。  大彦は 孝元天皇(8代)の皇子ですね。  新潟県にも「大彦」を祀る神社がありますので、ここで紹介し…

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2か月前
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出雲口伝における物部伝承⑬九州勢の東征2回目-4/4

出雲口伝における物部伝承⑬九州勢の東征2回目-4/4

「出雲口伝」の中で「物部氏」に関連する内容を掻い摘んで紹介しています。

※この記事は、「親魏和王の都」(勝 友彦:著、大元出版)を参考にしています。詳しくは、この書籍を御覧ください。

<磯城王朝の終わり> 丹波国では、大和の最後の勢力である「道主大王」の軍勢には、物部勢力から寝返った「武内宿祢」の勢力が合流していた。

 そして彼らは抵抗を続けたが、最終的には豊国と物部の軍に取り囲まれた。

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出雲口伝における物部伝承⑫九州勢の東征2回目-3/4

出雲口伝における物部伝承⑫九州勢の東征2回目-3/4

「出雲口伝」の中で「物部氏」に関連する内容を掻い摘んで紹介しています。

※この記事は、「親魏和王の都」(勝 友彦:著、大元出版)を参考にしています。詳しくは、この書籍を御覧ください。

<タジマモリの裏切り> イクメ王の協力者だった「タジマモリ(田道間守・但馬守)」は、イクメ王を襲撃し自分がヤマトの王になろうと陰謀を企んだ。 

 困ったイクメ王は、出雲を攻略した「物部十千根(秋上十千根)」に、

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出雲口伝における物部伝承⑪九州勢の東征2回目-2/4

出雲口伝における物部伝承⑪九州勢の東征2回目-2/4

「出雲口伝」の中で「物部氏」に関連する内容を掻い摘んで紹介しています。

※この記事は、「親魏和王の都」(勝 友彦:著、大元出版)を参考にしています。詳しくは、この書籍を御覧ください。

<その頃のヤマトの情勢> ヤマトでは、オオヒビ大王(大日日・開化天皇:9代)が治めた後、その王子である「ヒコイマス王」(彦坐王・日子坐王)が大王になっていた。
 ヒコイマスの拠点は、大和盆地の東北にある「和邇の地

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出雲口伝における物部伝承⑩九州勢の東征2回目-1/4

出雲口伝における物部伝承⑩九州勢の東征2回目-1/4

「出雲口伝」の中で「物部氏」に関連する内容を掻い摘んで紹介しています。

※この記事は、「親魏和王の都」(勝 友彦:著、大元出版)を参考にしています。
 詳しくは、この書籍を御覧ください。

<2回目の東征の動機>『三国志』「呉書」呉主伝には、黄竜2年(西暦230年)の出来事として次のように記されている。

(呉王・孫権は)将軍の衛温と諸葛直とを派遣し、武装兵1万を率いて海を渡り、夷洲(沖縄)と亶

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出雲口伝における物部伝承⑨大彦VS物部(補足)

出雲口伝における物部伝承⑨大彦VS物部(補足)

 前回の記事で、出雲口伝に関連する書籍より、「第一次物部東征」において「物部勢力」に圧され「大彦軍」が北に退却した内容を紹介しました。
 この記事では、「考古学的な視点」で2世紀末ごろの近江について見ていきたいと思います。

<野洲川付近の主な弥生遺跡>【服部遺跡】
弥生時代前期の広大な水田跡がある。
野洲川が形成した三角州に営まれた集落。

【下之郷遺跡】
弥生時代中期の大環壕集落。

【伊勢遺

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出雲口伝における物部伝承⑧九州勢の東征1回目-3/3

出雲口伝における物部伝承⑧九州勢の東征1回目-3/3

「出雲口伝」の中で「物部氏」に関連する内容を簡単に紹介しています。

※この記事は、「親魏和王の都」(勝 友彦:著、大元出版)を参考にしています。詳しくは、この書籍を御覧ください。

<物部勢力の第一次東征:ヤマト争乱> フトニ大王が吉備に去った後に、ヤマト政権の大王となったのは、クニクル大王(孝元天皇・8代)であった。

 このクニクル大王には、登美家のクニアレ姫を后(正室)に迎え、大彦とオオヒ

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出雲口伝における物部伝承⑦九州勢の東征1回目-2/3

出雲口伝における物部伝承⑦九州勢の東征1回目-2/3

「出雲口伝」の中で「物部氏」に関連する内容を簡単に紹介しています。

※この記事は、「親魏和王の都」(勝 友彦:著、大元出版)を参考にしています。詳しくは、この書籍を御覧ください。

<熊野への上陸>イツセを亡くした「物部勢力」は、態勢を整えるため、船に戻り、南の潮岬を周り、熊野新宮付近に上陸した。

<和歌山県 新宮市にある徐福伝説>※出雲口伝関連の書籍では、
新宮市の徐福伝承は、この際の出来事

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出雲口伝における物部伝承⑥九州勢の東征1回目-1/3

出雲口伝における物部伝承⑥九州勢の東征1回目-1/3

「出雲口伝」の中で「物部氏」に関連する内容を簡単に紹介しています。

※この記事は、「親魏和王の都」(勝 友彦:著、大元出版)を参考にしています。詳しくは、この書籍を御覧ください。

 九州の筑後川流域を中心に徐福の後裔は住んでいた。
※出雲口伝ではこの勢力を物部政権や物部勢力と表現しています。

<物部勢力の第一次東征:出発> その当時(2世紀末頃)、【九州勢力】の指導者は、ナギサタケ王の御子の

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出雲口伝における物部伝承⑤ヒボコ一族の侵攻(補足)

