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【起業/独立】コンサルタントを本業にするための資質と努力【私の仕事】

『 経営のプロ「コンサル会社」の倒産が急増している 』というニュースを読みました。

ということで下記記事を書いたのですが、

アクセスビュー数が、今年度の全記事でベスト5に入るという反響がありましたので、今回は、続編のような記事を書きたいと思います。

※お時間ありましたら、上記記事をお読みの上で本記事を読んだほうが、つながりが良く分かると思います。

よろしくお願い致します。


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華やかな職場というイメージがあるからだと思うのですが、毎年発表される

「大学生の人気就職先ランキング」には、
多くの(外資系)コンサルタントがランクインしています。

そして、そのイメージこそが、廃業する方の理由ナンバー1だと思います。

私は、職業柄、高校生や大学生とも良く話をする機会があるのですが、多くの学生のイメージするコンサルタントとは、

会社「〇〇コンサルさん、是非とも我が社に力を貸してください」
〇〇「分かりました。では、このようにすれば良いと思います」
会社「〇〇さんのおかげで、会社は見違えるほど良くなりました!」
~ 完 ~

のようなイメージを大なり小なり持っています。
まるでドラマやマンガですね笑

しかし、こういったパターンを考えている方ほど、イメージとの違いによってコンサルタントを本業とすることは出来ません。

それは、

会社側は「問題点を正確に認識していることがほぼ無いため、コンサル側の指導の本質を理解し、自ら行動を起こすことはほぼ無い」

という理由からです。

業績が絶好調であり・何も問題のない会社さんは少ないですが、問題の原因を正確に理解している会社さんはさらに少ないです。

なので、顧客の業績や運営内容を向上させるためには、問題点を正確に指摘し、それを会社側に認識させることが必要です。

そして、正確に認識させる際にもっとも重要なことが、会社側に分かり易く・充分に納得させることです。

各種データやビジネス用語を使って説明しても、多くの会社では全く納得してくれません。

ですので、ここで、前回の記事でも書いた「国語能力(言語能力)」が重要になってきます。

心に残らない資料を作る能力ではなく、会社側に深く染み入る言葉を伝えることが出来るかがポイントです。

また、見栄えの良い資料を持ってきて、「このデータより、御社の問題点は〇〇であり、▲▲をしなくてはいけません」というコンサルタントがいらっしゃいます。

しかし、その方法では、コンサルタントの提案が社長に刺さることは少ないのが現状です。

実際に、私の経験上として、そういった方法でアポを取ってきたコンサルに対しブチ切れしたことについて、私に社長さんが愚痴を言ってきて、逆に私が「でも、そういった大手には大手にしか出来ない良いこともありますから」と、フォローすることも両手に余るほどありました。

基本的に会社側は、今までの会社運営方法を変化させることを望みません。

それは、

従業員側「今のままで良いじゃないの」
会社側 「従業員が何を言ってくるか・言うことを聞いてくれるかなあ」
    「変えても改善が見られなかったらどうしよう…」

という考えが根底にあるからです。

そして、会社勤めをしたことがある方は分かると思いますが、この考えは、多くの方が当たり前のように持っている考えなので、それを変えさせることは大変な労力を使います。

ですので、会社側がコンサルタントの指導について「充分に必要性を理解する」ことが必要であり、もし会社側が指導を正確に行わなかった場合には、理解させることが出来なかったコンサルタント側の責任も大きいです。

今は、MBAのような経営の専門家になるための学問が学べるなど、私のようなおじさんコンサルよりも、知識的に優れている若いコンサルタントは多くいらっしゃいます。

若手の方と話すと、私が考えたことが無い視点からの指摘などもあり、かなり刺激を受けることも多かったです。

しかし、前回の記事のように、そういったコンサルタントの多くが廃業してしまいます。

それは、今回の内容、そして以前にもまとめで書いたように、コンサルタントには「人間性」「経験」「国語能力(言語化能力)」が大きく必要になり、それが足りない方が多いからです。

さらに、コンサルタントを本業とし、長く務めるためには、

元々の学力・学歴が高い方は「それに驕らず相手方に寄り添う姿勢」
私のように、下から這い上がってきた方は「常に自らの能力を高める努力」

この二つを持っていること・身につけようと日々努力することが、最低限の資質だと思います。

はっきり言うと、コンサルタントはカッコ良く無いですし、裏方として泥にまみれる業務のほうが多く、そちらの業務のほうが会社側からも望まれます。

イメージという空虚なものに振り回されず、実際に必要なことを必要な分だけ行うことが重要です。


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本記事が、多くの「会社に役立つ」コンサルタントの独立に役立つことを祈っております。



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今回の画像は【Masahiro Ikeda(まっすー)】さんからお借りしました。ありがとうございます。

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