性格は自分の意志で変えられるもの
人の性格とは、変わるものです。そしてそれは、自分の力で変えられるものだと思います。昔からの知り合いで、「変わったなあ」と思う人、いませんか? その方向は2種類あります。性格が良くなる人と、悪くなる人。それは、いったいどこで違ってしまったのでしょうか。
人間の性格には「柔軟性」があると言われています。性格は、遺伝や環境によって形成されるもの以外に、自己の認識や意識的な努力によって変えられる部分が大きいことが心理学の研究で分かっています。
たとえば僕の場合でも、昔よりかなり性格は変わったと思っています。
生まれは大阪の西側、海沿いの工場地帯に近いエリアです。今でこそユニバーサル・スタジオ・ジャパンがあり、2025年には近くで大阪万博も開かれますが、僕が育った当時はもっと「工場の町」という雰囲気でした。
そういうエリアなので、あまりガラがよろしくないわけです。地元は結構なヤンキー文化です。自分自身はごく普通にマジメに生活していたつもりでしたが、やっぱり、そういう文化の影響というものは受けてしまうものですね。
あまりおとなしくしているとヤンキーから変なちょっかいをかけられたりもするので、それなりに自己防衛もします。ハッタリもかまします。できるだけケンカなどしたくはありませんでしたが、あわや一触触発、みたいなシーンは何度も経験しました。いま考えると本当にひどい環境ですね…
そういう環境は遠い昔のことになり忘れかけていましたが、先日、福岡に出張に行ったときにそれを少し思い出す件がありました。仕事終わりにみんなで食事に行きましょうとなったのですが、道すがら、ものすごいしつこいキャッチに付きまとわれたのです。
はじめは丁寧に対応してましたが、あまりのしつこさに一瞬スイッチが入ってしまい、「◯◯◯◯✕✕✕✕◯◯◯◯!」と、関西弁でどなってやりかえしてしまいました。とたんに、キャッチ君は一目散に逃げていきました。
すると一部始終を見ていたこちら一行のひとりが、笑いながらこう言ってくれたのです。「松本さん、そんな言葉使うんですね! いやあ、意外でした… が、めちゃくちゃ気持ちよかったですよ!」と。
そのとき、「ああ、自分はもうキャラが完全に変わったのだなあ。」と、逆説的に感じたのです。いまは、キレたり怒鳴ったりしない温厚な人だと思われているということです。若手社会人のころまでは(育った環境のせい、ということにしておりますが)短気な性格だと認識していて、このままだとマズいななどと思っていたのですが。
自分もすっかり変わったものだと、あらためて実感できた件でした。もちろん、良い方に、です。まあ、本当に怒ると少し昔の自分が出てしまうことはご愛嬌として。
▶ セルフコーチングの実用性
短気な部分もかなりあった昔の性格から、今ではだいぶ変われた理由は何でしょうか。実際、昔を知る人からは、「すっかり丸くなったね」と言われることもよくあります。
仕事をする中で失敗や人間関係に苦労を重ね、その中で自然に成長できたということはもちろんあると思います。が、自己分析するに、大きいのは「SNSの運用」にあると考えています。
2008年頃から、Facebookを使いはじめました。そして2009年にはTwitterにも登録しました。それから長きに渡り、いろいろと発信をしてきたわけです。なんともう15年です。我ながらすごいですね。
SNSでは、普段からできるだけ前向きなことを発信するよう心がけています。そしてこの効果が、自分にとって本当に大きいのです。
発信なので、形としては第三者に向かって何かを言ってることになります。しかし実際には、書いている自分自身にいちばん響いているのですよね。言葉が、ブーメランのように自分に返ってくる感じです。
たとえば、仕事や生活の中でふと「いま、ズルしたら楽だなあ」と思えるような瞬間に出会ったとします。しかしすぐに、これは前に自分でSNSに発信したのと近い場面だな、と気づくわけです。「ズルは、長期的には絶対に損をする」と。
だから、やはり襟を正してきちんと行動することになります。自分の過去の言葉が、自分に刺さったわけです。これぞまさに「セルフコーチング」の力だと思っていて、SNSの運用は、このような効果がとても高いと実感しています。
そう思うと、自分がいつもSNSで前向きなことを書いているのは、「自分自身が良い人間でありたい」という願望が根底にあるからなのかとも思ってしまいます。実際に、そういうことかもしれませんね。
もしそうだとすると、これも「自分の意志によって性格を変える」ということの一環なのかもしれません。まあ、まだまだ直すべき部分はたくさん残っているとも痛感しておりますが。
そんなことを考えながら、引き続き精進していきたいと思っております。
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Voicyで、この内容についてさらに掘り下げました。よろしければぜひお聞きください
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引き続きがんばって参りますので、どうかよろしくお願い致します。
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