gg18

働いている中で出会うコトバ日々接しているコトバ旅の行き先で出会うコトバそれらをnote…

gg18

働いている中で出会うコトバ日々接しているコトバ旅の行き先で出会うコトバそれらをnoteで表していきたい。

最近の記事

向田邦子 ベスト・エッセイ

向田邦子は、僕の祖母の世代だ。 なんと豊かな、それでいて、飾らない文章なのだろうか。 この歳まで、向田邦子の文章に触れたことがなかったのが残念に感じるくらい圧倒される。 戦争を生き抜いた家族の強さ、父の頑固おやじぶり(そう、向田邦子の両親世代は、明治生まれなのだ)、食べること、旅をすること、生きること、それらを彼女の文体を通じて味わえるのは、極上の体験だ。 日常のふとしたことを気に留めよう、書いてみようという気になる。 特に好きな文章は、『中野のライオン』、『新宿の

    • ゴルフ帰りの蕎麦

      蕎麦ほど、ゴルフの帰りの反省会に合うものはない。 そんなことを思うようになったのは、つい最近である。 ひところは、ゴルフ帰りと言えば、焼肉。とにかく、おいしいお肉を食べたいと意気込んだが、30代半ばを迎えようとしている昨今は、 なんといってもお蕎麦。 僕は、ゴルフの帰りに、一旦家に帰り、荷物を置いてから、反省会をするという一連の流れに、若さを感じる。全く嫌いではない。 反省会と称して、ゴルフの話はあまりしないことが多い。 スコアは、その日その日で、よかったり悪かっ

      • 同僚の力

        今の仕事に集中すべき時に、なかなかできないシチュエーションもある。 今の仕事の状況に苦しんでいるとか、なかなか、前に進めない時もある。 今の仕事のせいで、気持ちがささくれ立つこともある。 そんな時は、深呼吸。 それもよいけれど、他の仕事をしている同僚と、少し会話させてもらうのは、 何より、身近で、何より、力になる。 その同僚たちは、それぞれ、目の前の仕事に悩んだり、イライラしたり、笑いを求めたりしている。 僕も、One of themなのだ。 もちろん、異業種

        • 焼き鳥屋

          よく家族で行っていた焼き鳥屋。 アラカルトで、メニューにある焼き鳥を一通り食べて、 父は、「もう一周」と、つくねからたのみ始める。 焼き鳥の焼き手さんは、大根おろしに卵を乗せずに出してくれる。 うちの家族が皆、卵を乗せずに食べたいわけではないが、 父の習慣を覚えてくれていると母は喜んでいる。 焼き鳥は、格別だ。 最近、お寿司屋に行って、板前さんが用意したものが順々に出てくる店が多いという話題になった。 用意をする方からすれば、それが楽なのだ。 でも、江戸前の

        向田邦子 ベスト・エッセイ

          冬瓜

          好きな串揚げ屋があった。 いつ行っても、季節それぞれの旬のものを揚げてくれる。 僕が特に好きだったのは、冬瓜。 少しだけフォアグラが詰まっている。 冬瓜、これからのシーズン格別だ。 土日に食べに行きたいと思っていた。 今日、予約をしようと電話したら、メッセージ音が流れ、 「6月3日を以って閉店しました」 6月3日って、いつよ?と思わずカレンダーを見れば、昨日ではないか。 なんとタイムリーなんだ。 救えなかったなと思った。 無力さを感じる。いつだって、人間

          やりたいことリスト

          新しいことを仕事上、組織上、やり始めることは、誰も止めていないのに、 難しい。 どうやったらよいか、やり方がわからない、時間が足りない、仲間もいない。 ないないだらけの理由を見つけるのは、得てしてうまいが、 それを嘆いていても、何も始まらない。 仕事もそうだけれど、 本当の意味で、何がやりたいか、見つけるのもこれまた難しい。 同僚が乗馬をやりたいと言っていた。 それも1つの体験だ。 僕はそれよりは、競馬を観に行きたい。 やりたいことリストを作りたいと思って

          やりたいことリスト

          文字にする

          仕事でも文字にする、言語化することは1つのテーマだ。 文字にしないと人には伝わらない。 文字にすることは、思っているよりも難しい。 単純なことだけれど、主語は誰なのかということや、何のためにやることなのかということを 突き詰めて考えるには、文字にした方が良い。 そして、自分の書いた文章を客観的に読むのは難しい。 思った以上に伝わらない。 思いを簡潔に、自分のやっていることを潔く、正確に伝える。 今の目標の一つだ。

          文字にする

          メールの暖かさ

          メールは時に、冷たい。 在宅勤務を続けていると、その冷たさがよくわかる。 まず、人は文章だけでは、その状況が100%理解できないのだと思う。 メール文だけで報告する時に、よくよく、相手にとって想像力が働く文章にしないといけない。 それでも、メールで暖かさが伝わる時がある。 わざわざメールをしてきてくれたときの暖かさを僕は感じることがある。 仕事に追われて、辛いときや、何かの救いを求めているとき、 1通メールをもらったが故に、慰められる時がある。 そのときは、逆

