よっそ/Takaaki Nakagawa

「人がより良く生きるためには?」あれこれ考える日々の、個人的なつぶやき用アカウント。人…

よっそ/Takaaki Nakagawa

「人がより良く生きるためには?」あれこれ考える日々の、個人的なつぶやき用アカウント。人材開発コンサルタント/ファシリテーター/ワークショップデザイナー

最近の記事

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少し前になりましたが、地元福津市で映画「杜人」の上映対話会を開催しました。結果的に100名を超える方にお集まりいただき、自分と自然環境との関わりや、暮らしの中での実践について私自身も考えさせられる時間になりました。 この企画、環境のため地元のために熱い気持ちでやりました!とう感じではなく笑、自分にもまわりにも、どんなことが起きるかな?と実験的に始めたものだったのですが、結果的にはとても楽しくありがたい経験でした。少し落ち着いたので、自分のためにも今回感じたことを書いておこう

    • 感覚を研ぎ澄ます

      下の子はまもなく2歳になる。コロナ禍に生まれたため、正直連れ出せたところは少ないけど、上の子に比べると毎日一緒に過ごして、変化をつぶさに見ることができた。 最近急に言葉がはっきりしてきて、自分の意志を言葉で示してくれる。おかわり、やだ、(おもちゃを指して)私の!、一緒にいきたい!あんぱんマン!などなど…明確な意思を感じ取れるようになった。春になって温かくなると木々が一気に芽吹くのと同じように、言葉を話せるようになる瞬間は急に訪れる。誰が教えたわけでもないのに。やっぱり人間っ

      • 成長ではない社会のあり方

        テレワーク中心の生活をはじめて約2年。便利になった反面、隙間時間がなくなり、意識的に緩む時間を設計したり、無駄なことをやったりしないとどうも感覚的によくないということかわかってきました。忙しいという字は心を亡くした状態たとよく言いますが、私たちは自分の心を守るために自分で工夫していく必要があります。 現代社会において、私たちは時間とお金であらゆるものの価値を計りすぎている、とはホームレス支援のNPO法人抱樸(ほうぼく)の奥田さんがおっしゃっていた言葉です。 特に都市生活に

        • 正しさを問い続けることと、それを楽しむこと

          寺田倉庫の社長をされていた中野善壽さんのインタビュー記事がとてもおもしろかった。特に印象に残ったのがこの一節。 常に毎日、環境にあわせて「正しい」を考え直して、今の正しさをするようにすることが大事 コロナ以降、今まで以上に「ニューノーマル」という言葉を耳にします。たしかに生活様式や価値観は劇的に変わってきていて、これまでの当たり前は意外にも脆く大した問題じゃなかったんだとわかりました。(逆の意味では、無意識に続けていた習慣の力強さを感じることも) 身近なところでは、マス

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          どうしたら「自分ごと」になるのか

          最近自分の中で追及しているテーマは、人はいかにして、対象を「自分ごと」にしていくか、ということ。 仕事で同じ依頼を受けても、自分ごとでとらえることもあれば、どこか他人ごとで作業としてこなす場合もある。会社や組織に対しても、範囲を拡大して自分ごとにできる人もいればそうじゃない人もいる。子育ても、家庭内で「手伝っている」という感覚ではなく、自分が主体であるという感覚かどうか。会社でも地域でも家庭でも友人関係でも、自分の範囲をひろげて相手に共感し、自分のことのように感じて動けるか

          どうしたら「自分ごと」になるのか

          裂け目を閉じようとする力

          コロナとともに歩く日常に慣れてきた最近。 自宅で仕事をして仲間と遠隔でコラボレーションする、家族と過ごす時間が増え、遠出をせずに近場で遊ぶ。友人とはオンライン上で会ったり、zoomでの勉強会や対話会で世界中・日本中の人とつながる。感じたことを自分の言葉にして場に投げてみる。関心のある個人、これまで出会わなかったような人とつながる。関心の幅が広がる、広がる。 半年前には想像していなかった日常が目の前に立ち現れています。強制的な力によって私たちはこれまでなんとなく続けていたや

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          両極があることが大事なのかもしれない

          オフラインとオンライン、それぞれの体験価値について考えさせられることが多い、今日この頃。 私自身はもともとインターネットショッピングの仕組みとデータを売るビジネスからキャリアを始め、東日本大震災をきっかけに一気にリアル・対面の教育や人材開発の世界に飛び込み、生きてきました。教育の世界でも特に体感型のワークショップや、地域でのフィールドワーク、冒険教育とも言われるような自然の中でリーダーシップを磨くプログラムなど、参加する個人にとって認知の振れ幅が大きくなる場づくりをやってき

          両極があることが大事なのかもしれない

          「不完全さ」を許容する社会へ

          「不完全さ」が、今、求められている。 人にも、モノにも、サービスにも、私たちはいつも完全さを求めていたし追求してきた。 その結果、お互いへの不寛容、自分への攻撃、自信の喪失につながっている。 心理的安全性がチームのパフォーマンスを高めるという有名なgoogleの研究結果からも分かるように、私たちの持つポテンシャルを最大化するためには、ありのままの自分でいられるかどうかが大きい。 「あるべき」に囚われた状態から「ありたい」を大事にする生き方へ。個人の中で起きる大きなパラ

