『多様性』の解像度を上げる6つのこと
『多様性社会』の多様性はどんな方々でしょう?多様性享受(ダイバーシティ&インクルージョン)には、具体的な人々を思い浮かべたうえで、どのよう仕組みづくりが必要かを考えなければなりません。
今回は、多様性の解像度を上げるためのキーワードをご紹介します。
『多様な人々』を具体的に考える
多様性とは、さまざまな人々のことをさします。たとえば下記の視点からみて『さまざまな人』たちのことを考えみましょう。
【どんなことが多様なのか】
●年齢
→子ども/若者/高齢者
●ライフキャリア
→学歴や子供の有無
●ジェンダー
→男性・女性以外にもさまざま
●セクシャル
→異性愛、同性愛、さまざま
●障害
→目に見えるない部分にも障害はある
●人種
→日本以外のルーツ、カルチャー
●ルックス
→容姿、肌の色、シミやシワ、体型…
これらの人々が当たり前に受け入れられる社会が、多様性社会の目指しているものです。
これまでの固定概念を見直す
日本はこれまで多くの固定概念があり、自分にも他者にも規範を押し付けていました。
【日本のこれまでの固定概念】
・年功序列
・男尊女卑
・異性愛主義
・優生思想
・『日本人』
・外見主義
現代の視点では『NGな思考』として定着しているものも、いくつかありますが、上記の固定概念は日本社会において根深く蔓延っています。
これらの固定概念を見直したり、必要ない価値観を捨て去ったりすることが必要です。
多様性共生社会は『押し付け』をやめる時代
これまで何故か私たちは、たくさんの固定概念を持ってきました。
●女性・男性はこうあるべき
●障害者はこうあるべき
●母親はこうあるべき
●父親はこうあるべき
●若者はこうあるべき
●年寄りはこうあるべき
●日本人はこうあるべき…
しかし、価値観が多様化していくなかでこの価値観は次々と崩壊しています。
『こうあるべき』を自分にも他人にも押し付けないことがスタンダードとなっています。
多様性と人権はセットで考える
多様な人々が、人らしく自由に生活できるように考えるのが『人権』。
生活を営む上で差別や冷遇を受けたり、他者が許されている権利が一部の人だけ行使できなかったりなどを解消していくことが理想です。
・異性愛者である
・配偶者である
・家族も含め日本国籍を取得している
・日常生活に支障のある病気や障害を持っていない
・経済的に自立している
例えば、上記を満たす人たちが当たり前に『できる』『権利がある』ことが、他の立場の人々が同じようにできるように考えるのもひとつでしょう。
多様性に対して合理的配慮を行う
合理的配慮とは、多様な人々が同じように権利行使をするための『工夫』のことです。
●識字が困難な人にタブレットを使用して学習する
●歩くのが困難な人が車椅子を使用する
●すべての人が使いやすいようにバリアフリー設計を行う
●性別変更をした人を望む性での名前で呼ぶ
●彼氏・彼女を『パートナー』と呼ぶ
本記事では『合理的配慮』という言葉を用いていますが、配慮とは支援する側・される側と区別するものではありません。
配慮の認識を違えると『差別』につながる可能性があります。
時代に合わなくなった社会制度には一緒に声をあげる
多様性社会を形成していくうえで、制度や法律が時代の流れと乖離(かいり)する部分が出てきます。
・同性婚 / パートナーシップ制度の拡充
・共同親権 (養育費未払い問題)
・障害者差別禁止法の努力義務
・外国人問題 (入管法 / 技能実習制度)
これらの問題を変えていこうとしている人々がいます。自分だけで声を上げるのは難しい問題ですが、声をあげている人たちに協力をしたり、話題をシェアしたりすることで、新しい社会をみんなで作ることができます。
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