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哲学に関するメモ(5) 【宗教】

本メモは哲学の基礎的な内容に関するメモです。


1. はじめに

1-1. 宗教
…伝統・文化を括るための言葉

→人が考えたくない大きな問いをひとまとめにして神という言葉で受け止めることで、人を心理的不安から解放し、具体的な自己・社会へ思考を着地させて見直す
❶禁止によって世界を切り分ける
❷人生とは何かの答えを神で語る


1-2. 愛・平和を説く宗教がなぜ戦争を招くのか?
…宗教はあくまで社会システムであり対立するから、システムの中での愛・平和を説いているだけ
→社会システムの中に入らない人には受け入れられない可能性
別の社会システムの中の人には受け入れられない可能性
社会システムの中でも解釈が異なる可能
→政治的・経済的な利害が絡むとこれらの可能性が発生する、
差異こそが利潤の源泉であり争いの源泉である
→カルト、犯罪的・破壊的な信仰集団


1-3. 救いとは?
❶呪術的な救い
…奇跡によって救う、説明できるものもできないものもある
→病気が治ってほしい、運気を強くして裕福になりたい、
雨を降らせて飢饉を終わらせたい

❷社会的な救い
…共同体によって救う、相互扶助
→援助がほしい、社会的セーフティネットがほしい、
誇り・アイデンティティがほしい

❸思想的な救い
…世界観によって救う、神・仏などの観念
→人生の意味・目的が知りたい、世界の始まりが知りたい、
死後の世界が知りたい


1-4. 祈りとは?
…自分の願いを神・仏の思いに広げる
超越的な存在を中心において自分・社会を見直す

→自分よりもっと大きい世界を見るきっかけ


1-5. 霊とは?
…命・精神の働きを表す


1-6. 神とは?
…文化・力を表す
→霊よりも上


1-7. 神の世界に人間の階級構造が投影される
…人間はモノ・コトを擬人化して捉える傾向
→文化・心に深く残る体験を霊・神という言葉を使って説明できる・解釈できる、個人の精神・民族の精神を霊・神という概念を通じてつなげる
→宗教を通じて文化を理解することが信仰につながる


1-8. 経典とは?
…倫理的な教えの根拠、神の言葉として伝える、
歴史・詩・物語から教えを解釈して読み取る
→民衆は内容を聖職者から聞いて教えを守った、20 世紀になるまで人の大半は文字が読めなかった


1-9. スピリチュアリティとは?
…組織レベルではなく個人レベルの宗教性
→religiousではないけどspiritualだ


1-10. 終末思想
…ほとんどの宗教が持っているビジョン、世界は次第に質が悪くなる
→救世主が現れる
→様々な宗教の終末思想はポップカルチャー化して混ざり合う


1-11. 宗教と哲学
…宗教は社会的、哲学は個人的
→人間の存在意義の限界を考察していくうちに超越的な存在を見出して宗教・哲学が生まれた
→西洋では宗教・哲学の対比がはっきりしている、
中世では哲学は宗教に従属していて近代以降で宗教の制約を離れる
→東洋では宗教・哲学の対比がはっきりしていない、そもそも神と人間を対立的に捉えていない
→宗教とは社会心理学的な営み
これが神だ・これが悟りだと語る信憑性がいつも問題となる
社会システムの中の人間が真実だと言うことで約束として存続してきたというのが宗教


1-12. 西洋における宗教の哲学的なトピック
…神の概念、神と世界の関係、神と教団の関係、神と個人の関係
→神は存在するか?
→聖アンセルムス、神の定義はそれより偉大なものは考えられない存在、
実際に存在する方が偉大なので神は存在する
→カント、存在することが神の属性の中に含まれているが存在とは属性なのか?
存在とは定義される概念が現実世界と対応していること、定義に存在を含むのは間違い


1-13. 東洋における宗教の哲学的なトピック
…無空、縁起、輪廻
→自分の中の何が輪廻転生するのか?
→身体は死とともに破壊され全く同じ遺伝子を持つ身体が現れても同一人物にはなれない、前世の記憶が完全に移行されることはない
→意識が転生するのか?意識が何かわかっていない
→悟りは他の人の悟りと同じものなのか


1-14. 宗教と政治
…宗教はまつりごと(祭り事・政) 、宗教と政治は切っても切り離せない
→習慣レベルの宗教に潜在的に属しているからといってその人を政治から排除できない
個人的思想が救い・悟りの概念を含んでいるから政治に参加できないというのは人権の侵害
→問題となるのは特定の宗教と国家が制度的に癒着している場合、
特定の宗教が権力を帯びることで国民は全体主義に陥る、
第二次世界大戦における日本の国家的破綻は天皇への奉公という宗教的信念と結びついていた
→北朝鮮・イスラム主義国家は同じような過ちを犯す可能性


