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『リゼロ』30話「踏み出した一歩」感想!(ネタバレ!)

今回は、初めてスタートにOPが流れました!映像がつくのは2回目ですが、初めて流れた時は、エンディングだったので、オープニングで観るとまた新鮮ですが、「あぁそうだ。これ、スバルが何度も死ぬ物語なんだ」と思い知らされます・・・

それでは今回も、長月先生のツイートや画像を引用しながら、感想や考察をしてまいります!!


乗り越えた試練

墓所の試練、己の過去と向き合い、不登校という殻を破って学校の教室に入ったスバルを待ち受けていたのは、制服姿のエキドナだった。

長月先生曰く、エキドナが制服姿だったのは、スバルの記憶の中に、制服を着ている女の子が多かっただそうです。学校だったからではありますが、スバルが好きなのかなと思い、制服で待っていた、とのこと。
何気にサービス精神の強いエキドナさんですね(笑)


エキドナが待っていたことで、試練を乗り越えたということだが、両親との感動のシーンを、堂々と茶化すドナさんって・・・

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この空間は、スバルの記憶からから生み出した虚構の世界だと語るエキドナ。着ている制服も、父も母も含め、何もかも。

自分に知らないことがあったから、そんなはずはないと思うスバルだが、エキドナは、「本当にそれを知らなかったかい?」と四方八方からスバルの心に問いただす。

「知られて楽になりたい本心を、それでも愛して欲しいという利己的な感情を、虚構の父に、妄想の母に、求めていなかったと、断言できるかい?」

悪い顔をして聞くエキドナ。

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しかしスバルは、エキドナの挑発に対して言う。

「オレの親をバカにするなよ、エキドナ。オレの答えは全部伝えた。父さんもお母さんも、それを受け取ってくれた。オレは、頑張れって、行ってらっしゃいって言ってもらえたんだ。あの声も笑顔も全部が全部、オレの想像なんてぶっちぎってた。オレの両親は、オレのチンケな創造に収まるような器じゃねぇよ。なめんな!
オレは二人に全部伝えられた。お前の言葉になんて惑わされてやらねぇよ」

過去を乗り越えたスバルは動じない。そのスバルの言葉を受けて、試練は合格した。

しかし、墓所の試練は全部で3つ。聖域の解放はその突破が条件だという。第一の試練を合格したことで、虚構の世界が消失しようとしていた。
墓所に戻る前に、エキドナに話しかけると、

「何だい?一発殴らせろとでも?」

顔以外で殴られる覚悟をしていたエキドナにスバルは、

「ありがとな。たとえ本物じゃなかったにしても、本当の二人に伝わってなかったとしても、伝えたいことを言えたのはお前のおかげだ。だから、ありがとうだ」

エキドナが作り出した虚構とは言え、父と母に気持ちを伝えられたことに、感謝を伝える。これこそ、スバルが過去を乗り超えたという証明だと言えるでしょう。


スバルの言葉に理解できないエキドナ。知識欲の権化として、「怖いくらいだ」と言うほどスバルに興味を持つ。強欲の魔女を怖がらせるスバルとエキドナの今後が気になるというもの。

去り際にスバルは、「試練をクリアして聖域を解放するのはオレの役目じゃない。お前の願いは別の子が叶える」と言い切ると、

「果たして、それはどうかな・・・」

と意味深に呟いて消えていく。


聖域の結界とは

目が覚めたスバル。今度は、試練のことも、エキドナのことも覚えていた。隣には、うなされているエミリアが。顔に手を触れると目を覚ますが、試練を乗り越えて堂々としたスバルとは違い、ガチガチと震え、混乱し取り乱すエミリア。

