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広報発信してもメディアに見向きもされないのは”デッカい絵”がないから⁉︎

リリースを書いても書いてもぜんっぜんメディアに載らない…
その徒労感といったらないですね。

私も、有名企業から名もなきベンチャーに転職をした時、散々味わいました。
リリースって結構パワーもかかります。しかも、ワイヤーサービスに登録していればそれなりにお金もかかるし、協力してくれた社内の人もいる。
どうにかして取り上げられたいと思うはずです。

広報は、たまに棚ぼたみたいなヒットもありますが、多くは取り上げられるべくしてメディアに取り上げられています。

では何があればメディアが振り向いてくれるのか、時代によってさまざまに変化してきていますが、私はそれは”大きな絵”だと思うのです。
大きな絵というのはどういうことかというと…

例えば
①「登録者1万人突破!人材マッチングシステム高度化で利用者大幅増加中」
②「働きがいが幸福度をUP!マッチングシステム高度化で天職への転職を本気で科学する」

という2つのリリースがあったら、どちらに惹かれますか?

①は、「サービスが人気で儲かってそうだ」ということはわかりますw
対して②の方は、「自社のサービスを通じて働きがいや人の幸福を追求しようとしている」ことが伝わります。(実際SDGsの8番にも「働きがいも、経済成長も」という項目があります)

このように、世の中をどのように変えていきたいか、という企業としての姿勢を”大きな絵”と呼んでいます。

もちろん企業ですから、利益を出さなければ成り立ちません。
ですが、自社がなぜこの世の中に存在するのか、このサービスを通じてどんなふうに社会に貢献していきたいか、という”大きな絵”のない情報発信は、ともすると独りよがりに見えてしまうのです。

特に昨今ではESGに配慮し、貢献していくことは必須の時代へと突入しています。とにかく利益を追求すれば良い、という時代はとっくに終わり、社会への貢献という観点抜きに情報発信をするのはむしろ危険になってきています。

先進国のミレニアル世代、Z世代を中心として、消費行動のモチベーションは社会貢献へと移行しつつあります。自分がその商品・サービスを消費することで社会にどんな良い影響があるか…そこに興味の対象の中心があります。

そしてそれに伴いメディアも変わってきています

私自身はそうした変化をチャンスではないかと思っています。
なぜなら、今まで例えば日経やNHKに報道してもらいたければ、よっぽど目標金額が大きいとか今までにない斬新なアイデア商品とかでないとまず無理でした。
つまりおのずと一部の大企業にその報道は偏ってしまいがちでした。

それが今では、「世の中を良くする」という太い軸がもう一つ増えたということです。

直接的に社会貢献につながらなかったとしても
「このサービスを通じて間接的に少子化ストップに貢献」
「この商品は全ての調達プロセスに強制労働や搾取がないことを…」
「物を大切にする心を育むことで、地球環境の豊かさを保全する活動に貢献」
などなど、いろいろな方法があるはずです。

リリースを出しても全然ニュースにならない、ワイヤーサービスで転載すらもされない…こんな時にはぜひ、自社のリリースに”大きな絵”が盛り込まれているか、みてみてください。新たな発見があるかもしれません。

私の経営する戦略広報JAYIDでは、1本のリリース添削から広報戦略立案、広報部隊の立ち上げまで、最強の広報を作るためのコンサルテーションを行なっています。

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