1-15. 宗教のあり方は国ごとに違う
…文化的・歴史的特徴に照らして宗教・政治の関係を国ごとに考えるしかない、その上で国同士の関係を考えていくしかない


1-16. 個人の性格、環境+遺伝
→国の性格、環境+歴史
→大国か小国か?暑いか寒いか?砂漠・台風はあるのか?周囲を何に囲まれているか?
どんな目に遭ってきたか?戦争は?専制は?革命は?
→哲学が方向づける(論理的)、宗教が決定づける(感情的)


1-17. 中世までは宗教が政治・国家を優越していて宗教の中に政治が含まれると考えられた
→宗教改革、政治・国家の優越性を模索し始める
→フランス革命、宗教と政治・国家を切り離した、
自由・平等な個人の上に国家は成り立つとして個人は信教の自由が保証された、政治における宗教の役割も制限されるようになった


1-18. 宗教と科学
…宗教の延長が科学、宗教と科学は正反対のものではない
→呪術が科学へ発展、心の問題を事実で検証する
→科学が政治・経済を巻き込みさらに発展、力学的に強い建築、薬・気象に関する研究、天動説から地動説へ
→宗教的情熱が科学を発展させた、神の法則を知りたい、
科学の結論が聖書と矛盾すると科学を捨てて主張する
→ダーウィン、設計者がいるかのような生物の仕組みは自然に生み出される、差別を正当化する思想が蔓延
→現在の未熟な科学には未来の知識で見ると呪術と呼ばれるほど間違っているものがある可能性
過去の未熟な科学には現在の知識で見ると呪術と呼びたくなるものがたくさんあった
→常に科学が正しいと思わないこと、未熟な科学を信じるのは宗教を信じるのと同じ


2. ヒンドゥー教 16項目

…前2500年、ブラフマー
修行して宇宙・神を支配する真理と一体になれば救われる
→瞑想をして宇宙・神すらも支配する真理と一体化するには、
今の世界で良い行いをして高いカーストに生まれ変わるしかない

2-1. 生まれ変わりと業の連鎖が人間・宇宙に影響を与えるという世界観
…宇宙・神すらも支配する真理を信じる、輪廻を前提とし解脱のために真理と一体化する
→真理は言葉では表現できない、経典を読んでもダメ
→真理と一体化するには瞑想するしかない
ミクロコスモス(精神)とマクロコスモス(真理)

→訓練しなければならず時間・エネルギーも必要
→高いカーストの限られた人間しか瞑想できない
→カースト、良い行いをすれば高いカーストに生まれ変わることができる


2-2. 輪廻
…迷いの空間、人間は何度も生まれ変わる、
悪いことをしたら悪い生に生まれ変わる
良いことをしたら良い生に生まれ変わる

→仏教では人生の苦を取り除こうとする、人生には前世・来世も含まれる、
死者はすぐに転生せず 49 日間は中途半端な状態にある


2-3. 解脱
…悟ること、輪廻から脱出すること

→仏教・ジャイナ教と共通する


2-4. 涅槃
…悟りの空間、悟った境地


2-5. カースト
…インドに伝わる階級制度

→その階級の職業を世襲、別階級の人間と食事を共にできない・結婚できない
→自分も相手も自己主張していると紛争になるので、
階級でバラバラにして接触させなければ紛争は起きない
→社会的威信・プライドが不均等に配分されている、
低いほうに位置づけられたら生きる気力が失せてしまいそう


2-6. インダス文明のヨーガの習慣
→アーリア人、バラモン教の成立、4500 年前
→階級制度の発展、バラモン教への反発
→ウパニシャッド哲学、内面的な思索、梵我一如
→自由思想時代、多神信仰を取り込む
→ヒンドゥー教の成立、1600 年前、バラモン教の復興
→イスラム教との接触、神秘思想を取り込む、イスラム教に改宗する者も現れる
→キリスト教との接触、カーストを批判し女性の地位向上を目指す、
偶像崇拝に距離を置き神の一元性を求める
→ガンジー、キング牧師、人権運動


2-7. ヒンドゥー教の救いのシステム
…低い階級からスタートして、自分の階級の役割を全うし階級を上げてゴールを目指す


2-8. 人生の3大目標
❶ダルマ、社会規範、カーストの本分を務め宗教的な勤めを果たす
→マヌ法典、学ぶ・結婚する・世俗を離れる・1 人で巡礼する

❷アルタ、実利、政治的次元の利益を追求する
→世俗を離れて理想を追いかける宗教ではない

❸カーマ、性愛、性の享楽などを通じて上品さを求める
→人生を洗練させる技芸・文芸の領域まで広がる


2-9. ウパニシャッド哲学
…ヒンドゥー教の聖典ヴェーダに含まれる哲学
→梵我一如という思想の提示
→六派哲学
❶サーンキヤ学派、宇宙の本質を精神・物理の二元論で説明、
一元論的に論じるだけではこの世の苦・悪を説明できない
❷ヨーガ学派、サーンキヤと世界観が同じだが純粋精神として最高神を立てる、ヨーガで最高神に心を集中させる
❸ニヤーヤ学派、人間がどうやって知識を得て正しく推論するかを分析
❹ヴァイシェーシカ学派、実体・性質・運動・普遍・特殊・内属という 6 つの原理で世界を説明
❺ミーマーンサー学派、ヴェーダの権威に立脚しヴェーダに決められている儀礼を重んじる
❻ヴェーダーンタ学派、ヴェーダの権威に基づく学問


