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ルフィ名言Vol.43「助けて・・・」「当たり前だ!!!!!」

卑劣なアーロンの策略により、8年かけて貯めた財宝を奪われたナミは、村人たちを止める為に村へと走る。

8年間、ココヤシ村の人たちの命を一人で背負い、村を買い戻す為に一人戦ってきたナミを踏みにじる行為に、村人達は決起する。
8年間耐え続けたしうちに対し、解放という希望がなくなり、支配を耐え忍ぶ戦いをする意味はもうなくなってしまった村人たちは武器を取り、ナミが受けた屈辱を晴らさんと意気込む。そこにナミがやってきて、

「もう少しだけ待ってよ!!私また頑張るから!!もう一度お金を貯めるから!!!」

と明るく笑顔を取り繕い話すが、その姿にゲンさんは涙を流しながらナミを抱きしめる。

「もういいんだ・・・!!我々の命を一人で背負って・・・よくここまで戦ってくれた・・!!!」
「よく戦った」
「お前はこのまま村を出ろ」

ナミだけは助けようとゲンさんは言うが、ナミはナイフを向けて、それでも止める。

「死ぬんだよ・・・!?」
「知っている」

ゲンさんは素手でナイフを掴み言う。

「どきなさい!!!ナミ!!!」

覚悟を決めたゲンさん達は、武器を持ってアーロンパークへと向かう。

脳裏に卑劣なアーロンの笑い声が響き、ナミはナイフで左肩に入った入れ墨を何度も刺す。

「アーロン!!!アーロン!!!アーロン!!!!」

ルフィは、無言でナミの手を取り止める。

「何よ・・・!!何も知らないくせに・・・!!!」
「うん。知らねェ」
「島から出てけって・・・!!言ったでしょう!!?」
「ああ言われた」
「ルフィ」
「助けて・・・」

被っていた麦わら帽子をナミに被せ、今回のルフィの名セリフ。

「当たり前だ!!!!!」                  出典 ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

バギーと戦っていた時、ルフィの麦わら帽子を触った時に、「おれの帽子(たから)に触るな!!!」と言われたことを思い出すナミ。

ゾロ、サンジ、ウソップも側で待っていた。

「いくぞ」
「オオッ!!!」                  出典 ONE PIECE/尾田栄一郎 集英社

麦わらの一味が、アーロン一味との決戦が始まる。


いやぁ〜、ヤバイっす!!このシーンは、私の中でもベスト3に入る名シーンなのですが、もうたまりません。

一人で村の人たちの命を背負っていたナミ、そのナミを大切に思いアーロンの仕打ちに対して、耐え忍んできた8年間と命を捨てる覚悟ができていた。そんな村人に対して、笑顔で取り繕うナミも何とも切ないです。

そして、絶望したナミが入れ墨をナイフで刺し、それを無言で止めるルフィも格好良く、8年ぶりに「助けて」と言えたナミはとても感慨深く、それに対し「当たり前だ」と答えるルフィは格好良すぎます。
自分の宝である麦わら帽子をナミに被せたのも、バギー編で「触るな」と言ったことが伏線となり、ナミが真にルフィの仲間になったことを象徴しています。それを思い出すナミの心中を察すると、たまりません。

誰かに「助けて」と言えることは、簡単なようで、とても難しいものです。8年間も一人で戦ってきての「助けて」ですから、その重みは相当です。それを「当たり前だ」で済ますルフィは本当に格好良く、待ち構えていたゾロ、サンジ、ウソップも、本当に格好良いです。助けてと言える、仲間の為なら命をかけることができる人こそ、仲間であり、仲間にしたいものですね。

そして、ナミが一人で戦い続けたのにアーロンの卑劣な仕打ちは、そこだけを切り取れば、ただの悪党で、ナミは苦しんで終わり、というものですが、それだけの絶望があったから、ルフィという存在が希望となり、光り輝くのです。絶望の淵にいる時は、希望なんて見出せるわけもなく、考えることもできないと思いますが、物語として一歩引いてみた時に、その絶望があったからこそ希望が生まれ、感動が生まれるのです。これは漫画の話だけではなく、誰しもにありえることなのです。今苦しんでいたり、絶望の淵に立っている方がいたら、それは後に来る希望への下ごしらえだと、頭の片隅に置いていただきたいと思います。


ー追記

この度、「道楽舎」を設立しました!

「道楽家」になってルフィのように自由に生き、道中の至る所で、感動を発見して、面白い人生にしていきたいと思います!

興味がある方はぜひのぞいてみてくださいね!


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