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お仕事の話あれこれ

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けっこう仕事、変わりました。忍耐力とやらを母のお腹の中に忘れて来てしまったようです。ここでは主に長かった書店員時代のこと、そして2022年1月で退職した、たった1年1か月の介護の…
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#仕事について話そう

書店であった嘘のような本当の話⑩CMの撮影ですか?

書店であった嘘のような本当の話⑩CMの撮影ですか?

 6年間、契約社員として勤めた書店は、行列ができることで有名でした。初めて来店し、その行列を見たお客様は非常に驚かれます。

 何がそんなにすごいのかって、①カウンターと②カウンターの行列が、くっついて交差したり、折り返したりするんです。①と②のカウンターは、そこそこ離れているにも関わらず、です。しかも、東日本大震災の直後はお客様が殺到したので、「最後尾」というプラカードが2枚出現するほどでした。

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書店であった嘘のような本当の話②問い合わせラビリンス

書店であった嘘のような本当の話②問い合わせラビリンス

書店で、探している本を店員さんにたずねて探してもらう時。皆さんはどうしますか?

タイトル、出版社、著者、ISBN。書籍、雑誌を探し当てる情報を全て持った上でたずねる人は稀です。

鉄道の通っていないある市に新しくショッピングモールができたのはいつだったか?そのモールにテナントとして入ったB書店は、100坪ほどのバランスの良いお店でした。オープニングスタッフとして採用された私を待ち受けていたのは、

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書店であった嘘のような本当の話①A書店

書店であった嘘のような本当の話①A書店

書店員歴約15年、いろんな書店で働きました。

まずは街の小さな路面店、A書店。店舗は約70坪ほど。駐車場が広く、雑誌、文庫、コミック、学参、児童書、実用書、文芸書、あたりをそつなく置いています。医学書(お医者さんが読む方)や法律などの専門書はありません。ここでは店長が何から何まで取り仕切っていたので、専門的な知識はほとんど知らずに過ごしてしまいました。木村拓哉さんの「開放区」が発売され品切れ状態

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多様化するレジでの支払い方法に翻弄されていた日々のあれこれ

多様化するレジでの支払い方法に翻弄されていた日々のあれこれ

専門学校を卒業したその月にはたちで結婚し、その年に長男、満23歳で二男、満25歳で長女を出産した私の20代は、家事育児に奔走する日々でした。

初めて社会に出たのは29歳の時。長男が小2、二男が幼稚園、長女はまだ幼稚園にも行っておらず、実家の母の心強いサポートを得て、時間に融通のきく某ファーストフードのアルバイトを始めました。

そこから何度も転職を重ね、いろんな仕事をしてきましたが、一番長かった

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