私にとって旅行とは・・・
私には、毎年帰省するような田舎がない。東京生まれの東京育ちだ。
子供の頃は、夏休みに祖父母に会いに田舎に帰るクラスメイトが羨ましかった。
宿題として課されている夏休みの日記も、ずっと家にいると単調なものになってしまう。
そのため、両親は必ず夏になると、姉と私を旅行に連れて行ってくれた。
飛行機を使うような遠出ではないし、豪華な旅行でもない。それでも、都会から離れ、自然の中で過ごす数日間は子供にとって、特別なものだった。近場の温泉地が多かったが、尾瀬ヶ原のハイキングも記憶に残っている。
さすがに高校生になると、友達と過ごすほうが楽しくなり、家族旅行も億劫になる。親は子供の思い出作りのために家計をやりくりして旅行を計画しているのだけれど、最後のほうは、仕方なくつきあう、みたいな感じになり、今となっては申し訳なく思っている。
子供の時のそうした習慣もあってか、旅行は私にとって欠かせないものだ。
基本、コロナ以前は毎年海外に行っていたし、国内旅行もしていた。国内は主にリゾート巡りが中心だ。
非日常を味わえるというのも一つあるが、自然に囲まれた田舎暮らしをする可能性は今後も極めて低いため、旅行は、都会から離れ、自然の中で、自分自身を見つめなおす良い機会にもなっている。
もちろん、自然に囲まれた場所以外にも、旅行することはある。
私は、ライトアップされた高層ビル群や街の夜景を眺めるのも大好きだ。
今は海外ばかりに目が向いているけれど、いつかは日本各地をまわりたい。
きっと、子供時代の家族旅行を懐かしむ機会にもなるんだろうな、と次の旅を楽しみにしている。
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