【多様性を考える】バンクシー展を堪能した日の夜に考えたこと。【芸術と人事労務】
夏休みらしいことをしようと、東北初開催の
WHO IS BANKSY?バンクシーって誰?展
を堪能してきました。
展覧会の感想を一言でまとめると、
「学生時代、通知表で10段階評価で3を取る程度の芸術的センス」の私でも、充分に楽しめる内容でした。
特に、通常の絵画だけでなく、ネズミ・サル・象・猫など動物をモチーフにした作品が多く展示されていることが、私でも楽しめたことの一因だと思います。
入場料二千円弱を払い、一時間程度の時間を使ってでも見に行って良かったと思える展示会でした。
ーーー
展示会会場内では、
とにかく可能な写真を全部取りまくる方
ネズミを投影するライトを使い、自分の手で影絵を作りその写真を撮る方
中村倫也さんの音声ガイドをじっくり堪能している方
連れの女性に対し男性が知識を披露しているカップル?
など、皆さんが、多様な振る舞いをされていました。
これは、誰が良くて誰が悪い・誰が正しくて誰が間違っている、という訳では全くないと思います。
ーーー
入場者各自が、バンクシー展に対してどのようなスタンスで来場したのかによって、当然、その方々の振舞いは変化します。
前述したように、私自身に芸術的センスは皆無なのですが、非日常の空間とその雰囲気を味わうことを結構楽しめる質なので、多くの展覧会等に入場しています。
しかし、(少なくとも私が観た展覧会では)
会話が全くなく会場全体がシーンとした状況で、絵画をじっくりを味わう紳士・淑女しかいない、という雰囲気のものはありませんでした。
ですので、日本で開催される芸術の展覧会等は、今回のバンクシー展のように、様々な方が様々な楽しみ方をされており、それが充分許容されているのだと思います。
ーーー
ですが、人事労務分野になると、何故そういった多様性・柔軟性が発揮されないのか、許容されないのかということがとても不思議です。
人事労務とは違いますが、私が塾長として学習塾に勤務していた際には、自分の子供に対して「このような成長の仕方で、このような大人になって欲しい」という親御さんが多かったです。
社会情勢の変化から、偏差値の高い高校・大学を卒業し、東証一部上場企業に入社することだけが、素晴らしい人生を歩むための方法ではなくなって久しくなりました。
そんな現在でも、上記のように考える親御さんが多いことは、多様性・柔軟性が少ない社会になりがちということの一因になっていると思います。
ーーー
コロナ禍や人手不足・育児介護などのやむにやまれぬ状況から、以前よりも、人事労務部門においても、以前よりも柔軟性のある働き方がかなり浸透してきています。
しかし一方で、コロナ禍が落ち着いたならば、今回の柔軟性のある働き方を止めてしまう企業が増加しそうな雰囲気もあります。
コロナ禍以前の働き方が間違っているという訳では決してありません。
私もどちらかというと古いタイプの人間ですので、
報連相は重要で、社員は職場に全員出社したほうが管理し易いし、職場の一体感が生まれることが多く業績も上がる!
などという、今の若い世代から忌避されてしまう意見にも、頷いてしまう部分があります。
こういった、以前からある働き方を続けることが望ましい、という企業が多い現状は、
根底に「〇〇は、こうしなくてはいけない(こうであるべき姿が正しい)」という考えが多くある
ということではないでしょうか。
ーーー
会社の業種・働いている方の性質などは様々なので、全く同じ会社は一つもありませんから、人事労務において、正解(どこにでも当てはまる正しい対処)は無いと言えます。
ですから、様々な要因を考慮に入れることによって、各会社ごとに望ましい管理方法を作らなくてはいけません。
今回のコロナ禍について、後々、「凄く大変な時期だったけれど、今振り返ってみると、あの時期があったからこそ、今はこういったプラスのことになっている」と振り返ることが出来るような将来にしたいですし、私もその為のお手伝いを頑張っていきます!
★他の人事労務関連記事★
読んだ方に、何かしらのプラスを届けることをいつも考えています。少しでも「読んで良かった」と思われる記事を書きます!