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静かに心を燃やしていたひとりぼっちの神大生、4カ月の軌跡【後編】

2021年12月、神戸拠点に一人の大学院生が入社した。神戸大学大学院農学部修士課程一年生(当時)の西元茉那さんだ。当時立ち上がったばかりだった神戸拠点には、オフィスの内装、書籍、PCといった、仕事をするための環境さえあれど、仕事をするメンバーはいなかった。そんな神戸拠点で、ひとり奮闘すること4ヶ月。2022年4月4日、東京本社で行われた入社式の壇上に、彼女は立っていた。自分の学問に真っ直ぐ向き合ってきた彼女が、JBAへ社員として入社した理由とは。怒涛の4ヶ月を追う。

西元茉那 / コンサルタント
神戸大学大学院農学部修士1年生。
2021年12月に立ち上がったばかりのJBA神戸拠点に長期インターン生として入社し、4ヶ月後の2022年4月4日、JBAに社員として入社。

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03 / その日からすべてが変わった。
初めてお客様と言葉を交わした瞬間。

ーー 強烈な体験をした1日。それ以降のインターンは、どうでしたか。

その日から実案件にアサインされるようになって、一気に変わっていきました。今までは提出したシフトの時間が終われば帰っていたけど、良いものをつくるために何時間でも使おう、大学の授業が始まるまで、朝7時から9時まで仕事しよう、と。商談には出られませんでしたが、東京本社の社員さんとzoomを繋いで、案件について語り合いました。今までの、電話一本、顔も見えない依頼から、そこまで仕事が変化して。元々、やるべきことがわかっていたら全力でやるタイプなので、「おう、やんなきゃ、やってやろうぜ」と(笑)仕事に気持ちが入りましたね。

ーー 印象に残っている案件はありますか?

自分が初めて担当した案件で、LP(ランディングページ)の受注が決まったことがあります。当時は、受注・失注の発想もなく、それがどのくらいすごいことなのかも分からなかったんですけど。でも、その仕事で初めて、自分の仕事へのフィードバックを沢山いただけたんです。遠隔で仕事をしながら、分からないところを全てスラックのチャンネルに投稿。そうしたら、一瞬ですごい量の返信がきました。「この人たち、本当にいいものつくろうとしている人たちなんだな」って。この時に、「ベストを巻き込め」というJBA流の仕事のやり方も学びました。「やったことがないなら、まずは1番得意な人に聞け」という文化です。

ーー JBAでの仕事を通して、変わったなあと思うことはありますか?

誰かに質問できるようになったこと、ですかね。元々口数も少ないし、後で自分で解決しちゃおうって思うタイプで、あまり質問もしない人間でした。でも、1人で粘るより、知ってる人に聞いたほうが良いものができるじゃん、と、JBAでの仕事を通して思うようになりました。「すみません、やったことないです、教えてください」って言ったら、「いいですね、やりましょう!」と。できない、わからないをすべて受け入れて、なんでもやらせてくれる。任される側としても、任せてくれるんだから、絶対いいものにしよう、と思えるんです。

また、「お客様視点」もJBAで学びました。案件を受注した後、初めて商談に参加して、お客様のお顔を見ました。自分が提出したものを見ながら、お客様が喋っている。「ここってなんでこうなっているんですか?その意図と背景を教えてください」というお客様の問いに、自分の言葉で、自分の声でお答えしました。そのとき、お客様って本当に困ってるんだ、そのお困り事に学生が貢献できるんだ、と実感しました。

ーー 商談の場でお客様と直接お話されたんですね。インターンを始めて半年も経たないうちに……すごい成長速度ですね。

それは、案件担当だった社員のOさんの力が大きいんです。Oさんのお客様に向かう熱量はすごかった。唐突ですが、「変える」ってすごく難しいことじゃないですか。変えた方がいいに決まってるけどそうは言っても……という人が、世の中の大多数。でもOさんは「この人は本気で変えられるって思ってる人だ」とすぐに分かりました。圧倒的な熱量。そんな人が案件のリーダー。この人についていこうと思いました。商談でお客様の質問に直接お答えできたのも、Oさんがいつも聞いてくださっていたことだったからです。

「これってなんでこうしたの?」「それにはどういう根拠があるの?」それらの問いはそのまま、お客様が求めていることだったんだ、と後から分かりました。普段、自分がやっていることの意義とか目的って、あんまり考えないですよね。それを考えて考えて、考え抜いた状態で持っていく。商談で何でも答えられるように。「課題解決」ってこういうことなんだと、本質がなんとなく見えた気がしました。JBAで仕事をする上でのマインドは、あの強烈な5人との出会いで大きく変わりましたが、仕事で価値出す、という感覚、「これじゃだめだ、まだだめだ、まだまだだ」、そういう感覚は、仕事を重ねる中でだんだん身についていきました。