          メールの暖かさ

          世代を越えて

          ゴルフの醍醐味は、世代を越えて、一緒に時間を過ごせることだろう。 僕は、30も40も年の違う方とゴルフをすることが好きだ。 日常とは違って、その方々から、昔の話を聞けたり、今の世界の見方を聞けたりする。 ゴルフをしていると、その人の素がわかるという。 スイングをあーでもない、こーでもないと変えるタイプや、そんなの気にせず、とりあえず、まっすぐ飛んでいるんだからいいんだというタイプ。 それぞれを見ていて、客観視ができるので面白い。 今日、一緒に回った方と、ふと、学生

          世代を越えて

          鼓舞してくれる人

          仕事をしていて、リモートワークのせいか、 一人で立ち向かっている気になるときがある。 積み上げられた論点を目の前に、 もういいかと投げ出したくなる時もある。 そんな時に、鼓舞してくれる人は、ありがたい。 本来、そろそろ、僕自身がそうなりたいと思うけれど、 余裕を失いがちな時に、ふと、人に励まされていることに気づく。 Encouragedという言葉がちょうど合うような感情に、あたる。 「一緒にやっていこう」「こう考えていこう」 前向きな言葉に、励まされる。

          鼓舞してくれる人

          秋葉原

          昔、この地は、文字通り原っぱだったらしい。 ラジオの用品の露天商が立ち並ぶエリアを、高架下にまとめて、 それがいつしか無線の町になり、オタクの集まる街になった。 この何週間か、定期的に秋葉原まで歩く。 以前は、まったく歩かなかったのだが、このところ、人通りが少ないので。 でも、今日は一番の人ごみ。 街ゆく人もさることながら、この街は、やはり、キャッチの女の子が、秋葉原であることを感じさせる。 「11時間2,000円、飲み放題、いかがですか」 11時間、というの

          秋葉原

          失ってしまうもの

          レストランや居酒屋や、なじみの食事処の閉店のニュースが相次いでいる。 それぞれの事情があると思う。 一概に、こうだとは言えないが、そこに通った人たちにとっては、寂しいものだ。 きれいごとを言うつもりはないのだが、 何かを失っても、残された人の中には何かが残る。 例えば、通った校舎の多くが建て替わったけれど、 今でも、あの時の校舎でこういうことをしたという話を友達とするし、 ふと夢の中に出てきたりする。 人も同じだ。 年を重ねれば重ねるほど、人との別れが増えて

          失ってしまうもの

          忘れてしまうこと~クリニックの窓~

          何か、非日常的なことが起こると、それは記憶として残るが、 ふとした感情は忘れてしまう。 今日初めて行ったクリニックで、自分自身、体調が悪いということはないのだが、 窓や壁に向かって、椅子が並んでいて、それぞれ、そちらを見て待っている。 なんだか、不思議な感情なのだ。 クリニックというと、横並びで、番号なり名前なりで呼ばれるのを待っているのが当たり前という感覚。 それに反するように、もしかしたらプライバシーの観点からなのかもしれないけれど、窓や壁を向く。 これがど

          忘れてしまうこと~クリニックの窓~

          神田の街

          5月の神田は、祭りの季節。 本来であれば、各町内会が、神輿を担ぎ、わっしょいわっしょい言っている。 僕は、2日に1回、食料品を買いに神田の町を歩く。 こういう日々なので、ルーティーンのように、歩く。 いつも買うのは、ワインと炭酸水。 僕は実は神輿を担いだことはない。 昨年や一昨年であれば、ワインを買いに行く道すがら、 どこの町内会なのか、もう、神輿が入り乱れる形で、道を埋め尽くしていた。 神田多町、神田須田町、神田司町・・・ 神田という名前を冠にする町が多い

          神田の街

          そら豆

          東京の春は、花見をするのにも、上着が必要で、少し肌寒い。 肌寒さを感じながら、桜を見上げて、春が来たと、みんなで楽しむ。 春が終わると、つつじが咲いて、木々が新緑に色づき始める。 通勤であれ、レジャーであれ、外に出れば、なんとはなしに、移ろいを感じるが、 今年ほど、春から初夏への移り変わりを感じない日々もない。 とはいえ、季節が移っていくのを感じることができる。 例えば、そら豆だ。 物語のはじまりを告げるように、春から初夏への変わり目に現れてくれるのがそら豆だ。

          そら豆

          Face to face

          週に1度、会社に行っている。 今まで、無批判に、半ば、ルーティーン化して行っていた通勤という行為を週に1回に限定してみると、 果たして、なぜ、会社に行くのかということを考える。 Slackでのチャットや、Zoomでの会議によって、だいたいのコミュニケーションを行うことはできて、資料作成だって、私用PCで行えば、できないことはない。 それでも、会社に行って、このテーマについて話したいなと思うことが多くある。 人間は、社会性がある生き物というが、もっと噛み砕いていえば、

          Face to face