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カルチャー雑感

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#カルチャー雑感

【カルチャー雑感】2023年08月27日~09月02日のアルバム、書籍、映画

【カルチャー雑感】2023年08月27日~09月02日のアルバム、書籍、映画

この一週間でふれて、印象に残ったものの感想です。

音楽(アルバム)

スピッツ「ひみつスタジオ」(2023)

今年5月にリリースされたスピッツの新作。難しい言葉を遣わずに「スピッツらしさ」と「新しさ」を表現している。何も特別なことはしていないのに、聴いている側の音楽体験としては特別なものになる。「ベテランのバンドの曲作りってこうやれば良いんですよ」って言われてる気がした。

書籍

若林正恭「

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【カルチャー雑感】2022年10月16日~22日の音楽、本、ラジオ、映画

【カルチャー雑感】2022年10月16日~22日の音楽、本、ラジオ、映画

この一週間でふれて、印象に残ったものの感想です。

音楽
Cikah(チカ)「#Popularity」(2022)

シンガーソングライターのCikahが3月にリリースしたアルバム。独特のハスキーな声が癖になる。メロウな曲に乗せた皮肉めいた歌詞も良い。毒っ気が強めだけど「うっせぇわ」が流行ったならCikahももっと聴かれて欲しい。「GO TO JIGOKU」「しゃかい(裏)」「Melt Nite」

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【カルチャー雑感】2022年04月03日~09日の本、ラジオ、映画、ポッドキャスト

【カルチャー雑感】2022年04月03日~09日の本、ラジオ、映画、ポッドキャスト

この一週間でふれて、印象に残ったものの感想です。


スザンナ・キャハラン著/宮崎真紀訳「なりすまし 正気と狂気を揺るがす、精神病院潜入実験」(2021)

1970年代に行われた、病気と偽って精神病院に入院する実験結果をめぐるノンフィクション。論文を調べていくうちに、どんどん謎が浮き彫りになっていく感じが面白かった。精神病と医療の歴史も知れて、不完全な実験を緻密な知識で囲っている感じが良かった

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【カルチャー雑感】2022年03月27日~04月02日の音楽、ポッドキャスト、配信演劇

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この一週間でふれて、印象に残ったものの感想です。

音楽
a flood of circle「伝説の夜を君と」(2021)

数年ぶりに聴いたフラッドの新作アルバム。以前は攻撃性一本で戦っていたイメージがあったけど、いつの間にか優しさや泣きの要素も含まれるようになっていた。スタイルは間違いなく変わっているけど、今まで大事にしていた自分たちのルーツからは大きく外れていないので、安心して聴くことが出来

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【カルチャー雑感】2022年3月20日~26日の音楽、ラジオ、映画

【カルチャー雑感】2022年3月20日~26日の音楽、ラジオ、映画

この一週間でふれて、印象に残ったものの感想です。

音楽
小山田壮平「スライディングギター/アルティッチョの夜」

andymori解散後も精力的に活動していることに感謝。世代も性別も関係なく、より多くの人に届くことを狙っているかのような丸い曲調だけど、どこか尖っているのを感じられる。キャンプファイヤーの前で歌ってみたい。

ラジオ
アルコ&ピース D.C.GARAGE(03/15放送)

久しぶ

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【カルチャー雑感】2022年03月13日~19日のテレビ、ラジオ、映画、YouTube、ポッドキャスト

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この一週間でふれて、印象に残ったものの感想です。

テレビ
ゴッドタン「コンビ大喜利グランプリ前編」(03/13放送)

コンビの片方が大喜利のお題を出して、もう片方が答える新企画。真空ジェシカ川北に対する劇団ひとりの「お前ちゃんとしゃべれないやつだろ?」の一言もさることながら、それぞれコンビの色が出やすい企画で面白かった。脱線無しで真っ当に面白さを拾えていた回。(TVerのリンクは後編)

ラジ

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【カルチャー雑感】2022年03月06日~12日の音楽、本、テレビ、ラジオ、YouTube

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この一週間でふれて、印象に残ったものの感想です。

音楽
カネコアヤノ「祝祭」(2018)

カネコアヤノは何曲か知っていたけど、アルバム一枚通して聴くのは初めて。素朴でさりげない明るさを持つ曲たちは、ちゃんと聴くと少し変に感じる。「恋しい日々」「ごあいさつ」「アーケード」が特に好きだった。


櫻井茂男「完璧を求める心理 自分や相手がラクになる対処法」(2019)

教育学や心理学の専門家であ

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【カルチャー雑感】2020年02月27日~03月05日の本、テレビ、ラジオ、映画

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この一週間でふれて、印象に残ったものの感想です。


マヒトゥ・ザ・ピーポー著「銀河で一番静かな革命」(2019)

ロックバンド「GEZAN」のボーカル、マヒトゥ・ザ・ピーポーによる初の小説。ヴィジュアル系バンドのボーカルとファンの女性、シングルマザーとその娘など、様々な人物の少しいびつな生活と境遇を描いた連作短編集。世界の不備によって生まれた、触れ難いもの、避けがちなものにスポットを当てる。

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【カルチャー雑感】2022年2月20日~26日の音楽、本、YouTube、ポッドキャスト

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この一週間でふれて、印象に残った物の感想です。

音楽
フジファブリック「LIFE」(アルバム/2014)

だいぶ前に人から勧められていたアルバムを今さら聴きました。真っ当に「良い」曲と変な曲が混在しているようでした。変な部分にどうツッコんだら良いかわからないのが、フジファブリックらしさなんだと思います。「ブルー」と「WIRED」と「バタアシParty Night」が特に好きでした。


前野

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【カルチャー雑感】2022年2月13~19日の音楽、本、テレビ、映画、YouTube

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この一週間でふれて、印象に残った物の感想です。

音楽
マーヴィン・ゲイ「Midnight Love」(アルバム/1982)

マーヴィン・ゲイのアルバムは「What's Going On」しか聴いたことが無かったので、とりあえずこの1枚を聴いた。割と音数が多く、賑やかな印象を受けた。いわゆるその年代のソウルミュージックだけど、他のどこでも聴いたことがない曲たち。「Midnight Lady」と「

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【カルチャー雑感】2022年2月6日~12日の本、マンガ、ラジオ、映画

【カルチャー雑感】2022年2月6日~12日の本、マンガ、ラジオ、映画

この一週間でふれて、印象に残った物の感想です。


ポール・オースター著/柴田元幸訳「幻影の書」(2008)

海外文学には詳しくないけど、ポール・オースターはたまに読む。何が良いのかはわからないけど、少しだけ非凡な文体に、とにかく引き込まれる。妻と二人の息子を事故で亡くして、打ちひしがれていた大学教授が、たまたまテレビで観た喜劇役者に魅せられて、彼の全作品を観ようとする所から物語は始まる。架空

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【カルチャー雑感】2022年1月30日~2月5日の音楽・マンガ・ラジオ・映画

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この一週間でふれて、印象に残った物の感想です。

音楽
マイキP「アンチジョーカー」(シングル/2021)

かさのばさんのボカロ聴く会で紹介する曲を選んでいる時に、おすすめで出てきました。MIYAVIみたいなギターの音から始まって、電子音が合流するイントロが良かったです。皮肉っぽい歌詞は「歌いたい!」と思えるほど気に入ることはありませんでしたが、サビの語感は好きでした。

マンガ
スケラッコ「バ

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