Jayu

うつ病書店員のガン逃病日記 うつ発症から10年、なんやかんや「うつ」ともうまく折り合…

Jayu

うつ病書店員のガン逃病日記 うつ発症から10年、なんやかんや「うつ」ともうまく折り合いをつけながら過ごしてきた最中、がん細胞がやってきた!ワァワァワァ‼︎

最近の記事

食事がのどを通らない

もとい、正しくは「食事が〈食道と胃の接合部〉を通らない」という症状が続いている。 退院直後からもたびたび「詰まり感」を食事の際に感じていたが、しばらく経つと食べ物は接合部を通過していたため、それほど深刻には考えていなかった。だがしかし… 復職初日の昼休み。用意してきた弁当を3口程度食べたところで強烈な「詰まり感」がやってきた。どのような症状かというと… ・食べたものがのどまで詰まっている感じがして ・とめどなく唾液が出てくる ・その唾液を飲み込むと、さらに詰まり感が

    • 仕事復帰

      2021/05/19(水) いよいよ、1か月のお休み期間を終えて、職場復帰をした。 朝6:30に起きて、朝食をとり、車で職場へ向かう。1か月ぶりだったが、見慣れた通勤路で特に緊張もなく感慨深いこともなくいつもの日常風景という感じだった。 そして、職場に到着。職場の休憩室に入ると、目に入ったのは冒頭の画像にある横断幕。思いもよらぬ歓迎にびっくりした。 そして、朝礼の際には、職場復帰を祝ってフラワーアレンジメントまでいただいて… 病気とは言え、一か月もの期間休みをいただ

      • いよいよ復職

        2021/05/18(火) 長い長いと思っていた休職期間。 私の場合、溜まっていた有給休暇を4週間分使ったのだが、その4週間もあっという間に最終日。夏休み最終日の気分。 休みに入る前は「休みの間にExcelの勉強をしようかな!」などと意識高く思っていたのだが、実際はごろごろ、だらだらと過ぎて行ってしまった。 そして、休み最終日。梅雨が例年より早く始まってしまったせいで、趣味の自転車にも思うように乗れなかったが、ちょうど梅雨の中休みだったので、自転車に30キロほど乗って

        • 気にしだすと止まらない

          2021/05/09(日) 退院してから1週間たった。 退院後の状況はというと、手術の傷跡は、カテーテルが差し込んであった箇所を除いてすべてかさぶたが無事はがれた。若干傷跡特有のかゆみがあるものの、おそらく順調だと思う。 食事面も、退院直後から悩まされていた「つまり」感も食事をゆっくりとることを意識して、ひどい状況は回避できるようになってきた。あとは、冷たいものを飲むと下痢するが、2日ほどで元に戻る。こちらも順調といえよう。 目下一番気になるのは、今後行っていく化学療

        食事がのどを通らない

          ウォーキングとつまり感の続き

          2021/05/06(木) 入院中に、病棟内を歩くようにしていたとはいえ、やはり職場復帰のことを考えると体力を回復させておく必要がある。 ということで、車で行ける緑地公園へ行き、1時間ほどウォーキングをした。 入院中はずっと病棟の中の温度や湿度が管理された状況にいたため、過ごしやすかったが、季節感というものが全く感じられなかった。 緑地公園の中、太陽の光や、初夏の陽気を感じながら歩くのは心地よかった。ただ、やはりちょっと坂があるとしんどくなってしまう。2週間後に控えて

          ウォーキングとつまり感の続き

          食事の「つまり感」

          2021/05/04(火) 退院後の食事は、入院中の管理栄養士さんによる栄養指導を守って、朝昼夜の3食+10時と15時に間食をとるようにしている。 間食をとる目的として、胃切除により、一度に多くのものが食べられないということだが、私の場合、食事で悩まされているのが「つまり感」だ。 食事を初めて2口目あたりから、消化器のあたりから「キューぅ」というげっぷの可愛いいバージョンのようなものが鳴り出す。これが危険信号だ。 そしてそのまま食事を続けると、食道から胃に食べ物がうま

          食事の「つまり感」

          退院

          2021/05/02(日) ついに迎えた退院日。訳0日間の入院期間、身体的な苦痛は術後2日間はあったが幸いそれ以外は割と普通に過ごせた。ただ、やはり寝る前に心療内科で処方されている「睡眠導入剤」を服用しているとはいえ、夜中に何回も目が覚めたり、入院期間中暇を持て余したりしていたので、退院は素直にうれしい。 朝9時から主治医による病状の説明があり、それに間に合うように妻も来院した。 主治医からの説明は ・胃の1/3を切除 ・リンパ節への転移はない(N0) ・ただし、

          退院日決まる

          2020/04/30(金) 術後お腹にずーっとついていた体内から排液を出すためのドレーンと点滴が外れた。そして、待望の入浴の許可も出た。 術後ずっとひげを剃れていなかったため、私のひげは人生最長の長さに到達している。入浴の際に剃ろうと剃刀を用意したのだが、 「ひげ、長すぎて剃れない…」 結局ほとんどひげは剃れなかったが、久々の入浴をしてすっきりした。ふけも出てたし。手術の傷跡も腹腔鏡手術だったため、それほど大きくなく、恐る恐るシャワーをかけたが特に傷がしみるなどの問題