2-10. 梵我一如
…宇宙の本質(ブラフマン)と個人の本質(アートマン)は深いところで一致する


2-11. 年中行事
❶ダシャハラー、秋の予祝祭、ドゥルガー女神の像を町のあちこちに置いて参拝
❷ディーワーリー、秋の収穫祭、本祭の前は灯明を置いてヤマを遠ざける、
本祭は玄関・窓などにたくさん灯火を立ててラクシュミーを招く
❸ホーリー、春の豊穣祈願祭、ホーリーカーの人形を焼き 1 年間の罪や凶事を祓う、カースト・性別を超えて色付きの粉・水をかけて騒いでから沐浴して身を清める


2-12. プージャー
…神に供物を捧げる儀式、不殺生の原理から花・果物・キャンドル・お香、マントラを唱える


2-13. サンスカーラ
…通過儀礼の儀式、誕生式・入門式・結婚式・葬式が特に大事


2-14. ヴィシュヌ神
…温和と慈愛の神、10 のアヴァターラ(化身)を通じて世界を救う
❶魚、大洪水を予言した
❷亀、霊薬を得るためマンダラ山を棒にして海をかき混ぜる時の支えとなった
❸猪、牙で海から大地を持ち上げた
❹人獅子、魔王ヒラニヤカシプを引き裂いた
❺矮人、魔王バリを地底に押し込めた
❻パラシュ・ラーマ、強奪者の王族を皆殺しにした
❼ラーマ、魔王ラーヴァナと戦い奪われた妃を取り戻した
❽クリシュナ、神秘的な逸話が多い英雄
❾ブッダ、魔族アスラを惑わす偽りの解放者とされている
➓カルキ、未来の終末に現れる


2-15. マハーバーラタ
…叙事詩、親族争いの戦争


2-16. ラーマーヤナ
…妻の奪還をめぐる戦争


3. ユダヤ教 20項目

…紀元前7世紀、ヤハウェ
神との契約を守れば救われる
→生きている間は神からの恩恵を受けられて死んだ後も復活させてもらえる

→神は天地を創造し人間を慈愛と裁きの目で見ている、
時々預言者を地上に送って人間にメッセージを送る

3-1. 一神教はユダヤ教から始まった
…キリスト教・イスラム教のルーツ
→初めて神と契約した人間、アブラハム、ユダヤ人、
全人類の神はユダヤ人を選んで契約した、選民思想
→ユダヤ民族解放と十戒による社会の結束
→統一国家の繁栄と滅亡、ダビデ王、ソロモン王
→国家なきユダヤ民族によるユダヤ教の確立、バビロン捕囚


3-2. 絶対的な神が人間・社会の上に立つという世界観
…人間は律法を守り神は人間を保護する


3-3. 天地創造
…神は 6 日で天地を創造し太陽・月・植物・動物・人間を造った、
7 日目に休んだので安息日が生まれた
→全世界に責任を持つ神のイメージを創造主として描く


3-4. 失楽園
…アダムとイヴが蛇に唆されて禁断の果実を食べてしまいエデンの園を追われる、原罪、人間には神に背いた罪がある
→自らを滅ぼす誘惑・人生の苦しみの始まりを描く、仏教でいう煩悩


3-5. ノアの洪水
…人間が悪いことばかりするので神は洪水で人間を一掃する、正しいノアの家族だけ助かる
→倫理的な善悪を寓話風に描く


3-6. バベルの塔
…人間が文明を誇って調子に乗るので神は人間の言語を混乱させて塔の建設を中止させる
→バビロニアの神殿建築に由来して描く、文明批判も交えている?


3-7. アブラハム・イサク・ヤコブ
…神は人間を試す、息子を供物として捧げよ、
エジプトへ行き成功するが外国人として差別され奴隷に落とされる
→イスラエル人の民族的祖先を描く、神に選ばれた民族


3-8. モーセ
…イスラエル人だがファラオの宮廷で育つ、ヤハウェの命を受けてイスラエル人を解放する
→モーセは神から十戒・律法を授かる、イスラエル人はカナンで定住し神の共和国を作る
→イスラエル人と神の契約を描く


