「運の良さ」は、自分でコントロールするもの

 「自分は運がいい」と言う人で、暗くてイジイジしてるような人はいただろうか? 過去の出会いを振り返ってみても、あまり思い出せないと思う。後ろ向きに生きている人たちは、総じて、いかにこれまでの自分の運が悪かったかを嘆くだけだ。

 逆に「自分は運がいい」と言い切れる人は、ほとんどが、みな快活でポジティブな人々だったはず。別に、無理をして運が良いと言い張ってるのではなく、心の底からそう思っているような人々。実際、そのような前向き思考の人たちにこそ、貴重な「運」は回ってくるものなのだ。

 昨日、そのことをツイートしたら大きな反響があった。


 「運がいい」とは、実際にはどういうことだろうか。成功してる人にそれを聞いてみると、「ベストなタイミングで、最高にいい場所にいた」「ここぞという場面で、理想の人に出会えた」などと表現する。運がいいというのは、大事なときに、自分にとって理想的なチャンスに巡り合うことだといえるのかもしれない。

 必要な場面で、理想的なチャンスを得る。これがうまくかみ合ったとき、レバレッジの効いた、とても大きな成果を得ることができる。逆に、タイミングが合わないと、せっかくのチャンスがあっても得られる成果は乏しい。運がいい人というのは、いつも、ちょうど良いときに、ちょうど良いチャンスに恵まれる。だから、そのたびに大きな成功を収められるのだ。


 では、「運」とはいったいどういうものなのだろう。運というと、自分ではコントロール不可能で、気まぐれに運ばれてくるものだと考えてしまいがちだ。しかし、最近の脳科学や心理学的の研究成果で、運とはかなりの程度において、自分で引き寄せられるものであることがわかりつつある。「運も実力のうち」というが、まさにその通りだといえる。

 つまり「運がいい」人たちは、無意識のうちに、運をうまくコントロールしているのだ。彼らは一般的に、とても明るく楽観的で、人よりもポジティブな考え方を持つ。自分から進んで新しい経験を得ようとするし、より多くの人と出会おうとする。

 だからこそ、そもそも、様々なチャンスや縁に巡り合う数が多い。運がいいということは、たまたま来たチャンスが良質なのではなく、多くのチャンスの中から良質なものを選べるということだ。また、いつもアンテナを高く立てているので、「これはチャンス」と感じたときの決断が早く、自分のポジティブな直感でどんどん進んでいくことができる。


 一方、運の悪い人は、いつもネガティブな思考をする人が多い。だから新しい出会いも少なく、長期的な人間関係にも恵まれない。その結果、そもそも出会えるチャンスの総量が非常に少ないのだ。また、まわりからのサポートも得られないので、稀にきたチャンスもなかなか成功に結びつけることができない。

 さらに、新たなチャレンジに否定的なので、どうしてもいつも無難な選択をしてしまう。うまくいかないことは他人や環境のせいだと思い込み、自分のせいではないと言い訳をする。しかし自信がないので結局は周りの意見に振り回されてしまい、なかなか決断ができず、せっかく来たチャンスもふいにしてしまう。

 つまり、すべて自分から、みごとに「運をつぶす」ための行動を選んでしまっているのだ。それで、「自分には運がない」と無自覚に嘆いている。こうやってみると、いかに自分自身の姿勢や行動が、運がいいか悪いかを分ける決定的な要因になっているのかがよくわかる。


「運の良さ」のための決定的な要素

 「運」を科学したとき、究極的には、自分の行動がそれを決定づけるといえる。では、運をうまくコントロールするためには、いったいどのような行動が大切なのだろうか。


1. いつも前向き、上機嫌でいること

 前向きであることは、自分の可能性を広げることにつながる。前向きでいると、つねに積極的に動けるようになり、出会えるチャンスの総量が増える。また、自分をいつも上機嫌にコントロールできるスキルがあると、人を惹きつけることができる。いざというとき、助けてもらえるようになるのだ。人は、わざわざ不機嫌な人間に近づき、助けようとは思わない。


2. 自分からネットワークを広げること

 チャンスは、基本的には「人」とセットだ。新しい人と知り合うことが、未知の新しいチャンスをもたらす。そのためには、自分からどんどんネットワークを広げようとする意識が大切。そのために、SNSもうまく活用できる。明日に新しく出会う人が、ものすごいチャンスをくれるかもしれないのだ。人と出会うことは、「幸運のルーレットを回す権利を得ること」と考えればいい。


3. チャンスがきたら乗ってみること

 「運がいい」という人は、実は、裏では多くの失敗もしている。しかしその中で、成功したもののインパクトが大きいので、トータルでは成功していることになるのだ。だから、とにかくチャンスらしきものが見えたら乗ってみることが大切。チャンスは、わかりやすい形ではやってこない。

 「これはチャンスなのか...?」と感じた時点で、それはチャンス。そのタイミングで乗れるか乗れないかが、長期的な成否をわける。多くの挑戦の中で、大きなヒットがひとつでも出れば、後で「運が良かった」と言えるのだ。


 運は、自分でコントロールできる。結局はこれも、他責ではなく自責だ。だから運がないと嘆いてる暇があるのなら、まずは動いてみればいい。そうすれば、必ず自分にも、最高にいい運がめぐってくるはず。

 

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