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【読書記録#22】柚月裕子(著)『ミカエルの鼓動』

手術支援ロボット「ミカエル」を推進する心臓外科医の視点を通して、物語が展開されていき、様々な登場人物の「治療」に対する想いに胸が熱くなった。私はエンジニアとして働いているので、個人的に医療機器がどのように語られるのか興味があり、本書を読んでみた。

手術支援ロボット「ミカエル」に対する期待と不安が入り混じり、製品の不具合の罪深さを感じた。製品に対する期待値が大きいため、その期待を裏切られた時の絶望も大きい、、、。ましてや人の命が関わる医療分野では特に。製品開発に携わる人が読むと「技術者倫理」などのキーワードが頭に浮かんでくると思う。小説を読み終えると、良い製品を生み出すために自己研鑽を怠ってはいけないな、という気持ちになった。小説内では人間ドラマと技術製品が絡み合い、とても面白かった。素敵な作品をありがとうございました。

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