3-9. 救われたイスラエル人は国を作る、ダビデ王
→ソロモン王、首都エルサレムに神殿を作る
→南北に分裂、北がイスラエル、南がユダ
→北はアッシリアに滅ぼされる、南はバビロニアに滅ぼされる、イスラエル人は捕虜になる、バビロン捕囚、神との契約違反の罰
→預言者の出現、国を失った原因は神を蔑ろにしているから、社会的弱者を困窮させている
→イスラエル人はユダヤ人と呼ばれるようになる、国を失って律法のもとで暮らすスタイル
→バビロニアはペルシャに滅ぼされる、ユダヤ人はエルサレムに戻って神殿を再び作る
→ギリシャに弾圧される
→ローマの支配、ヘロデ王、神殿を破壊


3-10. カバラー
…ユダヤ教の形而上学、無限の存在である神から流出したものとして宇宙・人間を考える
→神秘思想、今まで曖昧だった死後の世界・霊に関する観念が発達


3-11. ユダヤ人迫害
…キリスト教社会が近代化を進めると異分子であるユダヤ教が大規模な迫害の対象となる
→ホロコースト、ナチスの大量虐殺
→シオニズム運動、イスラエル国の独立、アラブ人の排除をもたらす
→パレスチナ問題、ユダヤ人 vs アラブ人


3-12. ユダヤ教の救いのシステム
…罪にまみれた状態からスタートして、先祖が神と交わした契約を守って生活して、神の望むところへ近づいてゴールを目指す


3-13. 安息日
…金曜日の夕方から土曜日の夕方までの労働を禁止、家族と食事をしたり祈ったりする
→火を点けてはいけない、電気機器も NG


3-14. 律法
…神と人間との約束、法律と倫理を兼ねたようなもの
→モーセ五書、創世記・出エジプト記・レビ記・民数記・申命記
→モーセの十戒、衣食住・結婚・刑法・儀式
→個人の魂を救うことより社会規定を守って行事を行うことに焦点が置かれる
→一般市民向けなので緩やか、経済活動も結婚も行う


3-15. モーセの十戒
❶ヤハウェ以外に神を信じるな
❷偶像崇拝をするな
❸神の名前を頻繁に唱えるな
❹安息日を守れ
❺父母を敬え
❻殺しをするな
❼子作り以外の目的でセックスをするな
❽盗みをするな
❾隣人に関して偽証するな
➓隣人の家・妻・奴隷などを欲するな


3-16. カシュルート
…食事規定
→食べてはいけないもの、豚・馬・イナゴ以外の昆虫・鱗のない魚・
貝・イカ・タコ・エビ
❶動物を殺すのは専門家のみ
❷負傷・病死した動物を食べてはいけない
❸肉は完全に血を抜く
❹肉と乳製品を同時に食べない


3-17. 年中行事
❶ヨム・キプル、贖罪の日
❷スコート、ベランダに仮小屋を建てて家族でその中で過ごす
❸ペサハ、出エジプトを記念して一族で過ごす、キリスト教では復活祭


3-18. 通過儀礼
…誕生(割札)・成人(バルミツバ)・結婚・葬式


3-19. トーラー・ネビーイーム・ヴ・クトゥビーム
…ユダヤ教の聖書、ユダヤ人は旧約聖書とは言わない


3-20. タルムード
…聖書・律法の様々な解釈を記す、ユダヤ人は口伝を重視
→書かれた聖書・律法だけでは日常生活への適用は難しい


4. 仏教 18項目

…前5世紀、釈迦
修行して優れた人間になれば救われる
→神を信じるのではなく修行を信じる、神は身近でないため信じるのがピンとこない

→優れた人間とは?
→他人の苦しみ・本質についての洞察力が優れている人間
→自分の欲望を抑えて悟る、成仏、解脱して輪廻から涅槃へ

4-1. 苦しみの中で生きる方法を説く
…世界のあらゆるものは変わって壊れていくのだから、
自分だけ変わらないように耐えていればそりゃあ苦しい


4-2. 世界のあらゆるものは変わって壊れていくという世界観
…瞑想で自分と世界を観察する、変化する現実を冷静に見て自分の未来を考えることで迷わずに生きる


4-3. ブッダ
…悟りを開いた人間


4-4. 菩薩
…悟りを求める人間、周りの人間の悟りも手助けする、菩提薩埵


4-3. 娑婆世界
…人間の住んでいる世界


4-4. テーラワーダ仏教
…初期仏教のやり方を受け継ぐ、戒律重視、出家僧の救いを目指す、スリランカなど
→アジアの宗教を取り込んで様々に派生、インドではヒンドゥー教に取り込まれる


4-5. 大乗仏教
…一般民衆の救いも目指す、多神教型で民衆が実践しやすい信仰を取り入れる、日本など


4-6. 仏教の救いのシステム
…欲まみれの状態からスタートして、修行で欲を脱していってゴールを目指す、すごろく

→大乗仏教ではすごろくに裏ルートを取り込む


4-7. 三帰依によって入門
…仏法僧、釈迦・釈迦の教え・教団
→出家の者は八正道に従う、在家の者は五戒に従う
→ゴール、成仏、悟ってブッダになれば救われる


4-8. A)修行の道
…初期仏教、悟ってブッダになれば救われる

→自分のための禁欲だけでなく他人のための救い
→出家者が在家者より格上というわけではない、飛び級・下剋上の自由度が高い


4-9. 3つの煩悩
…貪り・怒り・愚か
→そのせいで酷い目に遭った人はシリアスに考える可能性
→修行とは日常生活の管理
→原則は中道、極端な快楽・極端な苦行の両方を避ける


