こんゆじまじこ

54歳女性。33歳30歳の息子、28歳の娘の母。4つの書店を渡り歩いた元書店員。15年…

こんゆじまじこ

54歳女性。33歳30歳の息子、28歳の娘の母。4つの書店を渡り歩いた元書店員。15年勤めた書店の仕事をすっぱりと辞め、介護職に転職、一年で退職。はたちの男子大学生にプロポーズされたり、どこの職場でも恋愛相談されたりしている。背中に「相談のります」と貼り紙がしてあるわけではない。

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神奈川県座間市のまちライブラリー「ほしのたに文庫」の応援プランです。地域において、様々な年齢層が「斜めのつながり」を築くみんなの大切な居場所。その小さな私設図書館を守るためにつくりました。

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  • お仕事の話あれこれ

    けっこう仕事、変わりました。忍耐力とやらを母のお腹の中に忘れて来てしまったようです。ここでは主に長かった書店員時代のこと、そして2022年1月で退職した、たった1年1か月の介護の仕事のことを書いています。書店のことについては仕事内容が主ですが、介護職においてはそこで出会った「人」利用者のことについてのエピソードを、忘れたくなくてここに残しておきたいという気持ちで書いています。結局私は人が好き。言葉巧みなセクハラじじいも。どさくさに紛れて触るジジイも。これまでの人生を想像できるからです←でもセクハラは許しません(笑)。

  • 子育て中からの話と、現在の子どもとの関わりあれこれ

    私が母親になった20歳の時、人ひとり育てて行く重圧と責任に押しつぶされそうになり、心細くて途方に暮れました。「若いお母さんの子はダメね」と言われたくなくて必死でした。それから30年以上が経ちました。気づいたら、3人の子どもたちは親の私たちよりよほど逞しく、立派な大人に成長してくれました(当社比)。もう決して戻れない大切な日々。思い出す限りここに記録しておきたいと思います。

最近の記事

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スキを、かたちに〜水引で、大好きな源氏物語のキャラクターをイメージした作品をつくります!

 高校の時、古典の授業で履修した「源氏物語」。  難解な古語の「け、け、ける、ける、けれ、けよ」を『サッカー活用』などと言い出したのは友人のうちの誰だったか……。  長男がまだ赤ちゃんのころ、お昼寝をする横で瀬戸内寂聴さんの『女人源氏物語』を読みふけった頃が懐かしく思い出されます。あれから30年以上の月日が経ち、大好きな水引で、源氏物語の登場人物の女性たちをイメージした作品を作ることに着手しました。  ところが、困ったことが。  そう、女性たちのイメージしたアクセサリ

    • かわいいと言ってくれた人最年少記録更新?

       朝はずいぶん涼しくなりましたね。 昨日、お手伝いしているまちライブラリーに、緑色のワンピースを着て行ったのです。閉館時、3歳ぐらいの男の子がママと帰る時に私を見て、 「その緑の洋服かわいいじゃん」  と言うではありませんか!  2週間ぐらいは幸せな気持ちがキープできそうです♬  ありがと。小さなイケメンくん。 #ワンピース #3歳 #まちライブラリー #ほしのたに文庫

      • 暑い中のさわやかなできごと

         昨日、市の図書館へ行った帰り道。最寄り駅から歩いて帰ろうと、駅前のロータリーを横断していたら、横断歩道の向こう側で白杖のおじいさんが迷っている様子でした。 (あ、行きたい方向がわからないのかな)  すぐに声をかけようとしたら、そのおじいさんの背後から来た高校生ぐらいの若い男の子が、 「どちらへ行かれますか」  と聞いていて、おじいさんはタクシーに乗りたいと言ったようでした。 「ご案内します」  と男の子は言って、おじいさんの手を引いてタクシー乗り場へゆっくりと歩いて行

        • エリンジウムの花ことば 第9話【最終話】

           瞳子さんのご主人は、2月頃入浴中に脳出血を起こして意識を失い、救急搬送された先の病院で措置を施すも意識が回復せず、いまだ入院中とのことだった。瞳子さんや息子さんたちのこともわからず、今の時点では元に戻る見込みがないのだそうだ。 「だから私、一生懸命利用者さんたちに向き合っている葵くんを好きになって、自分を責めてた。長年連れ添った夫が夫じゃなくなって、まるでどこかへ行ってしまったような気がしていて。そんな状況なのに、あなたのような若い男の子を好きになってしまって、自分はなん

