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【コラボ企画】人はなぜ就職し、働くのか? 『同期のサクラ』より

今回のコラムは、私の盟友である喜多バグジさんとのコラボ企画でお送りします!

今週、『同期のサクラ』が最終回を迎えました。実は私、このドラマを観てなかったんです。でも、喜多バグジさんがコラムにしていて、超ショートカットで追いついたので、理解が浅いまま、最終回だけ観ました(笑)

最終回のあらすじ

このドラマは、サクラが「故郷に橋を架ける」という夢を叶える為に、建設会社に就職してからの10年間を描いていたようなんですが、なんやかんや色々あって(笑)、サクラも同期の仲間も会社を辞め、それぞれの道を歩いていた。

苦労はしても、同期の絆は固く、お互いを支え合いました。そんな中、サクラは副社長に呼ばれ、再就職することになりましたが、忖度しない発言に、サクラは孤立した過去がありました。性格はそう変わるものではないが、副社長の狙いは、
「文句を言わせない力を身につけろ」
というものでした。

自分の違和感を無視して、副社長に言われるよう力を身につけようとするサクラは、同期の仲間ともギクシャクする。それでも、サクラを思う仲間の絆は簡単には壊れない。見てないんで、なぜかは知らないですけど(笑)

サクラは、ひょんな事で自分の原点を思い出し、会社を休む。その間、同期の仲間に連絡をしまくり、あるものを完成させ、それを副社長に突き出し、
「これは、仲間がいなければ完成しませんでした。私の力は、仲間です!」
と啖呵を切り、会社を辞める。

それから就職活動をしていると、以前入社試験を受けた、サクラと気の会いそうな社長とバッタリと出会い、あっさりと就職が決まる。
同期の仲間もそれぞれ就職したり、結ばれたり、それぞれの道が定まりました。そして、結束はそのまま、夢を語り合い、それぞれの道を歩み出しました。


なぜ就職するのか?

このドラマが言いたかったことではないと思いますが、最終回を観ていて、
「なぜ就職しなきゃいけないんだろう?」
と、ふと思いました。
私も、就職したことがあり、転職も経験しています。今は個人事業主ですが、

「なぜ就職するのか」
「なぜ働くのか」

ということは、「当たり前」で片付けてはいけないテーマだと思うんです。

生活をしていく為に、お金を稼がなければいけないという理由はごもっともです。
しかし、その為だけに働くのは超つまらないです。

サクラのように、「故郷に橋を架けたい」という夢を持ち、夢を実現させる為に、就職するというのがわかります。でも、喜多さんの情報によると、サクラは希望の部署に配属されなかったとか。しかも、なぜかは知らないけど、故郷に橋も架けられなくなったそうですね。夢を持っていたって、希望の会社に入っても、叶えられるとは限らないわけです。

そして、遠回りしたからこそ、心から信頼できる仲間ができたようで、その辺はとても道楽的ですね。それも大事です。

根本的な問題として、就職するということは、組織に入るということです。「お金を稼ぐ」以外に、組織に入る理由は「自分一人ではできないことをやれる」からです。

サクラも、「故郷に橋を架ける」と言う夢の為に就職しましたが、一人で橋を架けるなんて不可能ですよね。ということは、組織に入る必要があったんです。
会社に復帰して、副社長は社長を陥れ、
「社員のために、社会のために」
という新体制での理念を打ち出しました。

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一見、ご立派なスローガンに見えますが、なんとなく、それが嘘くさく感じてしまうのは私だけでしょうか?
きっと皆さんも、本当に会社が社員だけの為であれば、組織が成り立たなくなることをわかっているのではないでしょうか。

組織は、個人の為よりも、組織を守ることを優先しがちです。なぜなら、個人の誰かを重視したら、不平等になり、やがて組織は崩壊します。

『ONE PIECE』の頂上戦争編では、エースが海軍に捕まり、救出に向かった「四皇」白ひげ海賊団は、結果としてエースも助けられず、海賊団も崩壊しました。最初からエースを切っていれば、白ひげ海賊団は崩壊していなかったかもしれません。まぁ、それをしてしまっては、家族を大事にする白ひげではないのですが。それをわかった上で、黒ひげはエースを狙い、エースを餌にした海軍のジョーカーゲームだったわけですね。どちらにせよ、エースの死は免れなかったわけですね・・・

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                  出典:ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

す、すみません!エースさん!!


組織にとっては、重要なのは個人より組織

それは置いといて、一人ではできないことをやる為に組織に入ったのに、基本、組織が重視するのは個人ではなく組織そのものです。『HUNTER×HUNTER』風に言うなら、「残すべきは個人ではなくクモ」ということです。

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                出典:HUNTER×HUNTER/冨樫義博 集英社

就職すること、組織に入るということは、そういう組織側の裏(本音)があるということを忘れてはいけません。なので、文字通り組織の為に自分を犠牲にする必要はありません。でも、組織があるから個人が守られる面があるのも事実です。そう考えれば、組織を重視することもわかります。大事なのは、組織の為に働くのでも、自分の為だけに働くのも違うということです。

終身雇用も今は昔。転職の時代も時代遅れで、既に起業の時代と言われています。私も個人事業主ですが、仕事の関係で関わっているのですが、副業の準備をしている人もいれば、起業の準備をしている人がとても増えています。さらには、そのうち年金も貰えなくなれば、定年後も働かなくてはならず、生涯現役で働かなければならないかもしれません。


生涯現役を視野に、道楽で生きる

今は組織に入らなくても仕事がしやすい世の中とも言えます。何歳からでも起業できるような時代でもあります。でも、サクラのように大きな組織に入らないといけないなら、覚悟が必要かもしれません。あとは、視点を変えて関わり方を変えることができれば、違う道筋で夢を実現させることも不可能ではありません。

道が一つだと決めつけずに、道草をすることで、新たな道が拓けることもあります。就職するにしてもしないにしても、決められたことだからと何も考えずに就職して働くのではなく、自分の頭で考えて、何を重視するのかを考えていきたいですね。
その為には必要なのが「道楽」だと思いますし、「道楽家」として生きることで、観念に縛られず、誰かの思い通りに生きるのではなく、自分の意志で人生を生きることができます。就職するにしても、個人で生きるにしても、自由で人生を楽しむ生き方が、「道楽」です。


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