Day after tomorrow

選手として、運営者として、アマチュアスポーツ(ラクロス)に携わり10年強。社会人留学し…

Day after tomorrow

選手として、運営者として、アマチュアスポーツ(ラクロス)に携わり10年強。社会人留学していた米国でもスポーツNPO法人にインターン。勤務先であるインフラ企業で新規事業としてスポーツビジネスを中心に開発中。

最近の記事

「強さ」と「らしさ」を考えてみる

ビジネスとスポーツ、2つの世界に身を置いてみてよく感じることがある。 「強さ」が脚光を浴び、「らしさ」は置き去りにされがち、ということ。 今回は、スポーツの世界で感じたことをちょっと書いてみたいと思う。 注目される「強さ」 見落とされがちな「らしさ」ここで私がいう「強さ」と「らしさ」は以下のことである。 <強さ> 他者と競争して勝つこと、実績を残すこと、他者を凌駕すること (ex. 目の前の試合に勝つこと、〇〇トーナメントで優勝すること、△△学生リーグで3部から2部に昇格す

    • 学生スポーツチームの「盲点の窓」を開いた話

      引退する4年生の涙を見て感じたこと試合終了のホイッスル、うなだれる選手たち、試合終了後に涙ぐみながら挨拶する主将。 最後まで走り抜いた達成感、4年間で感じた悔しさや嬉しさ、その4年間を支えてくれた仲間、家族、先人たちへの感謝、チームを代表して主将がその想いを言葉にし、コロナに振回されたシーズンが幕を閉じた。 その言葉を聞いて、いろいろなことが頭を思い巡った。 そこで感じたことを言語化してみたい。 京都工芸繊維大学男子ラクロス部京都工芸繊維大学は学生数(学部生のみ)で見て2,

      • バガボンドから学んだ承認欲求

        井上雄彦の作品が好きだ。 SLAM DUNKから始まり、リアル、バガボンドの順番でハマっていった。 個人的には上記3シリーズはそれぞれ10代、20代、30代、に刺さると思っている。 35歳の自分にはバガボンドが最も刺さる。 宮本武蔵 @ 自己承認欲求ネタバレになってしまうので詳細の描写は避けるが、武蔵は自己承認欲求の象徴だ。 自らが設定した「天下無双」という抽象的で掴み所のない目標と、現在の自分とを常に比較し、もがき苦しみ、その過程で成長していく。 特に「天下無双はただの言

        • 大企業の新規事業部署でゼロイチにチャレンジし、序盤で難しさを体感している話。

          「週1のペースで更新する」と宣言しておきながら、結局前回の更新から2ヶ月が経過。。。 自分の「意思の弱さ」がその一因である反面、「書く」ということの手間・重みが投稿から私自身を遠ざけているというのも1つのファクトだと思う。 「書く」ことのゴールであるアウトプットには「正しさ」「論理性」「一貫性」がある程度必要だというイメージを私自身が抱いているため、そのレベルに至らないアイディアのタネや日々の雑感などは「書く」という作業で表現するのに相応しくない、という感覚がどうしても出てく

        「強さ」と「らしさ」を考えてみる

          Can you be a hero? I bet you can.

          新規事業開発の構想・開発期のど真ん中にいる今、幸運にもターゲット候補者と密なコミュニケーションを取らせてもらっている。 反面、彼らの想いに引張られ、私が本来生み出したい価値とそれを乗っけるプロダクトの理想像に少しブレが出てきている。 この状況をメタ認知し、私のビジョンを一度アウトプットしたい。 これまでのキャリアからの学び<まとめ>自分の所属前と後で、変化を生み出せていればそれが価値 長文なのでまとめを先に。 ・自分加入以前と以後で、1ミリでも変化を残せればそれが価値 ・ま

          Can you be a hero? I bet you can.

          ヒップホップとスポーツ ~「向き合う・背負う」という共通点~

          ヒップホップとの出会い昔からHIPHOPが好きだったが、最近その熱が再燃している。 高校時代から仲の良かった友人(後にHIPHOPクルー組んでメジャーでCD出すレベルのすごさ)の影響で聞き始めた。 初めはDragon Ash(まだHIPHOPぽさがかなり色濃かった初期の頃)から聞き始め、そこからZEEBRA、K DUB SHINE、DABO、餓鬼レンジャー, Rhymester、Tokona-Xなど色々聴いてた。 大学に入るとMSC(漢a.k.a. Gami率いるクルー)やS

          ヒップホップとスポーツ ~「向き合う・背負う」という共通点~

          凡才の矜持

          天才の存在突然だが、私は天才ではない。 決して自慢ではなくfactとして、スポーツでは全国大会出場や個人賞受賞の経験があり、縁あって米国でMBAにも行かせてもらった。 けれど、それは私が天才だったからでも超人だったからでもなく、凡才の努力がたまたま結実しただけ。 インプットは比較的得意だが、アウトプット(言語化)は苦手であり、どちらも天才と呼ばれるような人たちの足下にも及ばない。 唯一自慢できる才覚があるとすれば、国籍や文化を問わず信頼関係を構築するのが上手なことくらいか。(

