【転職活動】日々の努力と優秀なエージェントがいれば転職はそんなに難しくない
こんにちは、kokoです。Big4でコンサルタントを経験した私が、身近な出来事を通じ、学んだり考察したことをゆったりと語っています。今回は、私が転職した時のお話ができればと思います。
事業会社の経理からBig4へ
私は大規模会社の経理からBig4と呼ばれる外資系コンサルティングファームに転職しました。その時の記録や私が考えたことをお話しできればと思います。
経理は天職だった
全国転勤がある会社に新卒で就職したのですが、わがままなことに私は本社勤務以外ありえないと考えていました。本当に生意気ですね。ですので、本社勤務が担保されているコーポレート部門に配属してもらうよう人事にしつこく交渉しました。結果、無事に経理を勝ち取ることができ、私のキャリアは経理畑からスタートしました。
実は人事配属を希望していた私ですが、本社勤務ならなんでもいいやと経理ポジションを喜んで受け止めました。とはいえ大学時代に会計を学んだことがなかったので、配属され次第簿記3級から徹底的に基礎を叩き込みました。会計という学問は好き嫌いが分かれるものですが、私はどハマりしました。目に見えないビジネス上の取引の全てが表現され、最終的には貸借がきちっとバランスする様子はアートそのもの・・・!と当時感動したことをいまだに覚えています。そこから熱中に熱中を重ね、結局簿記1級まで合格しました。ちなみに、規模の大きい会社の経理業務であっても基本簿記2級程度の知識があれば十分活躍いただけますのでご安心を。
好きな仕事に配属されただけでなく、一緒に働く人にも恵まれました。上司や同僚、クライアントも素敵な人しかおらず、「月曜日に仕事に行きたくない」と思ったことはありませんでした。
刺激を求めてコンサルに挑戦
贅沢な悩みかもしれませんが、一方で全てがうまく行き過ぎている事に少し違和感を感じていました。なんだかんだで自分は上昇志向が強いことを認識していたので、このままではどこかで行き詰まる時が来ることを直感的に察知しました。ということで、簿記1級に合格してからすぐに思い立って転職活動を開始しました。
コンサルを選んだのは、①当時の仕事の中で一番楽しみを見出していたのが所謂コンサルティング業務だったから、②今よりも忙しく働けそうだから、です。経理とはいえど会計業務だけでなく会計周りの業務改善にも踏み入れており、私はどちらかというと後者が好きでした。仮説検証しながら課題解決するプロセスや実際にソリューションを設計する部分が楽しくて仕方なく、これがメインの仕事になればいいのにといつも思っていました。また、決算期などの繁忙期も含めほとんど残業がありませんでしたので、「バリキャリ」みたいなものに憧れてしまったのですね。ないものねだりです。
簿記1級に合格した時に「転職市場で評価してもらえる価値ができたかも」と思いあがり、転職を決心したその日に辞意を伝えました。もちろんその時には次の就職先は決まっていません。
背水の陣でやり切った転職活動
転職先が決まらないまま勢いだけで転職活動を開始しましたが、それにしては結構うまくいったと思っています。転職を思い立った当時、私にはコンサル業界の知識やコネクションはほぼ皆無でしたし、転職活動のいろはもわかっていませんでした。それでも転職活動をそれなりに成功させられたのは素晴らしいエージェントに出会えたこと、そして経理時代に一生懸命仕事をしていたからだと振り返った今しみじみと感じます。
優秀なエージェントに出会えた
右も左もわからないまま転職サイトに登録してみると、意外とたくさんのエージェント・企業から声がかかりました。おそらく簿記を取得していたこと、その知識をベースに幅広い経理経験を積んでいたからだと思います。いきなり企業と話してしくじって就職候補先を減らしたくなかったので、まずは適当に3〜4人のエージェントを選び話を聞いていただきました。
複数のエージェントと話してみて感じたことは、自分のキャリアパスを理解してサポートしてくれる方が少ないことです。転職エージェント会社はコンビニの数よりも多いため有象無象な業界ですし、多くのエージェントが目標売上達成のために相当な数の顧客に声をかけていることがほとんどであることが実態です。そんな中で、私のレジュメに隅まで目を通し、自分のコミッションではなく私のキャリアについて真摯に向き合ってくださったエージェントに幸にして出会うことができました。この方に出会ってなければ今の私はなかったと強く思います。
エージェントを使うべきかどうかといった議論をたまに見かけますが、転職希望者としては使って損はないというのが私の意見です。ほとんどの場合無料でサービスを受けることができますし(転職先の企業がサービス料を支払うため)、いくら自分に贔屓してくれているとはいえ第三者の視点から企業にアピールしてもらえることは心強く感じます。業界によって事情は違うのかもしれませんが、自分の味方になってくれるキャリアのプロフェッショナルについてもらうことに不利益はないと考えます。
全力でやり遂げた経理の経験が評価された
エージェントに全てのお膳立てをしていただいたら、あとは自分が踏ん張るだけです。想定質問に対する準備などはしましたが、結局一番評価されたのは経理時代に一生懸命働いたことだったと感じます。
経理やエンジニアなど、転職市場で売り手市場になりやすい業種は一定程度存在すると思います。そういう意味だと私は有利な立場にいたことは否めませんが、だからといって希望する会社から必ずしもオファーがいただけるわけではありません。特に、私の場合は社会人歴が浅い段階で転職活動していましたので、経理の経験があると言えどもたかがしれていました。
それよりも、たとえば周りのチームメンバーとコラボレートできていたことや、日々のオペレーションに改善点がないかこまめに点検し、具体的なソリューションを見つけて実際に改善して見せたり、職場に関わらず求められるソフトスキルが評価されたのだと思います。僭越ながら、面談してくださった役員はそういうところを見抜いて下さったのかなと。結果として先述した転職の目的を果たすことができましたし、ボーナスとして年収を200万円くらいあげることもできました。働いている企業の規模とソフトスキルの成熟度はしばしば比例関係にはありませんから、現状に必要以上に一喜一憂せずまずは目の前の仕事に全力投球してみましょう。
もしも皆さんの中に転職をお考えの方がいれば、以下を意識的に棚卸しされるとよろしいかと思います。皆さんに幸運がありますように!
転職の目的を改めて確認する
自分の転職を真摯に応援してくれるエージェントを見つける
転職期間中だとしても、今の仕事に全力投球する
筆者・このnoteについて
Big4でコンサルタント経験者である私が、実際の現場で見聞きした生き生きとした(時には生き生きとし過ぎた)情報をみなさんにお届けしています。無料でも有益な情報をお届けできるように執筆していますが、より生々しい現場の経験についてはオーディエンスを絞らせていただいています。
いわゆるコンサルスキルと呼ばれるものだったりコンサルの現場から日々学ぶことは、決してコンサル業界に閉じた話ではなく、それ以外の業界の皆さんにも参考にしていただけると思います。なにしろ、コンサルタントはあらゆる業界のあらゆる課題解決を主要なサービスとしていますから、業界を問わず普遍的なスキルを身につけておく必要があるのです。
こういったゆったりとした回と有益情報を盛り込んだ回を織り交ぜることで、より活き活きとしたコンサルの現場をお届けできればと思っております。
それではまた😉