4-10. 四諦
…仏教の教え、診断書に似ている
❶苦諦、病気の宣告、あなたの人生には苦が満ちています
❷集諦、病因の特定、苦の原因は煩悩が多いことです
❸滅諦、治療の目標、目指すのは煩悩を消すことです
❹道諦、処方箋、治療法は 8 種類の薬を飲むことです、八正道


4-11. 八正道
…日常生活の管理方法
❶正見、四諦という根本を忘れるな
❷正思、煩悩に陥る思考を避けろ
❸正語、嘘・馬鹿げた話を避けろ
❹正業、殺し・盗み・セックスをするな
❺正命、衣食住をほどよいものにしろ
❻正精進、善を求め悪を避けろ
❼正念、注意して心身をチェックしろ
❽正定、正しいやり方で瞑想しろ


4-12. 五戒
…在家者の戒律、出家者の戒律は 200 を超える
❶不殺生戒、殺しをするな
❷不偸盗戒、盗みをするな
❸不邪淫戒、セックスをするな
❹不妄語戒、悟りを妄語するな
❺不飲酒戒、酒を飲むな


4-13. B)哲学の道
…仏性、誰もがブッダの資質を持つので気づけば救われたも同然

→輪廻世界の中に涅槃がある、迷いの中でもブッダの心を抱えて生きている、禅の即心是仏


4-14. 縁起
…何事も互いに支え合う相互関係の中にある、持ちつ持たれつ
→単独での存在は空、実体がない、般若心経
→親と子は同時に生まれる、親は子が生まれた時に親になった


4-15. C)信仰の道
…釈迦・観音・地蔵のような先輩を信仰してパワーを借りれば救われる

→ブッダを拝み釈迦の遺骨を納めた仏塔を拝み経典を写経する
→法華信仰・浄土信仰


4-16. 法華信仰
…釈迦は実は死んでおらず霊山浄土で人間を鼓舞している
→法華経、南無妙法蓮華経と言うことで成仏へのパワーが増す
→信仰していれば既に救われている
→日蓮宗


4-17. 浄土信仰
…釈迦は万人を救済する阿弥陀の信仰を勧める
→浄土三部経、南無阿弥陀仏と言うことで死後に浄土にワープして楽に修行して成仏できる
→念仏を言えば既に救われている
→浄土宗・浄土真宗・時宗


4-18. 日本への伝来
…奈良時代、法隆寺・薬師寺・東大寺、大学のようなもの
→平安時代、空海・真言宗・密教、最澄・天台宗・法華信仰
→鎌倉時代、栄西・禅、日蓮・法華信仰、親鸞・浄土信仰
→密教、禅、法華信仰、浄土信仰に分かれる
→輪廻と涅槃の違いを絶対化しない
→葬式仏教、儀礼を重視するが戒律は重視しない、教えが単純化される
→明治時代、近代化をスムーズに取り入れることができた


5. キリスト教 17項目

…0年、イエス・キリスト
人間世界にメシアとして現れたキリストの教えを守れば救われる
→キリストを信じるという新しい契約を先祖が神と交わした
→生きている間は神からの恩恵を受けられて死んだ後も復活させてもらえる

→ヨーロッパは神話からキリスト教を信じるようになった


5-1. ユダヤ教からの派生
…ユダヤ教はメシアを待っていてキリストこそがメシアだと信じる人間がキリスト教を作った
→神と新しい契約を結ぶ、アダムから始まった罪・死がキリストの贖罪・復活によって克服された
メシアはスーパーマンではない、愛を説きつつ処刑される
→ギリシャ語でエヴァンゲリオン、いい知らせ
→グノーシス主義との差異化、ローマの迫害に耐える、異教との対決
→キリスト教の体制化、三位一体
→ローマ帝国の国教となる、ローマ帝国を支えるシステムになる、
戒律・儀礼が少なくいろんな人をまとめることができた
→ローマ帝国が東西に分裂
東はビザンツ帝国、西はゲルマン民族に滅ぼされる、
全員キリスト教に改宗、東方正教会、ローマカトリック教会
→イスラム教の急拡大、十字軍遠征