          退院日決まる

          術後の食事

          2021/04/29(木) 11時より管理栄養士さんによる、「栄養相談」があり、それに参加するために妻も病院に来た。コロナ渦のため面会できないため、妻に合うのも1週間ぶり。 「栄養相談」では退院後の食事のとり方について、食べられるものとさけたほうが良いものについて説明があった。予想はしていたがやはり、消化に悪い「揚げ物」「ラーメン」刺激物の「コーヒー」は避けたほうが良いとのこと。入院前に「かつ丼」食べといてよかった…また「かつ丼」が食べられる日は来るのか… また、この日

          術後の食事

          逃病小説 #26

          2021/04/26(月) 手術後4日目。祝食事再開 4/21の入院日の朝食以来5日ぶりの食事である。 メニュー ・おもゆ ・すまし汁 ・牛乳 ・白桃ゼリー 以上 流動食であるので、ゴクリと飲み込めば一瞬で食事は終わってしまうのであるが、先日看護師さんから胃切除後は急いで食事を一気にとると、「ダンピング症候群」という症状が起きてしまうらしいのでなるべくゆっくり食べた。しかし、これだけの量だといくらゆっくり食べても10分とかからずすぐ終了してしまった。

          逃病小説 #26

          逃病小説 #25

          2021/04/25(日) 手術3日目。手術直後からの猛烈な肩痛も治まった。検温と血圧も安定して、術後の痛みもそれほどなく、ようやく平穏な日々が戻ってきた。平穏な日々が戻ってくると次第に、 「暇だ」 贅沢なものである。入院前に暇つぶし道具として、本やナンプレ雑誌を持ってきたが、なんとなくまだ本調子ではなく集中力が続かない。スマホで動画でも見ようかと思うが、病室のWi-Fiでは通信速度が足りず、といってテレビを見たいとも思わない。 「暇だ」 ということで、暇をつぶすた

          逃病小説 #25

          逃病小説 #24

          2021/04/24(土) 集中治療室での夜が明け、私は無事、自分の病室に戻ることができた。そしてあれほど苦痛だった肩痛が10段階の5くらいまで治まった。 自分の病室に戻り、しばらくしてから歩行訓練に出かけた。病棟の中を一周しただけであったが、歩き終えて病室に戻ると非常に清々しい気分になった。 手術直後の観察室での長い一夜、集中治療室に運ばれた時のやり取り、こんな状況が永遠に続くのではないかと大げさではあるが感じていたが、少し日常に近づくことができた、そんな気がした。

          逃病小説 #24

          逃病小説 #23

          2021/04/23(金) 夕方 私は、肩痛が収まらないまま歩行訓練に行くために病室を出ようとした。 その時、わたしはふらつき、その場に倒れこんでしまった(らしい) そして、その状況を看護師さんに発見されストレッチャーに乗せられ、気づいたときには私は集中治療室にいた。 「jayuさん!jayuさん!」 何度も呼びかけられ、腿をパンパンたたかれる。しかし、体がそれに反応できない。瞼を開かれて、ライトを照らされる。よくテレビで見る瞳孔が開いているかどうかのやつだ。

          逃病小説 #23

          逃病小説 #22

          2021/04/23(金) 手術が終わった前日夕方からの長い長い処置室での留置から、ようやく一晩たった。まさに満身創痍。もう早く、身体中についている管という管をすべて抜いてくれ!そして肩が痛いの何とかしてくれ!という思いが実り、まず、鼻から伸びていた管と人工呼吸器が抜かれた。そしてほどなくして、尿道カテーテルも抜かれた。やっと晴れて自由の身だ!と両手を広げてガッツポーズをとる余力は残っていなかった。 手術前の事前説明でも聞いたのだが、尿道カテーテルが取れる→自力でトイレに

          逃病小説 #22

          逃病小説 #21

          2021/04/22(木) (恐らく)16:00頃 「jayuさん」 そう呼びかけられて私は目を覚ました。身体中あらゆるところに管がつけられている。手術前に麻酔科医から 「麻酔から目が覚めると時間間隔がなくなり、突然人工呼吸器などの管が身体中についていることに驚く場合があるので気を付けてください」 と言われていたので、驚きはしなかったが、麻酔から目を覚ました私は、とても熟睡した朝のような感覚だった。声をかけられた先生に 「四十肩で、肩が痛いです」などと話をしながら

          逃病小説 #21

          逃病小説 #20

          2021/04/22(木) 手術当日 病院の朝は早い。朝6時に起床。看護師さんが朝一で検温と血圧を測りに回ってくる。昨晩は手術前日ということで、眠れないかもと思っていたが、意外とよく寝られた。同じ病室内に「いびき」のひどい人がいたらどうしようと思い、一応耳栓を用意しておいたのだが、それも使わずに済んだ。 朝8時、看護師さんが、手術の準備のために病室にやってきた。手術自体は8:45から開始予定である。 手術のために「和装寝巻」に着替え、手術に必要な「T字帯」「タオル類」

          逃病小説 #20