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001 「さとうきび」から「黒糖」へ

黒糖の産地「小浜島」は、沖縄県八重山諸島(竹富町)に点在する島のひとつ。
東京から約2,000Kmの離島「小浜島」では、肌を射る陽射しも南風(ぱいかじ)が心地よくしてくれる。石垣港からの定期船が接岸された小浜港では旅行者と島人(しまんちゅう)が行き交う。

石垣港から25~30分で入港してくる定期高速船

到着から出発までの10分間で人や荷が降ろされ、船内の清掃・消毒などが手際良く済まされると、再び石垣港へ向かう人々や荷物を乗せ出港してゆく。

浮桟橋を船へ向かう旅行客を見守る駐在さん
客船「やいま」(八重山の意)の接岸を待つ旅行客

船が出ていき、旅行者は宿泊先のホテル送迎バスに乗り込み、島民は思い思いのスタイルで島内に向かってゆく。桟橋には埠頭に寄せる波音と風の囁きだけが残る。人気の無い港は、離島であることを想わせてくれる僕の好きな景色。

旅人の幸せと安全を願うという意味の「旅ぬかろい」という愛称のついた小浜港旅客ターミナル

島の集落やリゾートエリアへ向かう道端にはさとうきび畑が広がり、製糖工場からはさとうきびを圧搾し、抽出した糖汁を煮詰めるふわりと甘い香りが島内に漂う。

港近くの製糖工場に収穫されたさとうきびが集められる
さとうきびの収穫に活躍するハーベスタ。手刈りも盛んで、この季節は刈り取りと製糖作業で大忙し

夏の陽射しをたっぷり浴び成長したさとうきびが、冬の北風を受けながら糖度を増した1〜3月が収穫・製糖の季節。

さとうきびは方言で「ウージ」「キビ」と呼ばれ、収穫のことは「キビ刈り」という
糖度を増したキビを齧ると爽やかな甘さが口に広がる
収穫を待つキビの向こうに広がるコーラルブルーの美海(ちゅらうみ)
今年(令和5年)収穫したさとうきびから製糖された、小浜島自慢の黒糖

今年の収穫分で製糖された黒糖を、この時季に味わうことができるのは黒糖好きには嬉しい限り。沖縄県でも希少な小浜島産黒糖は、ほのかなグリーンな香りとコクのある味わいが特徴。

◉小浜島のリゾート宿泊施設のひとつ、星野リゾート「リゾナーレ小浜島」のビーチでは今年収穫・製糖された黒糖でゲストへのおもてなしを開催中。3月1日の海開きと同時にスタートした「黒糖フェスタ」。小浜島の黒糖、そして黒糖仕込みのラムをベースにしたオリジナルカクテルをお供に、ゆくり(のんびり)とコーラルブルーの海を楽しむことができます。

「黒糖フェスタ」では小浜島産黒糖でおもてなし
八つの島の黒糖のテイスティングや歴史なども楽しめる「黒糖アカデミー」も開催
※画像出典 星野リゾート・リゾナーレ小浜島(下のバナーをクリックしてイベントを確認!)

陽射しが明るく感じられ、気温も23℃以上の気候のやいま(八重山)、
日本最南端の竹富町(小浜島)は夏本番へ向けて輝き始めている。

ビーチには爽やかな海風、パイカジ(南風)の季節が待ち遠しい

今年こそ、夏は小浜島へおーりとーり!(いらっしゃい!)

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