「私!私じゃないの!違うって言ってるのに!!
 いやだ!そんな目しないで!いやだいやだ!見ないで!
 お父さん・・・、助けて!パック!パック・・・!」

過去と向き合う試練に苦しんでいた。

宿に戻り、エミリアを休ませる。

ラム、ガーフィール、オットー達と話をしていると、オットーがドヤ顔で提案する。

「試練に挑んで結界を解放しなくても、影響を受けない全員で、気絶した混血の方々を、運びだせばいかがですぅ!?」

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そこに現れた、スバルが一度見かけたエルフが現れる。

「愉快な提案じゃが、やめたほうが無難じゃよ」

渾身のドヤ顔から、意見を却下されるオットー。混血が結界を出ると、「魂の抜けがら」になると言う。

エルフを見たスバルに、ラムが熱々のお茶を顔に当てる。スバルが騒ぐ姿に乗じて「余計なことは言わずにおきなさい」と耳打ちする。

長月先生曰く、オットーキャンセルに代わり、ラムキャンセル。余計なことを言わせないようにした、気の利きすぎる姉様の優しさでしょう。
新しく出てきたキャラが、「リューズ・ビルマ」という、『聖域』の代表の一人だそうです。

ガーフィールもお茶を求めるが、実はお茶ではなく、拾って葉っぱから入れた葉っぱ汁。優しいのか優しくないのか・・・

現れたエルフは、集落の代表でもあるリューズ・ビルマ。ちびっこに見えるが「見ての通りの老いぼれ」と名乗る。そんなリューズさんに初対面で「ロリババア」と言いだすスバル。

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ここで殺されなかったのは、ラムがスバルのことを、バルスとして既に紹介していたからでしょう。命拾いしたな、スバル。


スバルをスー坊と呼ぶリューズに、オットーが「さっきの僕の名案がダメという理由は?」と食い下がる。

自分で名案て。


リューズの答えは、混血が結界を越えようとすると、肉体と魂が弾かれる。つまり、オットー案を実行すると、魂を持たない肉体だけが外に出てしまい、それは「死」を意味するということ。

スバルは、混血しか試練を受けられないなら、ガーフィールやリューズが挑めばいいんじゃないかと聞くが、聖域に生きる者として、結界を解放することができないという契約だった。ガーフィールの「やれるもんならやってるよ」と言ったことは、そういう意味だったのだ。


エミリアの不安

目覚めたエミリア。スバルは横に座っていた。スバルは、初めてエミリアの寝顔を見ていた。

長月先生曰く、エミリアたんがスバルの寝顔を見ていることは、1期ではたまにありましたが、逆にスバルがエミリアたんの寝顔を見る機会が多いのが2期、とのことです。

不安が和らぐエミリアは、ついスバルに手をかける。

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無意識下で求めてくれていると喜ぶスバルだが、「全然そんなんじゃないの。うっかりしてたみたい」と速攻エミリアキャンセル。略してエミキャン。

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元気になったエミリアにスバルは、「試練は今夜もう一度挑めばいい」と励ますが、不安気なエミリア。


聖域を取り巻く関係

洗濯をしている時に、ラムはスバルに忠告する。聖域の解放は、全員が賛成しているわけではなく、解放を望まない保守派もいる。保守派にとっては、リューズ達は迷惑でしかないと。スバルは、「ガーフィールはともかく、リューズさんのことも信用してねぇのか?」と聞くと、「フレデリカのこともね」と答える。長い付き合いがあっても、ラムはフレデリカを信用していない。

長月先生曰く、フレデリカとラムの付き合いは、10年近くになるそうです。
ラムは、ロズワールの忠実な僕ではありますが、人間関係や思惑は、色々と根が深そうです。


状況証拠を考えるなら、フレデリカが仕組んだこととも考えられると。保守派にとって一番確実なのは、エミリアに危害を加えること。

「誰が敵かはわからない。常に気を張りなさい」

とラムは言い残す。


再び試練に挑むエミリア。外で見守るスバル達。待っている間、スバルはガーフィールと話をする。

フレデリカのことについても聞くが、ガーフィールも仲が悪く、詳しいことがわからない。フレデリカへの謎が深まるばかり。


そこに、エミリアが泣きながら出てくる。

スバルとは違い、第一の試練に苦しむエミリア。己の過去と向き合う試練を、「氷結の絆」にもヒントが隠されています。

長月先生曰く、スバルとは違い、「まず己れの過去と向き合う」をなかなか突破できないエミリアですが、OVAの「氷結の絆」で、過去の一端が描かれている、とのことです。


ジョーカー・ロズワール(重要)