出雲口伝における物部伝承⑤ヒボコ一族の侵攻(補足)

前回の記事で、「ヒボコ一族の播磨への侵攻」について紹介しました。
この記事では、「考古学的な視点」で2世紀末ごろの播磨について見ていきたいと思います。

 「兵庫県加古郡播磨町」に【大中遺跡】(弥生時代後期)があり、そこには「兵庫県立考古博物館」と「播磨町郷土資料館」が建てられています。
 今回の内容は、そこで得た「播磨地域の歴史」の情報をベースにしています。

<弥生時代中期の集落>稲作に適した

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出雲口伝における物部伝承④ヒボコ一族の侵攻

出雲口伝における物部伝承④ヒボコ一族の侵攻

「出雲口伝」の中で「物部氏」に関連する内容を掻い摘んで紹介しています。

<記紀におけるヒボコの記録>
ヒボコは、「天日槍」「天日矛」「天日桙」(あめのひぼこ)などで記載される人物です。

『日本書紀』では、「垂仁天皇(11代)の御代に、新羅の王子である天日槍が渡来した」と書かれています。 天日槍は初め播磨国の宍粟邑にいた。その後、菟道河(宇治川)を経て、近江国の吾名邑に移動した。それから若狭国を

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出雲口伝における物部伝承③天村雲の誕生

出雲口伝における物部伝承③天村雲の誕生

「出雲口伝」の中で「物部氏」に関連する内容を掻い摘んで紹介しています。

 ※なお、「出雲大国とヤマト政権」(富士林雅樹:著、大元出版)を参考にしています。詳しくは、この書籍を御覧ください。

<天村雲の誕生> 丹波の「香語山(かごやま)」は筑紫の「穂屋姫」を后に迎えることとした。言い換えると、徐福の異母兄妹が結婚したことになる。
 そして生まれた長男が「村雲」であった。

 村雲は「丹波」にいた

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出雲口伝における物部伝承②徐福の来日2回目

出雲口伝における物部伝承②徐福の来日2回目

 「出雲口伝」の中で「物部氏」に関連する内容を 簡単に紹介しています。

 ※なお、「出雲大国とヤマト政権」(富士林雅樹:著、大元出版)を参考にしています。詳しくは、この書籍を御覧ください。

<筑紫での徐福> 出雲口伝では、徐福の二回目の来日の地は 北九州の佐賀平野でした。

 徐福は、筑紫では「饒速日(にぎはやひ)」と名乗った。
 故郷の地名「饒安(じょうあん)」から「饒」の地を使ったものと考

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出雲口伝における物部伝承①徐福の来日1回目

出雲口伝における物部伝承①徐福の来日1回目

 【3世紀中頃】に「銅鏡の文化」が北九州から大和にシフトしていき、そのころ纏向遺跡(奈良)にて古墳が作られ始め、古墳に銅鏡が埋葬されるようになります。この頃が『実質的な日本の建国』と考えており、この仮説をベースにいろいろと調べてきました。

 この後は「物部氏」について調べていく予定ですが、ここで避けて通れないのが「物部氏」に関する多くの伝承がある「出雲口伝」です。

「出雲口伝」関連の書籍につい

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大彦命と武渟川別命⑰まとめ

大彦命と武渟川別命⑰まとめ

 これまでの記事で、「大彦命と武渟川別命」の一族について伝承を調べてきました。この「大彦」は「孝元天皇(8代)」の皇子とされています。

 この記事では 今までの情報をまとめていきたいと思います。

【なぜ「大彦命」一族を調べたのか?】 【3世紀中頃】に「銅鏡の文化」が北九州から大和にシフトしていき、そのころ纏向遺跡(奈良)にて古墳が作られ始め、古墳に銅鏡が埋葬されるようになります。この「纒向遺跡

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大彦命と武渟川別命⑯越の王

大彦命と武渟川別命⑯越の王

「大彦命」と「武渟川別命」の親子について伝承を調べています。
 大彦は 孝元天皇(8代)の皇子ですね。

 新潟や東北地方には、「こしおう神社」(古四王神社や高志王神社、胡四王神社など)という名で、主に「大毘古命(大彦命)」を祀る神社が多く存在します。

「大毘古命(大彦命)」は「記紀」によると崇神天皇(10代)の御代に、四道将軍の1人として、北陸に進軍した人物です。

 諸説ありますが、この「大

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大彦命と武渟川別命⑮越後:彌彦神社

大彦命と武渟川別命⑮越後:彌彦神社

「大彦命」と「武渟川別命」の親子について伝承を調べています。
 大彦は 孝元天皇(8代)の皇子ですね。

 新潟県にも「大彦」を祀る神社がありますので、ここで紹介したいと思います。 (※三宅神社は前回の記事で紹介しています)

<彌彦神社>御祭神:伊夜日子大神(いやひこのおおかみ) 
 御名:天香山命(あめのかごやま)
所在地:新潟県 西蒲原郡 弥彦村弥彦
御由緒:
 神武天皇(初代)4年、天香山

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