見出し画像

教員1年目で初めて教員をやっていて良かったと思えた!

 おととい私の勤めている中学校の卒業式がありました。

 昨年の4月に私が新卒で教員を初めてから早1年。ここ1週間ほどの卒業シーズンに初めて心から教員をやっていてよかったと感じることができました。

 
 私のここ1年の過去のnoteのつぶやきを見ていただくと分かると思いますが,教員になってから精神的にかなり参っていました。

 特に授業がうまくいかないことに最も悩んでいました。授業をしながら「私の発問や質問に対する生徒の取り組みや反応が悪い」と感じ,いつも「私の授業力がないからだ」「もっと生徒が理解できて且つ興味を持って授業を受けさせるにはどうしたらよいものだろうか」と自己嫌悪に陥り,頭を抱えていました。

 私は中2,中3の授業を受け持っていますが,中3の授業の方がより悩んでいました。少しずつはマシな授業をすることができるようになっているような感覚はあっても,いつも「わかりにくい授業で申し訳ない」といった思いは消えませんでした。

 
 そして,先週,3年生の最後の授業がありました。
 私は「分かりにくい授業で迷惑をかけてしまったことも多かったかもしれない。だけど,楽しそうに実験に取り組んでいる姿をみてやはり理科って面白い教科なんだと感じさせてもらった。また,最初のノート点検の時に私の板書の2倍美しいノートや,私が話したことをいくつもメモしているノートを見て感動した。1年間このクラスで授業をすることができて本当に良かった。」と伝えました。
 伝え忘れていましたが,いま振り返ると,このクラスは私の授業を前を向いて真剣な眼差しで聞いてくれている人が多くて嬉しかった。(真剣に聞いている生徒が多いのだが,全体に質問をしても何も反応がなく,シーンと静まり返ることが多くて,戸惑っていたことも多かったが…(笑))

 私の学校では授業を1年間していただいた先生方にクラスの全員がメッセージを書くことになっていて,私も最後の授業の終礼の前にそのメッセージを頂きました。メッセージは授業を終えて職員室で読もうと思って,終礼後職員室に戻ろうと廊下に出たとき,このクラスの生徒3人に声を掛けられました。そのうちの一人は涙を流していました。

 3人からは,
 「先生いままで授業をしていただいてありがとうございました。」
 「先生の授業を受けれて本当に良かったです。」
 「血液型の話すごい面白かったです。」
 「2年生から先生の授業を受けたかった。」
 
 こんな声を掛けられるとは思ってもいなかったですが,このとき「苦しい時が多かったけれど,1年間授業づくりを頑張ってきて本当に良かった。途中で教員をやめたいと思っていたけれど教員を続けていて良かった。」と思いました。

 クラスのみんなのメッセージには,
「先生は優しくて面白くて理科の時間が楽しみでした。1,2年生のころよりも点数が上がって感謝してます。」
「授業でプリントをするときに毎回詳しく説明してくれてとても分かりやすかったです。」
「先生の空気感が好きでした。」
「先生が一生懸命私たちに理科を教えようとしていることがすごく伝わってくる授業でした。」
「今まで苦手で嫌いだった理科を好きで,得意にしてくれました。僕は今までの理科の先生の中で先生が一番良かったです。」
「天体の話などをすごく楽しそうに話している先生がすごく印象的でした。」
「化学分野は大好きになりました。先生のおかげで理科を好きになれてうれしかったです。」
「生徒のことをよく見てくれていて,リアクションしたりうなづいていたのを見てくれたこと,とても嬉しかったです。」

 など書いてくれていました。

 メッセージには悪いことを書く人はほとんどいないと思うので,いいことを書いているのは当たり前だとは思いますが,わざわざ廊下で声を掛けてくれた生徒たちとも重ねてメッセージを読むと,職員室で涙が出そうになりました。

 正直,私の授業は改善すべきことがたくさんあると思います。でも,生徒が興味をもって理解できるように,一生懸命授業をしていた姿は伝わったのかなと感じました。

 これからも教員を続けていこうと思わせてくれたクラスの生徒には感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとう。一生の思い出になると思います。


 たくさん改善すべきところはあるので,日々勉強していて努力していく必要がありますが,私の良い面(生徒への思いやりを常に持ち続けていることなど)には自信を持っていこうと思いました。

 
 来年度,担任になったりすればまた新たな壁が立ちはだかり,教員をやめたいと思うときが来るかもしれません。でも,生徒に寄り添い続けて一生懸命に取り組んでいれば,きっとそれが生徒には伝わると思います。不器用な自分でも,すこしずつできることを増やして,教員として人として日々成長していこうと思います。


 ここまで読んでくださってありがとうございました。

 また,文章にまとめたいと思うことがあったときに投稿します。
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?