【読書記録#31】宇佐見りん(著)『推し、燃ゆ』
熱烈に好きなものは、生きる糧となる。推しに対する一途で、圧倒的な熱量をもつ主人公あかりの想いに、ただただ圧倒されました。世界は現状維持されることはなく、常に変化し続ける。だから、いつか「推し」を推せない世界がやってきてしまう。「推し」が生活の中心となった場合、「推し」がいなくなることの虚無感は想像を絶すると思いました。でも、生きることは続いていくので、その状況を自分なりに解釈して、少しずつ前に進まないといけない。主人公の心情を考えると、複雑な気持ちになってきます。
面白い文章表現も多くあり、読んでいて色々な感覚を刺激されて、新しい発見のある小説でした。言葉のおもしろさを再発見させて頂きました。ありがとうございました。
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