5-2. 神への愛・人間同士の愛が世界を作るという世界観
…貧人・病人・罪人などの人間が救われるべき存在、
洗礼で過去の罪を悔い改める、律法からの解放


5-3. 隣人愛
…他人を裁くような真似はせず他人の幸福や利益を考慮しなさい

→幸福をうたいながら差別や批判をして他人の足を引っ張っている人間に対する皮肉


5-4. 聖人
…神を深く敬って生きた人間、殉教した人間

→守護聖人、個人・職業・地域単位
❶聖ニコラオス、トルコ、子供に贈り物をしたり困っている人を助ける
❷聖パトリック、アイルランド、修道生活を広めた
❸アッシジのフランチェスコ、フランシスコ会の創設者、自然を保護する
❹マグダラのマリア、復活したキリストの最初の目撃者、フェミニズムのアイコン


5-5. 悪魔
…身を滅ぼす欲の象徴

→キリストと悪魔の 3 つの誘惑
❶石をパンに変えれば?
→人はパンのみに生くるにあらず

❷神の子なら飛び降りれば?天使が支えるよ
→神を試してはいけない

❸私を拝むなら全ての国を与えるよ
→退け、ただ主に仕えよ


5-6. 異端
…キリスト教だけど教会が認めない信仰をしている人

→魔女狩り、ペストなどの社会不安を押し付ける


5-7. 宗教改革
…カトリック教会に対する批判や改革

❶聖書の普及・個人の信仰体験が重要である
❷信仰によってのみ神の恵みが得られる、人間の善行・教会の儀式ではなく
❸全ての信徒が神へ直接アクセスできる、いろいろな信仰があっていい
❹聖書でこう言っているからこうしましょうという教え方、
教会がこう教えているから・常識だからこうしましょうという教え方ではなく

→キリスト教は時代に合わせて自由に解釈される、広く広まる


5-8. ナザレのイエス
…受胎告知、マリアは処女のままキリストを妊娠、アヴェマリア、
おめでとうと大天使ガブリエルに告げられる
→幼児虐殺、ヘロデ王はキリストを幼児のうちに殺そうとする
→洗礼、洗礼者ヨハネ
→洗礼者ヨハネの処刑、キリストは独立
→最後の晩餐、パンはキリストの肉・ワインはキリストの血、自らを犠牲の羊になぞらえる
→十字架刑と復活、罪のないまま人間の原罪を全て背負って死んでくれた、
死んでも生きているかのように語ることができる
→パウロの伝導旅行


5-9. 福音派
…信仰に目覚めたという意識を持つ
→ファンダメンタリスト、聖書を字義通りに読もうとする、進化論に反対


5-10. キリスト教の救いのシステム
…罪にまみれた状態からスタートして、キリストと同じような考えで生活して、神の望むところへ近づいてゴールを目指す


5-11. 洗礼によって入門、頭に水を振りかける、教会・神父・牧師
→ミサ、日曜の儀式、パンとワインをいただく
→ゴール、審判、神の望むところへ到達していれば救われる


5-12. サクラメント
…7 つの大事な儀式
❶洗礼、入信を決意
❷ミサ、毎週日曜にパンとワインをいただく
❸堅信、信仰の確認
❹婚姻、神の前で結婚
❺赦し、罪の告白
❻癒し、病気や死に対する儀式
❼叙階、聖職者の認定


5-14. 年中行事
❶クリスマス、降誕祭、クリスマスツリーは異教的伝統から取り入れた、
サンタクロースは守護聖人聖ニコラオスの伝承が合体したもの
❷復活祭、前日から徹夜で聖書を朗読したりミサを行ったりする


5-15. 三位一体
…3つの神は姿は異なるが本質は同じ
❶神、ヤハウェ、天地を創造
❷キリスト、メシアとして人間世界に登場
❸聖霊、人間の心に霊となって働きかける
→信者は理性ではなく信仰で受け止める、イエスは神であり人間でもある


5-16. 福音書
…キリストの伝記、新約聖書のコア
→マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネ


5-17. 使徒言行録
…キリストの弟子の活動記


6. イスラム教 19項目

…8世紀、ムハンマド
神の命令に従えば救われる
→生まれ変わりはない、天国か地獄か
→神が中心、神の下では人間は平等、民族・身分・貧富は関係ない

6-1. 神と政治が共存する社会システムの模索
…神に沿って生活するというユダヤ教的な部分と、
全人類が選ばれているというキリスト教的な部分が合わさっている
→アラブ人はユダヤ教もキリスト教も貿易によって知っていた
→イスラム社会は徐々に広がる


6-2. 神の言葉を読み取ってそれに沿った生活を送るという世界観
…政治・経済の采配は神の教えに則っている、政教一致

→法律と戒律を切り離せずに社会システムに柔軟さがない
→政教分離のキリスト教経済との対立、植民地
→日本人はこの対立に疎くイスラム教に勝手なマイナスイメージ、理解は経済交流において重要


