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瓢箪

皆様どうもこんにちは。

大変失礼致しました。こちらの記事が昨日投げるべき記事でした。

というわけで、昨日の私、のお話だと思ってお読みいただければ幸いです。では参りましょう。

多分ここで今年の抱負だとかを書くべきタイミングなのでしょうが、どうにもこうにも、何か大事な、大事な何かが腑抜けてしまっているようでして、年始のご挨拶のみとなってしまいました。そういう訳で、何事もなかったかのように始めてしまう事をどうかお許しください。


タカチホヘビ Achalinus spinalis

実は生まれて初めての出会いで御座いました。
この時はシロマダラという別の蛇を探しており、友人に「この辺で見かけたよ〜。」と教えていただいてそこに赴きました所、なんとまぁ堂々と、苔むした岩肌をなめくじが如くゆっくりと、黄土色に山吹色を混ぜ、釉薬を塗った上等な陶器のような肌の蛇が這っているじゃぁ、無いですか。

沖縄ではよく、アマミタカチホという近縁種を撮影していたのですが、本州のタカチホは沖縄のそれと太さが段違いでした。
とはいえその二種は体サイズにこそ差はあれど、その緩慢な動きは思わず同種と勘違いしてしまう可能性があるくらいには酷似している印象でした。

どうしてそんなのんびり屋さんが厳しい自然界を生き抜けてきたのでしょうかねぇ・・・現段階で生き残っているとうことは、何かそれなりに大きな理由が背景にあるのでしょうが、それは、幸運や偶然というニンゲンには予測しえぬ出来事も踏まえて考えねばならないので、よしんば頭を回したとて、それはとんだ徒労、草臥儲けの骨折り損になるのは火を見るよりも明らかな事である訳です。しかし考えてしまう、知りたくなってしまう・・・。ナマケモノが良い例ですし、国内に生息する生き物たちの中でも「君、それでどうして今までやっていけたんだい?」と感じずにはいられない種がそこそこ、既知の範疇では御座いますが、おりますね〜。仕組みを知る感動を初めて知り、そしてある程度時間が経った上でも、まるで初見の時のような驚嘆の意が意図せず溢れ出てくることも多々ございます。

さて、先ほど生まれて初めての出会いだったと書きましたが、とはいえ心が動かなかったという訳では無いのですが、何度も観てるハブの方が感動が勝ってたんですよ。(笑)
私は世間から見れば一介の蛇好きなヒトでありますが、「蝶」というチョウがいないのと同じように蛇にもたくさん種類がございまして、私は大変贅沢な奴ですので「選り好み」というのを無意識下にしてしまっているようです。とは言え私が敢えてこう曰うのは蛇という生き物全ての種に博愛的な情熱を向けているのが前提だという事を踏まえて、ですがね🥂


背中から見てみました。
ド派手な一本線は、沖縄のアマミタカチホと比べて随分明瞭です。

アマミタカチホヘビ Achalinus werneri

ちょーっとばかし見にくいのですが参考までに。以前の機材で、沖縄島北部、やんばるにて撮影したアマミタカチホです。


さて、京都で見つけた個体のお顔をよく見てみましょうか。

ん〜!ご立派なご尊顔ですこと!見た目は弱そうで儚げな印象を抱きますが顔はよく見ると案外野生味があるといいますか、他の本州の蛇とは一風変わった顔つきですねぇ。


さて、本日の記事は都内の某カフェで書いているのですが外が大変な降雪・・・無事に帰れるか心配です・・・。

皆様もどうかお足元にお気をつけてお過ごしください。


それでは皆様、ごきげんよう。今年も楽しんで参りましょう。


お楽しみいただけましたら幸いです^^