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読書感想『世界最高の話し方―1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた! 「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール』

著書名:『世界最高の話し方―1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた! 「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール』
著者:岡本 純子
発行:東洋経済新報社

■どんな本?

これまで1,000人以上の社長や企業幹部の方のスピーキングコーチとして話し方指導をされてきた著者が、「ほんの少し話し方を変えるだけで人生が豊かになる」ためのアドバイスが詰まった本です。

読み始めると、意外と「ほんの少し」のテクニックだったり、意識だったり、気遣いだったり、すぐに実践できそうなポイントが結構ありました。

「話し方」と書いてあるので、プレゼンの際のテクニックかなと思いきや、普段のコミュニケーションや部下の育て方など、人と話す際の基本が書かれてました。

■気になった言葉

「プレゼン時間の7割以上は、参加者を見て話す」

すごい基本的なことっぽいのですが、私自身は刺さりました。
というのも、コロナ過になってリモート会議が当たり前になりました。
リアルとリモートだと、ほぼ1:9とかそのぐらいの比率の中、他の方も感じていると思うのですが、リモート会議の場合、参加者の反応が見えづらく、「本当に伝わってるのかな?」という不安な気持ちのまま話していることが多いです。
それに、資料を見ながら説明だと、さらに参加者の顔を見てないことが多いです。
気持ち的に奮い立たせて、このまま進めてしまえーと思うことが多いのですが、それでも、やっぱり参加者の顔やしぐさを見て話したいですよね。
なので、改めてそうしなければと感じた言葉です。

■こんな人におすすめ

私のようにプレゼン時のテクニックや参考にするだけでなく、普段のコミュニケーションで、特に雑談が苦手だったり、部下の教育やマネジメントに課題を持ってたりする方は、ヒントになることが書かれている思います。

■目次

はじめに
第1章 あっという間に絆が生まれる!──話がうまい人の「もっと話したい!」と思わせる雑談・会話のルール
第2章「モチベーションの魔術師」になれ!──やる気をかきたてるほめ方・叱り方のルール
第3章 誰もがうなずき、納得し、感心する!──頭がいい人のシンプルクリアな説明のルール
第4章 相手の心をがっちり掴む!──「ついていきたい」と思わせる人の共感される話し方のルール
第5章 みるみるうちに「人が動く」!──できる人の超「エモロジカル」な説得のルール
第6章 緊張ゼロ! 満足度100%!──聴衆を魅了する超一流のプレゼンのルール
第7章 誰もがあなたの熱狂的なファンになる!──カリスマリーダーの魅せ方のルール

■著者のプロフィール

岡本 純子(オカモト ジュンコ)
株式会社グローコム 代表取締役社長

「伝説の家庭教師」と呼ばれるエグゼクティブ・スピーチコーチ&コミュニケーション・ストラテジスト。
株式会社グローコム代表取締役社長。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。英ケンブリッジ大学国際関係学修士。米MIT比較メディア学元客員研究員。
1991年、読売新聞社に入社。経済部記者時代に、孫正義ソフトバンク社長など、世界の経済人、政治家を多数取材する。2001年に退社後、渡米してメディア研究に従事したのち、電通パブリックリレーションズに入社。「PRコンサルタント」として日本のトップリーダーのメディアトレーニング、プレゼンコーチングを始める。
2014年に再び渡米し、ニューヨークで、俳優や大学教授、企業エグゼクティブ、ボイストレーナー、ボディランゲージやプレゼンの専門家たちから、「グローバルリーダー」のコミュニケーション術を学ぶ。帰国後、株式会社グローコムを立ち上げ、以後、エグゼクティブ向けコミュニケーションコーチ、企業PRコンサルタント、ジャーナリストとして活動する。
新聞記者時代に鍛えた「言語化力」「表現力」とニューヨークで学んだ「パフォーマンス力」「科学的知見」を融合したノウハウをもとに、大手都市銀行、商社、電機メーカー、自動車メーカー、通信会社など日本を代表する大企業や外資系のリーダー、官僚・政治家など、「トップエリートを対象としたプレゼン・スピーチ等のプライベートコーチング」に携わる。
これまでに1000人を超える社長、企業幹部に、「秘伝のコミュニケーションノウハウ」を伝授。その「劇的な話し方の改善ぶり」と実績から「伝説の家庭教師」と呼ばれ、好評を博している。
「東洋経済オンライン」「プレジデントオンライン」などでは、「コミュ力の鍛え方」について、定期的に情報発信をしている。

■本の詳細

著書名:『世界最高の話し方―1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた! 「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール』
著者:岡本 純子
発行:東洋経済新報社
発売日:2020/10/30
ページ数:218ページ

■良い口コミ

・トップ経営者に限らず、身の回りにいる「この人話上手いなぁ」「この人と話すと面白いなあ」と感じるような人(こういう人はおそらく無意識に実践しているのであろうが)にも共通の、聞き手の心を掴む話し方が、なぜ効果的であるかを、大学の研究成果や理論的な裏付けを示しながら解説してくれるので、ストンと腑に落ちる。その上で、だからこういう話し方をしましょう、という例も出ているので非常に分かりやすかった。

・本を読むのに時間がかかり、1冊読切るのが難しいこの私でも、楽しく次、次とページをめくりあっという間に読みました!

・毎日誰かと話したいと思うようになりましたし、仕事でのお客様との会話がうんと楽しくなりました。今までとにかく世間話が苦手で愛情をお伝えできているかモヤモヤした気持ちでいましたが、自信を持てました!
これからもう一度読み直します✨
明日が来る、誰かに会えることが楽しみで待ち遠しくなりました。

・個人的に今気になっていた所に気づきがあったので、内容には満足です。
これからの時代、「伝え方」ということに、もっと向き合って行く必要を感じています。

■悪い口コミ

・大事な部分が抜け落ちており、小手先のテクニック集にしかなっていない。

・内容は他の本で見たことある情報ばかりでした。
この本だけで話し方が変わるというのは言いすぎかなと思います!

・合間に挟まれるコラムも気付きは特に得られませんでした。

■まとめ

口コミの中で、基本的なことが書かれているという点の言及が少し多かったですが、その基本的なことが意外とできてない、できないことが多いです。
これは一つの訓練ですね。
なので、もちろんこの本を見ただけで劇的にコミュニケーション能力が上がるわけではありません。
普段の意識を変える、常に思い出して実践するなど、日ごろの仕事の中で、まずは使ってみることが大切だと思いました。

個人的には、リモート会議の時は、なるべく人の顔を見る、反応を見る、それに対してリアクションする、といった点を意識して進めるようにしたいと思います。


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