          「不完全さ」を許容する社会へ

          連続ワンオペで子どもと向き合って気づいたこと

          3歳の息子と4日前に産まれた0歳の娘の父親です。20代の頃は自分が父親になるなんて想像つきませんでした。今ではすっかり父親としての自分も自分の中でしっくりきている気がします。 0歳の時からパパDayをつくり週末に息子と2人だけで過ごす時間を作ってきたものの、私が出張に出たり平日夜の帰宅が遅かったりしたこともあり、共働きの妻にとてもとても助けられて3年ほど子育てしてきました。 今回、長女の出産にあたって、コロナの影響もあって妻との面会が出来なくなり、息子とふたりの時間を4日

          連続ワンオペで子どもと向き合って気づいたこと

          「自分」が世界を変える

          「心が自由なら、どこへでも行き、なんでもできる」 感銘を受けた、Orihime開発のきっかけとなった、番田さんの言葉です。この世界は、人間のアレがしたい、コレがしたい、という根源的な欲求から形づくられてきました。 多様性、と最近よくいわれます。でも、実は、私たちはもともと多様だったはず。多様性に対する社会の許容度が増した結果、これまで見過ごされたり目を向けられなかった多様さが、より見えるようになり、大切さが改めて認識されるようになってきています。 じゃあなぜ多様性が重視

          「自分」が世界を変える

          どんな旗を立てるか

          会社の存在意義とはなんだろう。一年以上前に書きかけた自分のnoteの下書きに改めて目が留まりました。 強制的リモートワークになったことで、自分の仕事やオフィスという当たり前だったものの価値を見直している人も多いことでしょう。 私が十数年前に社会人としてのキャリアをスタートした楽天という会社では、毎週全社員が集まる朝会がありました。変な言い方ですが、同じ場に集った社員の姿を見たときに、ひとつの同じ旗のもとにこれだけの多様な人が集い、力を結集していることは、当たり前のようでも

          どんな旗を立てるか

          意味は後からついてくる

          コロナ禍によって、いろんなものの価値が問い直され、それぞれの個人の中の価値観も揺らいでいます。 人が集まること、家族との時間、仕事の進め方、通勤や住む場所、料理や食べ物、服装、音楽、スポーツなど、いままで当たり前だと思っていたものがどれだけ貴重か、そして当たり前だと思っていたものがどれだけ無駄だったか。そんな「当たり前の変化」が次々と起こっています。 リーマンショック以降言われていた、行き過ぎた資本主義への反省。株主価値の最大化ではなく、従業員や地域社会まで含めた多様なス

          意味は後からついてくる

          どうすればあの人は変わってくれるのか?

          「みんなの学校が教えてくれたこと」を読みました。教育関係者には大変有名な、大阪府立大空小学校のお話。今の日本の学校教育の常識をとっぱらい、生徒ひとりひとりを尊重し、地域も巻き込んだ、お互いの学び合いの実話です。 この本を通じて、自分自身の姿勢について考えさせられました。知らず知らずのうちに、自分でも無意識に持ってしまっている「学校はこういうもの」という常識や、「学びはこうするもの」「子供だから」といった思い込み。心のどこかで物事を決めつけたり、あきらめたり、目を逸らしたり。

          どうすればあの人は変わってくれるのか?

          たいへんだから、大きく変われる

          新型コロナによって、私たちの暮らしや経済の前提となっていたことが大きく揺らいでいます。 この緊急下に先の話をすることは呑気だと言われるかもしれませんが、目の前のことと同時に先のことも考えておくのはとても大切だと思っています。 コロナが落ち着いたら…という仮定で、ついつい元の状態に戻したい、戻るだろうと我々は考えがちです。きっと、元の状態に戻るのではなく、我々にとって大きく変わる、進化するタイミングになるでしょう。ワクチンや特効薬ができるまで1年半〜2年。全体的な経済の復活

          たいへんだから、大きく変われる

          壁を隔てて感じられること〜自宅内隔離の小部屋から

          新型コロナウィルスの影響で、お客様の新入社員研修を双方向オンラインで実施をすることになり、複数企業複数日程で、のべ1000名ほどにプログラムを届けました。 もともと我々が持っていた動画やテキストのeラーニング教材ともうまく組み合わせた反転学習と、対話や実践を通じた経験学習を組み合わせたモデルで、一定の効果が出せました。 何より、新しい、そして自律的な学びの機会に皆さん前向きに飛び込んでくださったのが印象的でした。大変な環境下での社会人生活の船出ですが活躍されることを願って

          壁を隔てて感じられること〜自宅内隔離の小部屋から

          絶望に慣れることは、絶望そのものより悪い

          「人は悲しいくらい忘れていく生き物」とは、Mr.Childrenのかの有名な曲の中で言われていることですが、我々人間の持つ特性をよく言い表しています。 忘れていくということは、言い換えれば、今に適応していくということ。人間は良く出来ていて、どんなに過酷な環境でも、そこに適応して生きていけるようにプログラムされているようです。 たとえば、これまでの戦後の教育を受けてきた我々から考えれば、戦時下の様子は理解が難しいわけです。なぜ国のために命をかけて戦えるのか?自国の正義を振り

          絶望に慣れることは、絶望そのものより悪い