その後、ロズワールに呼ばれたスバル。エミリア抜きで話すことは何かを聞くと、「ちょっとした悪だくみ」と答えるが、「信用に欠ける相手を同席させない」と続ける。

長月先生曰く、ロズワールは嘘をつかないです、とのこと。つまり、エミリア自身のことは、今のところ信用できない、ということになりますね。


「エミリアを信用していない」
と言う発言に、納得のいかないスバル。ロズワールは、今まで同様、エミリアを支えてほしいと頼む。自分は、エミリアが王選を勝ち抜く為に全力で支援すると。

「つまり、私たちは"共犯者"というわけだ」

この発言から、エミリアを王選で勝たせることは、悪いことのように聞こえる。スバルも当然「それを言うなら協力者だろ。お前の言うことは矛盾だらけだ」と言い返す。とぼけるロズワールに痺れを切らしたスバルは、「しらばっくれるなぁ!」と、これまでのことをぶちまける。

エミリアを王選候補にすれば、魔女教が動き出すことがわかっていながら、エミリアを担いだ。魔女教が動くことを知っておきながら、何の対策もしていない。スバルの中にしか残っていない、残虐な記憶も、ロズワールがいれば味わわなくて済んだはずなのに。

苦しんだスバルだからこそ、ロズワールへの恨みもあるでしょう。

しかし、今いる世界線では、ロズワールが不在の間、クルシュとの同盟を成功させ、スバルがエミリアの騎士として申し分ない活躍をした。怒りが頂点に達したスバルが殴りかかろうとすると、止めに入るラム。勢い余ってレムの名を口に出してしまうが、当然、レムのことは忘れてしまっている。

ロズワールが、なぜエミリアに情報を隠していたのか。魔女教襲撃に際し、屋敷に不在だったのか。それは、ロズワールが魔女教と対峙せずに済むように、それらの事態を誘導した、と告げる。ロズワールが解決してしまったら、エミリアの手柄にも、スバルの手柄にもならないからと。結果、効果は絶大だった。

結果として、スバルは英雄のような活躍をし、白鯨を倒し、魔女教を退け、クルシュとの同盟も果たした。しかし、何もできないクズのままのスバルだったら、どうなっていたか。ロズワールの答えは

「信じていたんだよ。君のことを。君ならエミリア様のために奔走し、クルシュ様との同盟成立に力を尽くし、襲いくる魔女教の撃退を命がけで成し遂げ、功績をあげると信じていた」

スバルが死に戻りをして苦しみながら乗り越えてきた物語を、全てわかっているような言い方・・・。やはりロズワールは、この物語に大きく関わっている重要参考人に間違いないですね。

スバルの疑問は最もだった。王都に行く時のスバルは、自分も認める正真正銘クズだった。その後にあった、スバルの中にしか残っていない出来事があったから、多少マシになれたんだと。呪いギリギリの発言だったことを見越してか、ロズワールは話し合いを打ち切る。

「このことをエミリア様には・・・」と言うロズワールに、「言えるわけねぇ」と答えるスバル。

長月先生曰く、ロズワールの思惑がどれだけ気に入られなくても、ロズワールの存在は、エミリアの目的を叶えるために必要である、ということがわかるから、全部ぶち壊せない。三章までのスバルならぶち壊していましたが、それができなくなったのを、成長と表現していいのかは難しいところ、とのこと。
歯がゆい現状であっても、ぶち壊す方が悪化させると気付いているのでしょう。これぞ「ジョーカーゲーム」です。わかっていても止められない。


「やはり、君は私の共犯者に相応しいよ」
とロズワールは言い残すが、"共犯者"という言葉の輪郭が徐々に見えてくるようだった。


今回1番重要な、ロズワールとのシーン

言うなれば、第3章は、ロズワールによるジョーカーゲームでした。

その思惑とは?真意はどこに?