04 / 神戸から三浦半島へ。
最後にして最大のパラダイムシフト。

ーー 神戸拠点で仕事に打ち込んでいた西元さんが、東京で社員として入社しようと思ったきっかけは何だったんでしょうか。

ある日、案件の途中で私が学校に行かなければならず、他のメンバーに途中で資料作成を任せたことがあったんです。帰って見てみると、出来上がった資料は、到底お客様にお出しできるものではありませんでした。愕然、です。それでも自分たちの手で、お客様に納得していただける最適解をつくり切りたいと思いました。すぐに、ブラッシュアップするお時間をいただけないかとOさんに連絡しました。返ってきた言葉が「そこまで考えてくださって嬉しいです。一緒にやりましょう」。お客様への気持ちに火がつき、心が燃え上がった瞬間でした。

私のその行動を、社員さんが東京で周りの社員さんやインターン生に伝えてくださったそうです。「神戸に、いました!嬉しいです!」と。それがきっかけで、3月頭に神奈川県の三浦半島で行われるインターン生の合宿に参加しないかと声がかかりました。

ーー 初めて全国のインターン生が集まる場に参加して、どうでしたか。

正直、なんで呼ばれたのかわからなかったんですよね。初対面の学生や社員さんを前にして「なんで私がここにいるんだろう……」と。場違いなんじゃないかと。でも、1日目に少し話をしただけで思い知りました。「おお~!こいつらすげえ!」って!(笑)学生の皆さんはもちろんですが、何より社員さんが、学生の可能性を本気で信じていることにびっくりしました。なんでそんな信じてくれるんだろう?と、こっちも本気で不思議に思いました。なんでこんなに一緒にやろうとしてくれるんだろう。2日目のプログラムでは、初めて社長の顔を見て、お話を聞きました。社長もやっぱり、やたらと学生に期待していました(笑)

ーー それがきっかけで、JBAへの入社を決めたんですね。

そうですね。社長や社員さんの、学生の可能性への大きな期待。それに応えたメンバーだけがここにいるんだと実感して。実は、合宿に参加したインターン生の殆どが、学業やバイトとの両立で時間がなく、仕事にコミットしきれないことに悩んでいたんです。私自身も、案件をやるだけでいっぱいいっぱいになって、神戸拠点の運営にかける時間がないと悩んでいました。社員になればもうちょっとやれる、そんな気がして社員になろうと決めました。私は、卒業まで遠隔で受講できるゼミを受けるだけだったので、休学はしませんでしたが、同じ合宿に参加したメンバーのうち3人が休学をして、社員として短期入社することを決めました。

ーー 神戸拠点には、どうしてそこまでコミットしようと思えたんですか?

合宿で社長の話を聞き、JBAの事業構想を知って、そこで初めて「お客様に価値を出す」ことの、さらに先が見えた気がしました。その先にあったのは、ビジネスを通して、世の中をより良くする、日本を良くするということです。これが、最大のパラダイムシフトでした。だったらやろう。世の中をより良くする、そこまでコミットしようと思いました。そのために必要不可欠だったのが学生拠点であり、その一つである神戸拠点。それまでは「私」の仕事、という感覚だったのが、「神戸拠点」という主語が増え、合宿から帰った後、神戸拠点のメンバーに何をどう伝えようか、考え始めました。

ーー 神戸拠点の学生の中で1人だけ本社へ行く。それにプレッシャーや、他の学生とのギャップはありませんでしたか。

なかったと言えば嘘になりますが、でも、そんなのどうでもいいやって(笑)本社からもらった仕事を受けるだけの、今のままの拠点じゃだめだと、その危機感だけがありました。三浦半島で経験した、学生が強い意志と理想を持って頭を動かすあの環境が神戸にあったら、最強じゃん、って。
同じ学生なんだから、絶対できるはず。やるしかない。やりたい。そんな思いで。

ーー 最後に、インターンを始めてからの4ヶ月を振り返って、
いかがですか。

ベストとは言えない環境で、それでも動き続けて視界を広げ続けられたのは、私が人生で成し遂げたいこととJBAの向かう未来とで、重なるベクトルがあったからだと思います。めちゃくちゃ忙しい時期もありました。忙しすぎて、「もう嫌だ!」って思った瞬間も、自分が選んだ道は正解にしたいから、頑張れた。インターンも、初めての担当案件も、三浦半島も、神戸拠点も。私自身が手をあげてなかったら、全部なかったこと。自分が選んだ道だから。絶対、正解にしたいんです。

三浦半島の合宿から帰って、私は神戸拠点の拠点長になりました。今、案件をひとつ、拠点のみんなに任せています。この案件を最後だと思って、JBAの社員さんからもお客様からも、必要とされる仕事をやろう。これで成長できなかったら次はない、と皆んなと1人ずつ話をしました。皆んなのことが知りたかったんです。なんで皆んながJBAに、神戸拠点にいるのか知りたかった。もし、皆んなの人生にとってJBAにいることがプラスにならないなら、JBAに時間を使わない方がいい。限りある学生生活、それも事実だと思うから。話をしたら、皆んな「やりたいです」と言ってくれました。神戸拠点も、まだまだ、ここからです。

取材・執筆 岩上

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