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カッコいいアジアン・ビューティー(Asian Beauty)

私がアメリカにいた2000年前半、「チャーリーズ・エンジェル」(Charlie's Angels)に出演していたルーシー・リュー(Lucy Liu)がアジア系アメリカ人の女優としては目立った活躍をしていた。彼女はアメリカ人が思い浮かべる典型的なアジアン・ビューティーだ。

 

Lucy Liu (Courtesy of Wikipedia)

必ずしも日本人受けはしないが、スタイルもよく、長い黒髪、頬の鎖骨が高く、切れ長の目をしていて、アメリカ人からみた典型的なアジア系美女。切れ長の目を強調するかの如く、独特のアイメイクをしていた。
 
私はどちらかと言えばタヌキ顔に属しているので、比較的キツネ系のアジアン・ビューティーには少し冷めた視線を送っていた。
 
そんな理由から、典型的なアジアン・ビューティーを売りにしていたルーシー・リューが苦手だった。
 
彼女を映画やTV、雑誌でみると、「なんでこんなにチヤホヤされているのか、全くわからない」と毒づきながらも、メイクを真似てみたりして、友達に「なにライバル視しているの?」と笑われた。
 
おそらく彼女はアジア系女優として、ハリウッドの世界で、様々な差別・偏見とも戦い、努力で今の地位を築いたのだろう。元々インテリで、絵もNYのソーホーで展覧会を開くほどの腕前だ。
 
彼女を語れるほど、多くの作品をみているわけではないけれど、遡ればAlly McBeal(アリー my Love)から始まり、Kill Bill(キル・ビル)、数年前まではElementary(エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY)にも出演するなど、息の長い女優として、存在感を示している
 
ファッション誌だったか何だったか忘れたが、彼女がインタビューで「明日死んでも全く悔いはない」みたいなことを言っていて、カッコいいな、と感心した。
 
同じアジア系(中国系マレーシア人)の女優で、昨年、アカデミー主演女優賞を受賞したミシェル・ヨー(Michelle Yeoh)もそうだけれど、か弱い女性ではなく、自分の人生は自分で切り開くカッコいいアジア系女優が、今は主流になっているのかもしれない。
 
何度も記事で書いているけれど、やはり、年と共に人の生き様って顔にでるな、とつくづく感じる。
 
ルーシー・リューも今は、50代半ばだけれど、その生き方も見習いたい。友人にはまた「なにライバル視しているの?」と笑われそうだけれど。

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