『しくじり先生』武田真治をウラヨミ
女神のはまみな
今年一発目のしくじり先生のゲストは、武田真治さんでした。
ご覧になった方もいるかと思いますが、結構面白かったです。何と言っても、浜辺美波さんが生徒のゲストで、制服姿を拝めたことや、武田先生ご熱弁する中、ウトウトしてしまった所は、ただの天使でしかないほど可愛く、ニュースにもなっていました(笑)
めちゃイケ時代も、話がつまらないと言われていたので、女神はまみなのおかげで、大いに盛り上がりました(笑)
罰としてスクワットww
ヒストリー オブ 武田真治
武田真治さんと言えば、今や「筋肉体操」の代名詞となりましたが、元々は第2回ジュノンボーイグランプリになったことで、鳴り物入りで芸能界入りしました。
その後は、『南くんの恋人』で準主演を務めたり、俳優として活躍し、「フェミニンブーム」でファッションリーダーにもなりました。その後、めちゃイケのレギュラーにもなり、バラエティでも活躍するようになりました。得意のサックスを武器に、めちゃイケでもキャラを確立し、ミュージシャンとしての一面もありました。ただ、めちゃイケ以外ではあまり観ることがなくなってきました。
そして、めちゃイケ終了後、どうなってしまうんだろうという勝手な心配をよそに、「筋肉体操」で新たなキャラを確立して再ブレークしました。筋肉を活かした番組に出演したり『凪のお暇』や『ドクターX』などにも続けて出演し、癖のある演技は紅白にもゲスト出演されるなど、めちゃイケが終わってからの方が露出が増えました。
なぜそなやうになったのか。
その秘密が、しくじり先生で明かされました。
成功からしくじりまで
武田さんは、学生時代にサックスを覚え、めちゃめちゃモテたそうです。何事もうまくいき、「俺は世界に求められている」と思うほど(笑)
そして、母親がジュノンボーイコンテストに応募した所、第2回グランプリに輝きました。本人も、自身があったそうです。それを機に、17歳で芸能界入りし、北海道から上京しました。しかし、お金があったわけではなく、スタイリストさんや知り合いからいらなくなった小さめの服を仕方なく着ていたら、フェミ男ブームが到来し、一気に人気者になりました。
ドラマや映画にもどんどん出演しますが、所謂「事務所のゴリ押し」だと思われ、現場スタッフには冷遇された。でも、CMに起用されスポンサーが着くと、また優遇されるようになる。そのような出来事が、自信を増長させます。
そして、武田真治と雛形あきこを売り出す為に、めちゃイケの前身「めちゃモテ」が始まりました。しかし、ナイナイの勢いに、メインはナイナイへと移っていく。そして、めちゃイケに昇格した際、ギラギラした芸人達の勢いに押され、武田さんは端に追いやられてしまい、「面白くない人」というレッテルが貼られてしまう。
そこから、武田さんは心を病んでいきます。
めちゃモテまでは、ルックスやサックスや運など、自分の財産でうまくいきましたが、もう使い果たしてしまった。武田さんも、「才能を努力が追い抜いた」と言っていました。仕事はうまくいかなくなり、顎関節症を発症し、サックスも吹けなくなってしまった。どうしようもなくなった武田さんは、わざと干されるような態度を取ったり、鬱にもなって引きこもり、芸能界引退も覚悟したそうです。
そんな時に救いになったのが、忌野清志郎さんだそうです。知り合いを通じて、引き合わされてサックスを吹いた所、無事に吹けて、それが気に入られてライブツアーのメンバーになることになりました。
そして、顎の負担を減らす為に、筋トレを勧められたそうで、それが、後の「筋肉体操」に繋がります。
そんなあるツアー初日、大事なソロで思いっきり間違えてしまったそうです。ライブ後、ぶっ飛ばされる覚悟で謝りに行くと、
「じゃあ、今日はリハーサル本番ということで。次頑張って」
とあっけらかんと言われたそうです。その言葉が、武田さんを救ったそうです。今まで、失敗したらいけないと、失敗することが恐怖になっていたそうです。しかし、失敗しても次頑張ればいいと思えるようになったことで、気が楽になったそうです。
めちゃイケだけはレギュラーだった為、北海道から通ったり清志郎さんのところから通ったりもしたそうですが、清志郎さんと出会い、サックスだけではなく、「筋肉」という新たな武器を手に入れ、何より、清志郎さんと出会ったことで、正気を取り戻したということが一番でしょう。
成功の要因は、既に払っていた代償
武田さんは、「サックスに何度も救われた」と言っていました。ルックスとサックスという武器によって、華々しく芸能界デビューしたわけですが、彼は一つ忘れています。それは、努力してサックスを練習して吹けるようになったことです。これは、言うなれば先払いで代償を払っていることになります。
その代償を払っていたからこそ、ジュノンボーイになる決め手になったし、芸能界で生きていく一つの武器になったり、芸能界引退を覚悟した時、忌野清志郎さんに誘われることになりました。
苦しかった時、サックスに何度も助けられたのは、既に代償を払ったことで、得たものがあったからです。めちゃイケ時代に、「才能を努力が追い越した」と言っていましたが、その才能は、ギフトではなく、努力によって得たものです。努力は、自信の裏打ちになるところがありますが、きっと、努力感なく得た才能だったから、頑張ったという実感がなかったのでしょう。おかげで、途中までは順風満帆でしたが、前半うまく行きすぎて油断するパターンだったと言えるでしょうね。
支払った代償を超えると、請求が来る
そして、今まで支払った代償で得た財産を使って努力しなかったことで、めちゃイケの時に使い果たしたわけです。しかし、笑いの為に、売れる為に努力する芸人に対し、努力しない自分は太刀打ちできなくなり、負い目を感じるようになってしまった。そして、自信を失い、鬱になってしまったのです。
つまり、めちゃイケの時に、支払った代償を超えてしまい、新たな請求が来たわけです。それに応えられなくなったことで、逃げてしまった。借金取りから逃げて、夜逃げするようなものでしょうか。
そして、逃げた先に、忌野清志郎さんとの出会い、それが清算するきっかけになったと思います。逃げたままで入れば、芸能界を引退し、もしかしたら自殺していたかもしれません。しかし、現状を受け入れて、現実と向き合った。その時に手にしていた武器が、「サックス」と「筋肉」だったのです。
代償を払って得たものは無駄にはならない
「サックス」も「筋肉」も、代償を払って得たものです。それは、無駄になることはありません。ただ、代償を超えると、追加請求がやってくるので、胡座をかいてはいけないでしょうけど、それが無駄になるということはありません。「サックス」にしても、忌野清志郎さんに気に入られるほどの腕前だったのです。それは自信を持ったらいいと思います。
「努力感のない努力」は、頑張らないから、自信の裏付けができにくいかもしれませんが、何度も自分を救ってくれたことは、それだけの代償を払ったからだと思います。
努力感のない努力によって、頑張ったと思わずに身につけた事があっても、頑張った以上の代償を払っていることもあります。武田さんのように調子に乗ってしまうこともあるかもしれませんが、調子に乗りすぎず、代償によって得た財産を使い果たす前に、新たな代償を払える自分でありたいですね。
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