          Break the bias

          最近のマイブームワードは「バイアス・ブレイク」だ。 文字通り、先入観や固定概念を打ち破ることである。 新規事業開発に従事する中では、ターゲット、価値観、アイディア、ソリューション、あらゆる場面でバイアスを打ち破ることが1つのブレイクスルーになる。 なので、今はいろんなことを意図的に「有り得へんやろ」という確度から見るようにしている。 そんな中で、個人的に強制的に「バイアスが打ち破られた状態」にいた経験を振り返ってみたいと思う。 そう、それは海外での経験だ。 Age does

          成功か成長か ~Which to pursue~

          モヤモヤしてたのはブレブレだったからここ最近は週末も仕事のことを思い出してモヤモヤ、全然リラックスできない。 留学から帰国後の2.5年間は、そこまでストレスを感じたこと無かったので、個人的にも戸惑いを隠せない。 何がそこまでストレスになっているのか。 思い通りに進まない仕事、なかなか得られない理解、次から次に表れては立ちはだかるタスク、そんなものと言ってしまえばそれまでのこと。 これまでにもそんな状況の中で仕事を進めてきた経験はある。 年齢や時代が違うとはいえ、その時と今とで

          成功か成長か ~Which to pursue~

          誰のために? ~論理か感情か~

          久々の投稿。 新規事業の検討でいっぱいいっぱいになる中で、自分自身の想いを言語化する力の低さが露呈。 言語化力が低いのは仕方ない、それを伸ばす取組みが必要、そのためには意図的に「物書き」をした方が良い。 その意味でももう少し頻度高く(目標週1回)noteを書きたいと思う。 誰のために?勤務先での話。 「このアイディアは○○さん(意思決定者である上司)にウケる?」 「こんな内容じゃ○○さん(意思決定者である上司)がOKというわけない」 日本企業で働く人であれば、こんな言葉を耳

          誰のために? ~論理か感情か~

          草鞋は三足くらい履いてもいいんじゃないか ~「そこ」から離れる勇気を持つこと~

          「一意専心」は王道?それとも実は逃げ?前回の投稿で、自分の「芯の芯」にあるものを理解するには、一意専心ではなくいろんなことを試してみれば良いのでは?と書いた。私がそう思うのにはいくつかの理由と実体験がある。一言で言うと、「二足・三足くらい草鞋を履くことで、辛かった時期を乗り越え、学びも増幅した」経験である。振り返ると、小学生の頃はミニバスに所属しつつブラスバンドでトロンボーンも吹いて、小学校4年からは週5くらいのペースで塾にも通った。中学ではバスケに熱中しつつ細々とトロンボー

          草鞋は三足くらい履いてもいいんじゃないか ~「そこ」から離れる勇気を持つこと~

          バランスの取り方

          アップデート前回の2月の執筆から9ヶ月、自分の環境には少し変化あり。国際関係の部署から異動となり、社内副業として週1回勤務していた部署で正式に週5日働くことに。英語を使う機会や、海外のカウンターパートと言語・文化を越えて駆け引きする機会はほぼ失われたが、その分、スポーツをはじめとした文化・エンターテインメント面の新規事業開発にフルタイムで従事する機会を得た。新しいことを始めるには変化が必要で、変化を起こして新しいものを得る際には大なり小なり失うものもある。それを失うことを受入

          バランスの取り方

          スポーツにお金を使わない日本人

          ラクロスクリニック会社で正式に社内副業を初めて2週間、何か少しでもアイディアに繋がればと京都でラクロスのクリニックに行ってきた。 Crown Lacrosse Athletesというラクロスクリニックを行う小さなグループが来日し、関東と関西で3日ずつ計6日間クリニックを行うというもの。 このクリニックのコーチ陣が、Syracuse UniversityとUniversity of Maryland出身の選手2名に加え、日本人初のプロラクロス選手2名(厳密に言うと1名はプロで試

          スポーツにお金を使わない日本人

          現在のスポーツの在り方

          私とスポーツ私は、小中高とバスケをやっていた。中学では市内大会で優勝し、市の選抜チームにも入れたので「俺うまいんじゃね?」と少し天狗になるも、高校時代に現実を思い知らされる。ベンチに入ったり落とされたりを繰返す2年半を過ごし、高3の夏には十数年ぶりにインターハイに出場を果たすも、インターハイ本戦ではベンチから外される。2年以上、インターハイのために練習してきてインターハイでベンチを落とされたのは、18歳の自分にはこれでもかというほどの現実の突きつけられ方だった。 大学ではバ

          現在のスポーツの在り方

          社内副業までの流れ

          モヤモヤの1年半MBAを卒業して1年半、ずっと悶々としてきた。人事・組織関係を専攻し派遣元の会社に復帰後もその分野で活躍しようと意気込んでいた自分にとって、配属された国際事業関連の部署はフィット感が薄かった。学んだことの中で活かせるのは「英語」と「外国人相手にナメられない」対話術程度。穿った見方をすれば、スペックが高くなっただけで会社の歯車にされているという実態は留学前と比較して何も変化していない、とも思えた。 もがいた末にそこで腐っては勿体ないので、ずっと「自分に何ができ

          社内副業までの流れ