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          ワクワクが止まらない! 好きなことを思う存分楽しんでいいんだ、と今さら気づいた日

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          大人の美術部はじめます!ワクワクしたいひと、このゆびと~まれ♬

          こちらはメンバーシップ「ほしのたに文庫応援プラン」の記事ですが、一週間の期間限定で無料で公開します。4/10までの無料期間終了後はメンバーシップ参加者のみが読めます。メンバーシップ「ほしのたに文庫応援プラン」でいただいた金額は、すべてほしのたに文庫の運営・活動費としてありがたく活用させていただきます。初月は無料ですのでぜひお試しください。 大人の美術部の入会資格はただひとつ! 「自分が楽しむこと」 簡単なことだ、と思いますか? 実は案外これ、むずかしいことではないかと思

          大人の美術部はじめます!ワクワクしたいひと、このゆびと~まれ♬

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        記事

          エリンジウムの花ことば 第8話

           福沢 和也。  飯田さんが言う『カズヤさん』は誰のことだ?  以前飯田さんは、福沢さんのことを「どこかで会っているのにどうしても思い出せない」と言っていた。つまり、ふたりはもともと知り合い? いや、ちょっと待て。さっき飯田さんは、その『カズヤさん』と、ずっと一緒にいる約束をした、と?  頭が混乱してきた。  僕は今日、早番で16時に退勤するから、22時からの夜勤の福沢さんとは顔を合わせない。次に福沢さんと勤務がかぶるのは……。  明日は福沢さんが夜勤明けで朝7時に

          エリンジウムの花ことば 第8話

          エリンジウムの花ことば 第7話

          「瞳子さん、デートしよう」  6月、初任者研修も最後の追い込みに入り、次回はいよいよ筆記のテスト、という日の放課後、コンビニのイートインでソフトクリームにかじりつきながら、僕は言った。 「デート。私にとっては、今もじゅうぶんそんな気分だけど?」 「またそんな、殺し文句言う~。もう、大好き」 「だってそうでしょう? 50過ぎたおばさんにデートしよう、なんてそれだけで舞い上がるわ。殺し文句は葵くんの方でしょ」 「いやいや、こんなすてきな大人の女性に、コンビニのアイスでデートだな

          エリンジウムの花ことば 第7話

          エリンジウムの花ことば 第6話

           くす玉の先から伸びたたこ糸の引きひもを、僕が手に取ってはつ子さんの手に握らせようとした瞬間、なんとくす玉がパカッと割れて開いてしまった……。 「あ……」  色とりどりの紙吹雪が舞い、僕が顔面蒼白になった時、後ろの方で大きな拍手の音がし始めた。  二宮さんだということは、すぐにわかった。  つられて、利用者の皆さん方や理事長はじめ施設の偉い人たちも、一緒になって拍手をしてくれた。みんな、僕がフライングでくす玉を割ってしまったのを、まるで見ていなかったのかと錯覚するほど

          エリンジウムの花ことば 第6話

          エリンジウムの花ことば 第5話

           4月の最後の週に、デイサービスでは恒例の利用者さんたちの誕生会があった。二宮さんのお父さん、遠山 銀次さんは5/1生まれで、今年でちょうど80歳になる。5月の下旬の誕生会だと、だいぶ先へ行ってしまうため、僕が提案して4月生まれの利用者さん方と一緒に祝おうということになった。  ひなた苑のデイサービスでは、誕生会をおやつのあとの15:30からに設定している。ねりきりやケーキなどのちいさなお菓子と、コーヒーや緑茶、ココアや昆布茶など、ひとりひとりの希望する飲み物を楽しんだあと

          エリンジウムの花ことば 第5話

          エリンジウムの花ことば 第4話

           その日最後の講義のあと、そわそわと帰り支度をしていると、なんと二宮さん自ら僕の席まで来て言った。 「久保田さん、一昨日はせっかく声かけてもらったのにごめんなさいね。今日はご一緒できますよ」 「わ、やったぁ」  嬉しさにうち震える気持ちで、僕は心の中でガッツポーズをした。生きててよかった、は大げさだろうか。ほかの人たちに話しかけられたりして、邪魔されないように、僕は足早に教室を出た。彼女もほどよい距離でついて来てくれる。ほどよい距離、地味に大切だ。心臓がうるさい。駅までの