6-3. タウヒード
…全てのものは神によって差異的に想像されているという世界観、存在の一元性

→個別の存在はあらゆる関係の中に自己を位置付け、神と自己の関係を認識する
→異質な他人に対して自己を開くことが重要、神とモノを共有するような個別の存在として


6-4. ムスリム
…イスラム教の信者


6-7. 正統カリフ、ムハンマドが亡くなった後、ササン朝ペルシャを滅ぼしシリア・エジプトを獲得
→ウマイヤ朝、アラブ人が特権地位、非アラブ人が税金を払う、シーア派とスンナ派
→アッバース朝、イスラム教徒を平等に扱う、異教徒が税金を払う
→十字軍
→モンゴル帝国、宗教に寛容
→オスマン朝(トルコ)、ムガル朝(インド)
→グローバリゼーション
→イスラム復興、イスラムは宗教が世界全般を覆う仕組み、宗教を個人的な問題とは考えていない
→ヨーロッパ型の政治・社会との間に構造的な緊張がある
→政治的なイスラム活性化へのニーズは常にある


6-8. シーア派
…イラン・イラク・レバノン・バーレーン・イエメン・アゼルバイジャン


6-9. スンナ派
…エジプト・サウジアラビア・カタール・オマーン・ヨルダン・シリア・
トルコ・アフガニスタン・インドネシア


6-10. ワッハーブ運動、サウジアラビア、イスラム教の一貫性・純粋性の回復を目指す
→中東戦争、ユダヤ教 vs イスラム教、ユダヤ人 vs アラブ人
イスラエル vs エジプト・ヨルダン・シリア・イラク
→イラン革命、アメリカの支援を受けるスンナ派が倒されシーア派の指導で国家を作った
→ビズボラ、レバノンのシーア派、自爆テロが過激派の王道に
→湾岸戦争、イスラム教 vs イスラム教、アラブ人 vs アラブ人
イラク(シーア派) vs サウジアラビア(スンナ派)・アメリカなどの国際連合、フセイン
→タリバン政権、アフガニスタン
→アメリカ同時多発テロ、アルカイダというテロ組織、アフガニスタンに拠点、ウサマ・ビン・ラディン
→イラク戦争、キリスト教 vs イスラム教、アラブ人 vs アングロサクソン 
アメリカ vs イラク、イラクが兵器を保有しテロを支援している疑い
→アラブの春、アラブ諸国で反政府デモ
→パリ同時多発テロ、ISというテロ組織、イラク・シリアに拠点、迫害・虐殺を行う


6-11. イスラム教の救いのシステム
…何もない状態からスタートして、とにかく神の命令にしたがって生活してゴールを目指す


6-12. コーラン
…神からの命令が記されている

→神の下では人間は平等、絶対的な存在、例外は許されない
→女性の権利の主張、男性を保護者とする世界観、 女性は姿を覆わなければならない、
フランスでは政教分離の原則、公立学校でのスカーフの是非、公共空間では禁止とされた
→ジハード、正義を追求するための自己犠牲的な戦い、不信仰者と戦え、イスラム過激派、暴力・テロ行為の正当化に使われることも、侵略ではなく防衛


6-13. ハーディース
…ムハンマドの言葉が記されている、あくまで人間の言葉


6-14. シャーリア
…イスラム法

❶ワージブ、必ず行う、礼拝・断食・契約・ジハード・配偶者の扶養
❷マンドゥーブ、行うのがいい、財産寄進・結婚
❸ムバーフ、行うかは自由、飲食・売買
❹マクルーフ、行わないのがいい、離婚・中絶
❺ハラーム、行ってはいけない、殺人・窃盗・レイプ・豚肉・アルコール


6-15. 通過儀礼
…割札、結婚、メッカ巡礼、葬式


6-16. 六信
…信じることが義務とされる 6 つのもの
❶アッラー、絶対的な神を信じろ
❷マラーイカ、霊的存在としての天使を信じろ
❸ルスル、神の預言者を信じろ
❹クトゥブ、コーランなどの経典を信じろ
❺アーヒラ、天国・地獄を信じろ
❻カダル、人間の運命を神が定めていると信じろ


6-17. 五行
…実践するべき 5 つの行為
❶シャハーダ、信仰の態度を表明
❷サラート、毎日 5 回メッカに向かって礼拝
❸ザカート、財産への喜捨、貧困者に使われる
❹ラマダン、1 ヶ月の断食、セックスを禁止
❺ハッジ、メッカ巡礼、経済的・肉体的に可能であれば、12/8~10、
身を清め継ぎ目のない白装束を着て髪を切る、アクセサリー・香水・セックス・ケンカは禁止


6-18. サラートの作法
❶ウドゥー、両手両足・顔を清める
❷メッカの方向を向く
❸ラクアー、礼拝の単位
→立った姿勢で、両手を耳まであげて前に組む、タクビール・コーランを唱える、順序・回数が決まっている
→座った姿勢で、平伏・座位・平伏、タクビール・シャハーダなどを唱える、順序・回数が決まっている


