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マレーシアの夜市で店主と値段交渉して思ったこと

日本のスーパーや個人商店で食料品を買う場合、売値は決まっている。
だから値段交渉することは基本的にないですよね。

でもマレーシアでは違うんです。
と言ってもスーパーではなく個人のお店に限りますが。

今回は数か月前にパサマラム(夜市)で果物を買った時の経験をお伝えしたいと思います。


久しぶりの夜市での買い物


僕はドリアンが大好きだ。
コロナ後、2年数か月ぶりにマレーシアに帰ってきたけど、
まだドリアンを食べていない。

ドリアンの季節は7、8月と11月〜2月くらい。
この時は10月なので、ドリアンを街で見かけることは少ないです。

果物はなんでもそうですが、
季節の出始めと終わりは値段も高く、あまり美味しくないですよね。
だからもう少し先まで我慢だ、と自分に言い聞かせてました。

果物を買うために、久しぶりにパサマラムへ。
意外にもドリアンが売られていた!
猫山王(ムサンキング)、D24、カンポンの3種類。

予算的にカンポンドリアンに狙いを定める。
1キロ300円。1個420円くらい。

しかし、あまり状態が良くないように思えた。
だから割って中身を見せてもらうことに。

のぞいて見ると少し傷んでいる……。

僕:「傷んでるから1キロ240円に負けてくれる?」
店:「……分かった、1個300円でいいよ」
僕:「OK、じゃあ買うよ」

傷んでいたから定価だったら絶対買わなかった。
でもあっさりと約3割引にしてくれたから即決で買った。

帰って中を開けてみると3割痛んでいた。
さすがに残念な気持ちになった…。
けど3割引だったし、何より大好きなドリアンが食べれて大満足だ!


マレーシアの商売人は売る気満々だ


ドリアンを買った隣の果物店で、ロンガンを売っていたので値段を聞いてみた。
1キロ240円。
2、5キロで450円。

店:「2、5キロで450円は安いぞ。これを買っていけ!」
僕:「妻と2人で食べるには多すぎるな〜。友達にあげようかな……」

店:「甘くて美味いぞ。食べてみな」
僕:(うん。特別甘いというわけじゃないけど、普通に美味しいロンガンだな)

店:「お得だから買っていけ」
僕:(やっぱり2、5キロは多すぎるよね)

僕:「2人だからこの1束(700グラムくらい)でいいよ」
店:「分かった」

1束でいいと言っているのに、なぜか2束はかりにのせる。

僕:「多いから1束でいいよ」
店:「分かった、1キロだな」

僕:「(……どうしても1キロ売りたいらしい。まいっか1キロでも)分かった1キロ買うよ」
店:「よし、これで1キロだぞ」

はかりの重さを見ると800グラムしかないじゃないか。

僕:「1キロになってないよ」

そういうと、別の店員が黙って200グラム足してくれた。
いい加減な店主だが、商品を袋に入れるとき、
追加で100グラムくらいサービスで入れてくれた。

店:「ありがとうな」

そう言って満面の笑顔でロンガンを渡す彼を見ながら、
このいい加減で緩い感じのマレーシアが好きだな、って思う自分がいた。

マレーシアに来てすぐの頃は、値段交渉をする勇気がなかった。
でもしばらく住んでると、値段交渉してみたくなる。
もちろんいつも成功するわけじゃない。
買う商品やお店にもよるしね。

でも日本ではできないし、
何より店主との会話を楽しめる。
今の日本にはない、店主とのやりとりが、
時に煩わしかったり、心地よかったりする。


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