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毒親を許すな 毒親に怒れ

いわゆる“毒親”に育てられ
苦しんでいる人。

そんな毒親に育てられ
苦しんでいる人が、

「親も苦しんでいた」
「親にも事情があった」

なんて、毒親を思いやったり、

ものわかりよく毒親を“許す”人がいます。


「ちょっと待ってください」

許しはとても大切です。

許しは癒しをもたらします。

けれど、毒親を“許す”前に
やらなければならないことがある
と思うのです。

『怒り』です。


親にどんな事情があろうと、
こどもにとっては被害です。

被害者になれば、
怒りや悲しみという“きもち”を感じるのは
人として当然です。


毒親の被害者の多くは
“きもち”を抑圧しています。

“怒り”の感情もそう。

“怒り”の感情を未消化のまま、
毒親を“許す”のは
自身にとって、
とても残酷な行為
だと思います。


未消化で
こころの奥底に残っている
“こどものきもち”から苦しみが生まれます。

その未消化の“きもち”に
自分で気づいてあげる必要があります。

その“感情”を感じてあげて、
消化してあげる必要があります。


簡単に
ものわかりよく、
または思いやりを持って、
毒親を許してしまうと、

その未消化の“怒り”は
どうすればいいのでしょう?

いつまでも、
その“怒り”を抑圧し続けるのでしょうか?

最悪の場合、
許すことで
その“怒り”の矛先を親に向けられない分、
自分へ向けてしまうかもしれません。

だから、自分を責めがちになります。


なので、
その“怒り”の矛先を自分にではなく、
本来向けられるべき
“毒親”に向けるべきなのです。

毒親の被害に対して怒ってください。

こどもの頃に、
できなかった親への“怒り”を、
いま感じなおしてあげてください。


じゅうぶんに、
“怒り”を感じたあとに、

抑圧されてきた“怒り”を
しっかり消化できたあとに、

はじめて本当の“許し”ができると思います。




ただしです。

“怒り”は取り扱いが非常にむずかしい感情。

“怒り”に自分が
飲み込まれてはいけません。

“怒り”を行動に結びつけてもいけません。

“怒り”を外に出してしまうと、
“怒り”の連鎖が起こり、
“怒り”が増幅していってしまいます。

悪循環を生みます。


”怒り”は非常に消化しにくい感情です。

なので、
じっくり優しく消化してあげます。

自分に対して、
“怒り”を感じることを「許してあげる」
感覚です。


また、
感情に向き合うとき、
自分を罰してもいけません。

自分にダメ出しするクセがある人は、
まず感情に向き合う前に、
自分に思いやりをもつ練習が必要かもしれません。


あなたのその
“許し”
“思いやり”は
とても大切です。

そのきもちはとても尊いです。

でも、
その前に親に対してちゃんと怒りましたか?


お付き合いいただきありがとうございました。




行動には“よい”“悪い”がありますが、
感情には“よい”も“悪い”もありません。

ただただ、感じてあげて欲しいです。


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