6-19. ラマダン
…1 ヶ月の断食
→天使ガブリエルが預言者ムハンマドの前に現れコーランの教えを授けた月に行う

→ラマダン中、日の出前と日没後には地域の人々が集まり、食事を共にする
サフール(日の出前の朝食、午前 4 時)、ファジュル(早朝の祈り)
マグリブ(日没時の祈り)、イフタール(日没後の夕食、午後 7 時半頃)
→サフールでもイフタールでもまずデーツを口にする
栄養価が高いうえに消化しやすく断食した体に糖分を与えてくれるフルーツ
預言者ムハンマドが断食明けに水を飲んでデーツを食べたことにならっている
→イード・アル=フィトル(ラマダン明けの祝祭)
3 日間人々は集まって祈り食事をしプレゼントを交換し先祖に対する敬意を新たにする


7. ゾロアスター教 2項目

…前1000年、アフラ・マズダー
善行を行って道徳的な生活を送れば救われる
→善悪二元論、人間は善につくか悪につくかを選択できる
→聖なる火を絶やすな

7-1. イランの宗教、イラン人がイスラム教に改宗していくと少数派になる、商業・貿易・金融


7-2. アシャ、真理・正義・調和の原則


8. ジャイナ教 1項目

…前5世紀、マハーヴィラ
→輪廻からの解脱を目指す、非暴力・自己浄化

8-1. インドの宗教、大誓戒と小誓戒
❶不殺生、殺しをするな
❷無所有、何も持とうとするな
❸不妄語、悟りを妄語するな
❹不盗、盗みをするな
❺不淫、セックスをするな
→虫をも殺したくないので商業に従事することが多い


9. シク教 1項目

…16世紀、唯一神
修行して神と一体になれば救われる
→輪廻からの解脱を目指す、ヒンドゥー教とイスラム教を混ぜた感じ
→カーストは不要

9-1. インドの宗教、ターバンと髭


10. 儒教 1項目

…前5世紀、孔子
先祖を敬いながら善行を行えば救われる
→魂魄、魂と肉体、先祖を祀る儀礼により再び結び付けると人間は復活する、救い
→善行を行おう、子孫に祀ってもらうためには個人が尊敬されて世界が平和である必要

10-1. 中国の宗教、仁と礼
→詳しくは【中国思想】にて


11. 道教 1項目

…3世紀、老子・荘子
修行して自然と調和した生活をすれば救われる
→欲に囚われずに真の自己を見出す
→救いの概念はあまりない
→仏教・儒教・道教は 3 点セット

11-1. 中国の宗教、無為自然
→詳しくは【中国思想】にて


12. 神道 4項目

…不明、不明
全ての物に宿る神に祈って生活をすれば救われる
→自然にも先祖にも神が宿る、信じていれば死んだ後に神が宿ってイエの守護神になれる
→救いの概念はあまりない

12-1. 人間は 2 種類の宗教を認識
❶組織的な宗教
❷習慣的・文化的な宗教

→日本は多神教社会だったため❷を重視する
→日本人が無宗教だと考える理由は、宗教という言葉が人の生活に入り込んでこなかったから、儀礼を通して宗教に触れてはいる、宗教と無縁ではない


12-2. 日本人の無宗教的な振る舞い
…世界では共産主義者 or ヤバいやつ認定される
→移民受け入れ時に宗教摩擦は起こらない、雇用・治安悪化への対策が必要
→消極的寛容、摩擦が生じれば過剰な拒絶反応
→縁のないものとして避けるのではなく宗教の本質を歴史的観点から知っていこう


12-3. 日本人にとっての神・仏
…仏教では神<仏、神道では神>仏
→仏教は一種の多神教と考えることができる
→もののけ姫、神道的なカミの原初的な感覚を現代風にアレンジしている


12-4. アミニズム
…霊の信仰、死んだ人の霊・精霊

→自然物の中にカミを認める、アミニズムに近い、カミは怖いもの、
カミは霊・神とは違う概念である可能性
→人間の中にもカミは認められる、古事記、アマテラス・スサノオ・オホクニヌシ
宗教は元々無意識的に存在していて自覚的なシステムとなったのは仏教が伝わってから
→大和朝廷、仏教が伝わる、仏教の世界観の中で新しい位置付けを考える、
カミは仏教を守るボディガード
→平安時代、神仏習合、カミは仏が救いのための人間界に現れた姿、
カミは仏の本体、カミは怖いけど優しいもの

→江戸時代、幕末ではカミと仏は同じような種類の存在だと理解されるようになる
→明治時代、神仏分離、国家神道、一神教型の組織を目指す、
国民統合の象徴として神道を特別扱い、天皇中心の政治モデル、武士道が注目される

→昭和時代、第二次世界大戦後、高度経済成長期、宗教的情熱を失う、精神よりも実益の時代、オウム真理教事件で宗教への不信感が一般化
→アメリカ・ヨーロッパでも宗教離れが進んでいる


おわりに

ここまでご覧いただき、ありがとうございます。
修正すべき点やご意見などあればXでお声をいただければと思います。
修正の際は、番号を指定して、フォーマットをなんとなく合わせていただけると助かります。

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