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発信では、もっと自分を語っていいと思う

人の前で、延々と「自分語り」をする人は敬遠されることがありますね。しかしこれ、1対1の会話ではなく、SNS発信になると話は変わってくると思うのです。むしろSNSでは、一生懸命に自分の話をすることは大切です。そして、あまりできていない人の方が多いよう思います。


飲み屋とかだと、延々と自分の過去の栄光や失敗を語り続けられるのに、いざSNSとなると「発信するネタがない」と悩んでしまうような人。面白いものですが、こういう人は意外と多いですね。

TwitterでもLinkedInでも、SNSで投稿が止まってしまう人は、総じて「なにかいいこと言わなきゃ」と思い込んでしまう人です。とても真面目なんだと思います。

しかしそれはある種の強迫観念で、個人的には、投稿はあまり「有益かどうか」などにこだわらなくともいいと思っています。「いいこと」よりも、もっと普通に自分のことをどんどん書けばいいのでは、と。


人は、人間の物語に興味があるものです。映画やドラマを見たり小説を読んだりするのは、それらが有益だからではなく人間のストーリーだからです。他者の人生を垣間見ることが好きなのは、人間としての本能的な欲求なのですよね。

もちろん、SNS投稿において「こんな有益な情報があるよ」という内容もとても価値あるわけですが、このご時世、有益な話というのは、それこそもうそこら中に転がっています。書籍でも、ネットでも、動画でも。むしろ、世の中は有益な情報のオンパレードで、ほとんど消化することもできません。


もちろんSNSに「有益さ」を求めるというニーズも一定はあるのでしょうが、SNSがニュースサイトやビジネス情報サイトと違うのは、情報が主役なのではなく、あくまでも「人」が主役だということです。

人がWeb検索をするときは有益な情報を求めることが多いのでしょうが、SNSを使うときは、もっと人と交流がしたいとか、個人アカウントからの自由な発信が見たいなどと思っているはずです。

だから、ニュースの引用や業界動向などの「有益な情報」をシェアするだけでは、SNSではなかなか大きな反響を得ることができません。これは、ご本人からすれば他者に貢献しようというマインドにあふれた行為だと思うのですが、だからこそとてももったいないと思うのです。


自己ブランディングや発信のコーチングをするときにいつも言うのですが、SNS発信のコツは、一般的な有益な話をするのではなく、自分の話、主観的な話、具体的な話をするということです。

要は、「あなた自身はどう思ってるの?」という人々からの問いのニーズに応えるということです。こんな情報がありましたよ、と単に知らせるだけでは、SNSだとみなさんあまり興味を持ってくれないのです。

今日、まさに自分が体験した話。考えさせられた話。そのようなテーマについて、自分の主観と個性を前面に出し、オリジナルな意見を思い切って語ればいいと思うのです。

そうすることにより、「自分自身」がフィーチャーされます。他者に認識され、そしてその積み重ねが信頼につながります。それこそがセルフブランディングの基礎だと思っています。情報が主役だと、残念がながら自分のことはあまり印象に残りません。情報だけなら、誰が持ってきても変わらないとなってしまうからです。

これこそ、人間ならではの仕事であり役割だと考えています。AIには、個性を出すことができません。人間としての自分の最大の強みは、ストーリーを持っていることです。そして、主観的な考えを述べることができ、それがユニークな個性であることです。

SNSでは、もっともっとそれを出したほうがいいのでは。そう思っています。


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