          エリンジウムの花ことば 第4話

          エリンジウムの花ことば 第3話 

           介護職員初任者研修に集まったのは、全部で18人。席は適当に埋まって行ったが、定員は20だったようで空席がふたつあった。会社や学校の会議室に置いてあるような長テーブルが並ぶ教室で、思わず二宮さんと一緒のテーブルにおさまった。ドキドキが止まらない。どうしよう。僕、今、挙動不審なんじゃないだろうか。  最初の座学の講義をする40代半ばくらいの女性の先生が入室してきて、名簿があるので番号順に座り直すよう言われた。僕は出席番号6番で最初の列の一番後ろの座席。二宮さんは8番で僕の隣り

          エリンジウムの花ことば 第3話 

          エリンジウムの花ことば 第2話

           白い玄関のドアが開いて、目鼻立ちのすっきりとした女性が笑顔を向けながら会釈した。まっさきに浮かんだのは、「エレガント」というワードだった。そう、エレガントはこのひとのためにある言葉だ。本気でそう思った。  この人が利用者さんの娘さんでキーパーソンであろう、ということはすぐに想像できた。銀次さんが79歳ということなら、この娘さんは40代から50代、この若々しい見た目でまさか60代ではないだろう。利用者さんの個人ファイルには、利用者本人の年齢や生年月日は当然書かれているが、キ

          エリンジウムの花ことば 第2話

          エリンジウムの花ことば 第1話【全9話】

           僕はこの時、一生分の恋をしてしまったんだ。  今となってはあとの祭りなんだけど、今まで他人にまったくと言っていいほど関心がなかった僕を、とりこにするには彼女はじゅうぶん魅力的だった。  僕が今働く介護施設「ひなた苑」に入職したのは今から4年前。高校を卒業して情報処理系の専門学校に入学したものの、周囲のキラキラした同世代の空気になじめる気がしなかった僕は、当然勉強にも身が入らず、夏がくる前には学校を辞めた。  とりあえず工場のラインの夜勤仕事に就いたけれど、これも続かな

          エリンジウムの花ことば 第1話【全9話】

          喫緊の課題だと思うこと

           2019年に池袋で起きた、高齢者のドライバーによる交通事故の、被害者のご遺族の男性のインタビューを、先日テレビで目にしました。  見てから少し時間が経っていて、うろ覚えな部分もあるものの、高齢の母や親戚の大叔父の運転については、他人事ではないと日々私も悩んでいます。  遺族の男性は、服役中の受刑者と初めて面会をし、『どのようなサービスがあれば、免許を返納していましたか』というような質問をしたところ、『病院へ行く足があれば、免許を返納していただろう』という答えだったそうで

          喫緊の課題だと思うこと

          学芸会⁉︎

           源氏物語が大好きなワタクシ。当然観ていますとも。NHK大河ドラマ「光る君へ」。  いやしかし、第20話の最後、大笑いしましたよ。  なんですかあの、ききょうとまひろの学芸会。木の枝を持ってのぞき見って……。いろんな意味で、今後も楽しみです♬。 #光る君へ #大河ドラマ #NHK大河ドラマ #源氏物語 #学芸会

          デイサービス介護職時代、助け舟を出してくれたイケオジの話

           介護職の時、すげー大っ嫌いな職員がいました。  ワタクシ、すげーだのヤバいだの、ふだんそういう言葉は使いません。それだけヤバい人でした。仮にCさんとしておきます。  ある時、拘縮の強い男性の利用者さんを介助していたCさん。その利用者さんがお風呂から出たあとの、洋服を着せて差し上げるのに私が呼ばれました。  安全を考慮してふたり体制で行います。  ところが。嫌々Cさんと組まなければならない気持ちが出てしまい、紙パンツを上げる際に勢いあまって破いてしまったのです。  

          デイサービス介護職時代、助け舟を出してくれたイケオジの話

          今の仕事は縁の下の力持ち

           不思議な縁、というものが、人間50年以上やっていると案外たくさんある。  私は介護の仕事を辞めた2022年、転職先を探しながらも更年期障害の不調で身体がいうことをきかなくなった。だるくてだるくて、起きていられず、ほとんど寝たきりのようになっていた。  そんな状況でも、なんとか少しでも働かないと、このままではいけないと気持ちは焦るばかり。ただ、そんな体調では週5日フルタイムで働くことは難しくなっていた。  ある日、その頃32歳だった長男からLINEが来た。「エイドアシス

          今の仕事は縁の下の力持ち