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⚖ 6年+本人訴訟【13】~意外だった,森剛裁判官の「被告は破綻」発言(その1)

本連載,前回【12】で,森剛裁判官が,「被告は破綻しています」とコメントしたことを書きました。
 
森裁判官が,「被告は破綻」と言った根拠は,以下と思われます(詳細は,本連載【2】~【12】)。
 
① 校長が対応を指示し,相談対応を担っていた副校長は,相談者であった私との「3つの約束」を(実質的に)破り,その事実について虚偽回答する,という社会通念上の信義則に反する行為を行っていた事実が,副校長が自身の陳述書で述べ,違法が明らかになった。
 
② 「除籍で退校」として私を強引に排除した行為は,履修規定に反する違法行為であったことが判明した。 
 

平成30年3月5日,副校長が私に送った除籍を予告するメール
私は「東京都の委託訓練生」としての学生であった(※詳細後述)が,
同時に,同校の1学生としての身分も明確化(↓画像)されていた。
よって,当然,同校の規定や学則が遵守される立場であった。

平成30年3月8日,副校長は,冒頭画像の除籍通告メールを私に送った。
根拠後期とされた後期試験の説明を待っていた中,「今日の明日」の強引な通告に対し,「せめて月末迄」と懇願した私に,副校長は,「本日付」と確定メールを返した。

③ 「除籍で退校」について,被告(校長)は,当初,「東京都が除籍を決定し依頼」と主張し,学校は無関係であると抗弁していたが,その後,「東京都は除籍処分にしたと思っていたが,確認したら,自主退校として処理していたと知った」「退校となった経緯も,変更された理由も,学校は知らない」と述べた。

④ 同校の学則16条,「自主退学」の規定(↑画像)として,「校長の許可を受けなければならない」と定めがあり,

学校教育法施行規則181条にも,
専修学校の生徒の入学、退学、休学等については、校長が定める。」と定められており,校長が,「全く関知しない出来事」と断言している以上,「自主退学」とは認められ得ない。

「被告は破綻」という激震

私にとって,「被告は破綻」は,一大事でした。
この学校に入った,平成29年4月以来,
退校 ⇒ 民事調停 ⇒ 【訴訟1】を提起し,
既に3年以上が経過していました。

通算5年間,押し続けていた山が,初めて,動く可能性を感じたからです。思わず,胸が熱く膨れてきて,涙がこぼれ落ちないよう必死に堪えました。
 
校長側の主張は,誰の目にも支離滅裂では,と思います。
とはいえ,それまでの森剛裁判官の訴訟指揮態様からすると,明らかに「意外」でした。

「校務をつかさどり,所属職員を監督する」という校長の職務を被告が否定し,それに対し,私が,「●●区の専修学校各種学校協会の副会長であるが,否定している事実を公言できるのか」と求釈明した際,「学校の相談対応体制はどうなっていたのか」等,何度か釈明権の行使はありました。

しかし,2年以上の間,計13回の期日で,どんなに被告の抗弁に合理性がなくとも,基本的には書面の陳述を確認するだけのみで,その眼差しや口調は,被告代理人には丁重で,私には険しい,と感じられていました。
 
私は,それまで,森剛裁判官は,中立公正な裁判をする気など,サラサラないのでは,と案じていたのです◆(「その2」につづく)

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