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どんな旗を立てるか

会社の存在意義とはなんだろう。一年以上前に書きかけた自分のnoteの下書きに改めて目が留まりました。

強制的リモートワークになったことで、自分の仕事やオフィスという当たり前だったものの価値を見直している人も多いことでしょう。

私が十数年前に社会人としてのキャリアをスタートした楽天という会社では、毎週全社員が集まる朝会がありました。変な言い方ですが、同じ場に集った社員の姿を見たときに、ひとつの同じ旗のもとにこれだけの多様な人が集い、力を結集していることは、当たり前のようでものすごいことなんじゃないか、と感じたことを覚えています。

会社は、株主だけのためではなく、お客様のためだけでもなく、働くメンバーのためだけでもない。創業者個人のもののようでいて、社会的なミッションを多分に背負っている存在。

モノが溢れ、温暖化が進む世界で、利便性を追求し消費意欲を喚起し続けた近代工業社会は限界を迎えました。私たちは価値や意味を求めて仕事に取り組むし、他人の期待だけではなく、自分自身の人生を真に生きたいと願う存在であることが見直されてきています。目覚めとでも言うべき現象は突然訪れた新型コロナウィルスという災害によって一気に進んできています。(人も組織も簡単には変わらないので揺り戻しもあるでしょうが)

もちろん、思想、意志がなくとも成り立つビジネスもたくさんありますし、否定するものでは全くありません。

そのうえで、自分は、自分たちはどうありたいのか?外にも、内にも、どんな価値を提供したいのか?

会社という存在は、雇用の側面だけではなく、社会と個人の課題を解決する、私たち人間の生活を彩る大変重要な公器です。混沌としたこんなタイミングだからこそ、自分の、自分たちの立てている旗を改めて見つめ直すことがとても大事だと感じています。


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