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「南極」に行きたかったのに、「北極」に行く努力を1万時間していた私

ある日、会社で働くことが、間違った努力や方向性だと気がついた時、本当にショックだった。しばらく何もできなかった。「南極」に行きたかったのに、「北極」に行く努力を1万時間していた。20歳の私に伝えたかった。

「若いうちには、長時間労働を厭わずにするべきだ。」「1万時間努力すれば、一流になれる。」などの言葉を言い聞かせ、積極的に残業をしていた。友人と過ごす時間も惜しんで、読書をしたり、勉強をしていたりしていた。

投入した時間に比例し、どんどん仕事はできるようになった。でも、「若さ」と「時間」を失っていた。「お金」と違い、「若さ」も「時間」は帰ってこない。仕事によって失われた。

努力すれば報われると信じている人が、よく見落としているものがある。それは、努力する対象物は、自分の人生にとって価値があることだろうかという視点である。

20歳の時、自分の理想像をノートに書いた。「週に3日仕事、週に4日勉強する生活をしたい。」「人混みが嫌いなので、東京で働きたくない。」「平日仕事が終わったら、大学院に行きたい。」「海外の人と携わる仕事をしたい。」と強く思った。

それから10年後に気がついたのは、理想像と正反対の方向にいることだった。自分にとって間違った努力する対象物に「20代の時間」を捧げていた。

その時は、本当に理想の状態と正反対だった。「週に7.5日(60時間÷8時間)以上働いていた。」「東京に住んでいた。」「定時になっても誰も帰らない会社で働いていた。」「先輩の昔の思い出は、早朝か5時から23時まで、お盆もクリスマスも正月もなく働いたことだった。」「売上の99%が日本市場の会社で、日本のある法律に基づいた仕事にしていた。」

人間は、自分にないものに憧れる。それを獲得したいと強く思い、努力する。でも、「南極」に行きたい人が、「北極」に行っても精神的な満足は得られない。

「南極」に行きたかった私は、「北極」に行くための「知識」や「経験」がどんどん増えていった。そのことに気がついた時に、「南極」に行くため努力を新たにはじめることにした。

でも、私が「北極」に行くために学んだ知識は、日本人で働いてる人にとって必要としているとも思った。きっと多くの人に役に立つと思い、「note」で文章を日々書いている。

「賞与の査定はどのように行われるか。」「人事異動の対象者は、どのように決まるのか。」「会社は給与や賞与(人件費)をどのように考え、人事制度を作るのか。」「年金は、標準的な場合どれくらいもらえるのか。」などなど

読者の方にとっての「北極」と「南極」は、何ですか?「東京に住むことですか?」「沖縄に住むことですか?」「人事の仕事がしたいですか?」「海外営業の仕事がしたいですか?」

もし、理想の人生は何かと自分自身で向き合い、少しでも行動を変えたら10年後に人生は大きく変わると確信している。読者の方の理想の人生が、ハワイ在住であれば、今日の昼休みにハワイ行きの航空券の値段を調べてみては、いかがですか。

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