スバルが感情的になったことで、まだ明かされることはありませんでしたが、なぜスバルを信用していたのか。「君は得難く待望の拾いものだった」と28話で言った言葉の意味にも、何か裏を感じます。

スバルのことを"共犯者"と呼び、怪しさMAXのロズワールですが、ただの悪者とは思えないのが、ミイラ状態です。
ロズワールほどの者が、混血でない者が墓所の試練を受けたら、どうなるか知らないはずがありません。つまり、こうなることはわかっていたはずです。魔女教と退治しないようにするロズワールが、なぜわざわざ大怪我を負うようなことをしたのか。

個人的に感じたことは、第3部に引き続き、スバルに活躍してもらうために、敢えて怪我をした、ということが考えられるし、打算的にポーズとして挑戦し、周囲を納得させた、という部分もあるのかもしれません。ただ、初見で感じたのは、スバルに対しての申し訳なさや、バツを受けるようなつもりだったのかもしれません

ただ、ちょっと落ち着いて考えてみると、今の所、「竜を殺す」ということ以外、ロズワールの目的は定かではありませんが、目的のために手段を選ばないのがロズワールなのかぁとも思います。必要であれば、切り捨てるし、自らも怪我を負う。

スバルのことをどこまで知っており、この世界にどこまで干渉しているのかはわかりませんが、最も怪しい人物の一人に間違いないですね。


エミリアとスバル 夜の会話

星空の下、話し合う二人。試練に苦しみながら挑むエミリアを励ますスバル。でも、ロズワールとの会話のこともあり、結界を解放するのは、エミリアじゃないいと意味がない、とスバルもわかっている。

「その為に、また挑める?」

スバルの優しい目と声で言われて、「できない」なんて言えないと言うエミリア。これが自分の役目なんだと。「甘やかさないで、信じてて」そう伝えるエミリア。ただ、アーラム村に人に迷惑をかけるのが心苦しいと言うと、スバルには妙案があった。

エミリアを信じるスバル。スバルを信じるエミリア。二人の関係が13話の時とは大きく変わっていた。

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この二人の会話に違和感を覚えます。過去を乗り越えたスバルと、過去に苦しむエミリア。スバルにとって、過去を乗り越えたことは、大きな自信にもなり、両親に気持ちを伝えることができて、とても清々しいことなのでしょう。そういう思いで、エミリアを応援しているんだと思いますが、エミリアの過去は、スバルとは違います。
できて人とできない人の差じゃないですが、以前のような明確なチグハグではないけども、二人の関係にヒビが入りそうな微かな予感。

そして、奇しくもスバルのエミリアへの思いは、自分が過去親に対して苦しんだものに似ているように感じるのです。きっと、スバルの両親も、スバルを優しい目で見て、優しい声をかけていたんだろうと。スバルにとっては、それが苦しかったはずなのに、エミリアの苦しさの真意に気付けていない。

己の過去と向き合うということは、自分の最も見たくない部分と向き合うということです。スバルは、自らの過去と向き合い、特に両親とのこと。そして、「やっぱり、あの人の子だな」という呪いの言葉から解放されました。

エミリアも、「お父さん」「パック」と呼びましたが、エミリアの過去に、向き合わなければならないものがあるはずです。それは、スバルが想像もつかないほど、辛いものかもしれません。

エミリアの本音とも向き合わなければ、試練は乗り越えられないのでしょう。過去の試練に乗り越えたスバルだからこそ、表面的ではなく、しっかりと向き合って欲しいですね。


スバルの案は、ガーフィールを説得し、アーラム村に村人たちを返すというものだった。エミリアが試練に挑むなら問題ないと。

スバルも、村人に同行することになり、エミリアは一人残って試練を受ける。
ラムはフレデリカに対し、信用していない部分と、信頼が置ける部分を持っているようだった。そして、ロズワールからの伝言を伝える。

