【書評】PMSの悩みがスッキリ楽になる本

あらすじ

本書では、女性の月経前症候群(PMS)について、女性自身も気づかずに悩んだり、男性の理解が不足しているために両者ともに辛い思いをする場合があると著者は主張します。
どのような症状が出るのか、どのようにその症状を男女それぞれ受け止めるべきなのか、どのような対策があるのかを女性医師の著者と男性カウンセラーの二人が実際出会ってきたケースをを紹介して解説されています。

​この本を読むことをおすすめしたい方


1.定期的に体の不調や集中力の低下、感情のコントロールが苦手になって悩んでいる人
2.月経前症候群(PMS)のときにどう対応すればいいか悩んでいる人
3.男性

この本によってためになったこと

1.月経前症候群(PMS)に対応するための考え方、具体的な方策による生活の安定化
2.周囲への月経前症候群(PMS)の伝え方はかなり細かいところまでレクチャーされている
3.男性の考えの理解

私がこの本を選んだ理由

月経前症候群(PMS)に対応に悩んでいた時に何かないかとネットで探していたら本書に会った。
ケース事例が漫画で載っていて理解しやすくなっています。これを読んでPMSの症状や対策のことはもちろんですが、男性の考えが理解できたのも大きな収穫でした。(本書ではウルトラマン思考と呼ばれている。)

記憶に残った本の箇所を引用

1.”PMSの期間は3日間ぐらいだけなんだから、ひとりでゆっくりお風呂に入ってリラックスしていればいい。ひとりでゆっくり本を読んでいればいい。わざわざそういうときに彼に会ってご飯を作ってあげたりしないほうがいいよという話をよくします。”
著者はここで、PMS期間の対応の一つとして上記のように述べています。PMS期間には頑張らない、むしろPMSにかこつけて自分が一番好きなことを楽しむ時間にあてることがうまくつきあう秘訣であるということです。

2.”PMSだからといって、言ってはいけないこと、やってはいけないことってあるから。なるべくコントロールすることを努力してもらわないと、男性がどんなに一生懸命取り組んでもうまくいきません。”
著者は本書で感情のコントロールはできると述べています。PMS期間でケンカをしている場面でもそこで割り込んできた第三者(宅配便など)には怒りはぶつけない…つまり感情はコントロールできていると。これはだからコントロールするよう努力すべきということでなく、コントロールはできると認識することで、自分はできるんだと成長につながることが重要であると述べられています。

3.”男性は女性の涙を見ても、やさしくできない場合が多いんですね。そのことで、かえって傷ついてしまう女性がいるのですが、男性は、涙を見るとどうしたらいいか分からなくてパニックになってしまうんですね”
これは男性の考えについて男性カウンセラーが述べていたことですが、これを「ウルトラマン思考」として詳しく述べています。正義の味方で、家は光の国、3分しかもたない。正義の味方なのに相手に泣かれることで動揺する。家は安らぎの場なのに家事のことを言われてしまう、相談を聞いていても3分で結論をもとめ始める。これは思い当たることが皆さんにも経験があるのではないでしょうか?女性も男性のその考えを理解する重要性を著者は説明しています。

その他おすすめ本を紹介


『PMSの悩みがスッキリ楽になる本』は月経前症候群(PMS)に焦点を当てた本でしたが、漫画『生理ちゃん』は「生理期間中の辛さ」といった観点で書かれています。合わせて読むと、特に男性は女性の体調について非常によくわかると思いますので、ここにおすすめしておきます!

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