見出し画像

「贅沢な悩みだよ」を本気で言ってるなら、あなたは現代文0点

「それは、贅沢な悩みだなぁ(笑)」という言葉をよく耳にすると思う。そのような悩みは、自分にとっては….みたいな卑下するような言い方をする人がいると思う。だが、それは気をつかっているようで、励ましているようで、無意識的に傷つけていることも忘れてはならない。

だから、僕は「贅沢な悩みだよ」なんていう安易な言葉は使わない。もし現代文でそのようなセリフにどのような感情ですか?みたいな問いが出てきた倒したら、論争が絶えなくなる。現代文で出せないようなものを論理的に使えないあなたはきっと現代文0点だろう。


「贅沢な悩み」とは?

安易にまず、「贅沢な悩み」というものについて考えてみたい。
悩みというのは、困っていることや障壁に感じている事柄に関することだろう。それは環境に起因していて、どのレベルで話すのかは「悩み」である限り、優劣は存在しない。

たとえば、家系が「医療一家」だったとしよう。
・祖父が院長クラス
・父親が脳外科で附属病院の教授
・母親が看護大学の教授
・姉が国連の国境なき医師団の一員
この中では必然的に「医療従事者」になるような道がある。

たとえば、家系が「サラリーマン一家」だったとしよう。
・祖父は会社の営業部長
・父親が会社の課長昇進まですぐそこ
・母親は事務員
・姉が新卒社員
この中では特に狭めることもない「自由に職業を選べる」ような道がある。

この2つの家系を比べたら、上の家系のほうがいいというかもしれない。本当にそうなのだろうか?上の環境下の中でも違う道に行けばいいじゃないか、という意見もある。しかしその環境から逃れるということは思っているより並大抵のことではない。ヒエラルキートップにいる祖父のいうことは絶対的な君主的制度が暗黙の了解の中でもある。逆にサラリーマン一家であったとしてもたしかにお金は医者ほどないかもしれないが、部長や課長になっている人たちは普通にすごいのだ。その努力が学歴や職業として見えにくいこともあるからだ。

どちらの家系がいいのか?それは環境によって、あなたの能力値によって違う。もし、医者の家系での悩みが「贅沢な悩み」だというなら、その環境下に押し潰されて自殺をした僕の友達に失礼で、僕は許せない。


現代文0点のあなたへ

人の気持ちを解ろうとするのならば、「文脈」は必ず必要だ。自分と比較するのではなく、相手の気持ちになろうとすることや相手の言いたいことの文脈を理解する必要がある。

もし、現代文で点数が取れなかった人間は、まずは文脈の理解から始めてみるといい。根本的にそこから知らないと「言語能力」は伸びない。それがわかるのであれば、「それは贅沢な悩みだ」なんて言葉は安易に呟けないだろう。

確かに自分よりは上の階級なのであれば、その世界はあなたの知らない世界だと思う。自分の領域内で物を語ることをやめてみるべきだ。自分の周りにお金持ちはいるだろうか?あいつはいい物を持っていたり、いい食べ物をくっているやつがいる。でも、その「あいつ」からすればさらに上がいるはずなのだ。高級マンションに1人で住み、クルーザーを友達と購入している大学生だっている。キャバクラに一晩100万円使っている資産1億円を持つ女子大生もいる。そんな世界があるはずなのだ。そこは輝いているようで、お金のみの世界で、黒い部分や悩みや問題は存在する。その一大事を別世界だからと「贅沢な悩みだ」と一存してしまうことは、あなたの視野を狭めてしまう。

やめたほうがいい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?