「フレデリカと相対するのに不安があるなら、ベアトリス様を頼りなさい。そしてこう言うの。"ロズワールは、質問をしろと言っていた"と。それがベアトリス様の耳に入れば、状況は変わる」

本気で姿を隠したベアトリスに、果たしてスバルは会えるのだろうか。
そこにエミリアがやってきて、スバルを見送る。

結界まで、ガーフィールも道案内に同行する。ガーフィールはスバルが試練を受けていたことに気付いていた。だったら、エミリアの代わりにお前が受けろと。エミリアが乗り越えなきゃいけないと思うスバルに、「そもそも、過去なんて乗り越える必要あんのか?」と言う。さすがのガーフィールも、試練で苦しむエミリアを見ていられなかった。

長月先生曰く、『試練』なんて形で過去に向き合わされるが、そんなことする必要があるのでしょうか。スバルは乗り越えていい気分ですが、過去とは戦わなくてはならない敵か?過去から逃げたらいけないのか。長月さんは、逃げてもいいと思うタイプ、なのだそうです。
「己れの過去と向き合う」というのが第一の試練ですが、そもそもなぜ過去と向き合うことが試練なのか?いずれわかることなのかもしれませんが、人生においても、重要なポイントだとは感じます。


それでもエミリアを信じるスバル。「エミリア様は本当に過去を越えてェのか?怖いって泣いてるのが本音じゃねぇのかよ」と言うガーフィールの言葉に、エミリアの本音を見ていなかったことに気がつくスバル。

まさに、先に述べた、違和感の正体がこれですね。エミリアの本音をどう捉え、どう向き合っていくのか。
果たして、アーラム村の村人が解放された今、本当にエミリアが試練に挑まなければならないのか?スバルが資格を授けたエキドナの真意とは?
もし、スバルが挑んで解放することができたとしたら、エミリアは益々無力になっていくでしょう。そういう意味で、スバルは正しいと思います。ただ、ガーフィール達からすれば、「解放してくれるなら、誰でもいい」というのが本音だと思います。この辺りも、試練をどう乗り越えるかのポイントになりそうです。


結界に近付き、ガーフィールは青い輝石を渡す。村人は返しても、スバルが戻ってこなければガーフィール達が困る。「いざとなれば、フレデリカに見せろ」と言い残す。


真っ赤に染まるロズワール邸

屋敷に戻ったスバル。夕焼けで赤く染まった屋敷には、迎えもなく、誰もいない。


屋敷を進むと、部屋の扉が全て空いており、不気味なもの。嫌な予感がして、レムの元に走る。レムの部屋にたどり着く手前で、転んでしまうスバル。足元には、内臓が飛び出し、血まみれの腹部。

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何が何だかわからず苦しんでいると、

「約束したでしょう?次に会う時まで、腸を可愛がっておいてって」

と言う声が。見上げると、そこにいたのは、腸狩りのエルザだった。

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エルザの戦慄再び

思い出しました。この物語は、『リゼロ』なのだと。18話のような、大きな感動がある神回があるのが『リゼロ』であります。それは、絶望があったからこその神回でした。前回の29話も、大感動の神回でした。しかし、18話の時とは違い、感動の前に絶望はなかった。

・・・ということは?

嫌な予感は的中し、まさかの次の回で、こんなことになるとは・・・!
希望があれば絶望がある。絶望があれば希望がある。そのギャップこそ、衝撃や感動になるものです。絶望しかないのも、希望しかないのも『リゼロ』ではありません。このジェットコースターのような落差の大きさこそが、『リゼロ』です。

第2期では、初回の26話でレムを救うために自殺したスバルですが、第4章が始まったのは、27話からです。そういう意味でも、第1期、第2期の最初にスバルを殺したのは、このエルザでした。


そして、屋敷の廊下で殺されるのは、第2章(第1期5話)でレムにぶっ殺されたことを思い出しますね。

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さて、ついにスバルが死に戻りますが、26話で自殺した時は、戦いを終え、エミリアを助けた後の竜車の中でした。おそらく、セーブポイントは変更していると思われますが、どの時点に戻るのでしょうか。きっと、聖域の中だろうとは思いますが、エルザ襲撃は起こる未来なので、やはりエルザ攻略になって来るのでしょう。混血が出られない状況で、スバルはどう立ち向かうのか?またどんな絶望が待っているのか?楽しみでもある複雑な心境ですね(^^;


時として、伝わることより、伝えたことの方が大事

相手に気持ちを伝えることは、とても大事なことだと思います。一番大事なのは、本音を伝えることより、「自分の中で本音を伝えた」という事実なのではないでしょうか。本当に伝わったかどうかは、自分にはわかりませんからね

長月先生曰く、申し訳ないが、菜月家の話は、二人とも悲しんでる話しか書けないのでNG、とのことです。
異世界との時間の流れがどれだけ違うのかはわかりませんが、スバルの過去を知った以上、二人の悲しみは計り知れませんね。


菜月昴がコンビニに行ったっきり、帰ってくることのない現世界。時間の流れの違いがあるのかどうかは不明ですが、異世界で、ナツキスバルとして成長し、変化していきます。しかし、今回の過去の試練について、昴がいなくなったという変わらない日々が続く現世界では、長月先生が言うように、悲しみしかないのでしょう。あんなに元気な賢一、天然でホワホワした菜穂子の二人が、毎日泣くように過ごしているなんて、見たくないですし、想像もしたくないですよね・・・

物事には、光と闇があり、表があれば裏がある。ナツキスバルのこの物語は、異世界では報われる話なのかもしれませんが、その裏に、昴を失った家族がいるということも、忘れてはいけないのかもしれません。

果たして、原作ではどこまで描かれているのか、どのような結末を迎えるのかはわかりません。物語は、結末を迎えても、ハッピーエンドとは限らないし、なにせ『リゼロ』です。全てが綺麗に丸く収まるなんてことはきっとないのでしょう。結末を予想するなんて野暮ですが、なにせ『リゼロ』です(笑)。どんな絶望や報われない未来があるとしても、それを踏まえた上で、納得のいく結末をもたらしてくれるでしょう。


一言物申す!!

第1章ぶりに、エルザが出てきてくれたことには、それはもう歓喜です。OPにも大罪司教たちに続いて登場し、CVを務める能登麻美子さんの声が聞けるのは、それはもうたまりません。ですが!!ちょっと今回だけは、制作に一言物申したい!!

まずは、これを見てください。

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今回は、OPがあり、CMもありました。もしや、EDも揃うのか?と思っていたところ、エンドテロップが出てきました。「あぁ、今回はEDなしかぁ」と思っていた所に、あるじゃないですか。まだ出てなかったはずの、エルザの名前・・・。

「え?この後、確実にエルザ出るやん?ってことは、スバル死ぬやん?」

そりゃね、『リゼロ』ですから、第4章でもスバルは何度も死ぬでしょうよ。でもさぁ、そりゃないっすよぉ。エルザが出てくれた嬉しい反面、明らかに不気味な雰囲気。せめて、ED入れられなかったですかねぇ。いや、死んだ衝撃で終わるのは、演出的にはいいと思うんですよ。第1期の5話でも、同じような死に方でしたから。でも、ちょっと重要なネタバレじゃないっすか?

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確かにこのショットは最高ですけども!
リゼロファンは、アニメにも目が肥えている方が多いと思うので、もうちょっとなんとかして欲しかった・・・(>_<)
大変だとは思いますが、制作の皆さん、そこんとこお願いします!!


今回は、ちゃんとオープニングに披露された、「Realize」ですが、フルバージョンでMVが配信されたので、フルで聴いて、よりリゼロを深めていきたいですね!

ちなみに、アニメバージョンはこちら!


画像出典:『Re:ゼロから始める異世界生活』/長月達平 WHITE FOX



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