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悲報:『キングスマン』のマシュー・ヴォーン監督がスナイダーファンに喧嘩を売ってしまった模様w

『The King's Man(キングスマン:ファースト・エージェント)』の取材でヴォーン監督がスナイダーファンの多くを敵に回すような発言をしてしまったようです。

ヴォーンは『MoS(マンオブスティール)』の続編が『BvS(バットマンVSスーパーマン:ジャスティスの夜明け)』なのは間違いだったとコメント。そこまではワーナーの決定でありスナイダーの責任ではないので、そこで止めておけばまだ良かったのですが、バットマンとスーパーマンの世界は相容れないとか、スーパーマンの映画はカラフルであるべきだとか、余計なことをどんどん口走ってしまった形になっていました。

以下TheWrapの記事『ヴォーン監督、現在もMan of Steel 2制作に意欲』より引用して日本語訳します。

Speaking with TheWrap in anticipation of the release of his World War I-set prequel “The King’s Man,” Vaughn revealed he pitched a version of a Superman movie before Warner Bros. made “Man of Steel” and noted his continued desire to craft a colorful iteration of the DC hero. “I was desperate to do a Superman film. Desperate,” Vaughn confessed. “I pitched a big Superman movie before they made ‘Man of Steel.’ I just got to work with Henry Cavill, which was lovely, on ‘Argylle’ and he’s unbelievable in it. I still think there’s room for a new Superman film, but a proper Superman film. A colorful, fun Superman movie. Not a dark one.”
第一次世界大戦を舞台にしたThe King's Manの公開に向けた取材の中でTheWrapの記者にヴォーンは語った。彼はワーナー・ブラザースがMan of Steelを作る前からスーパーマン映画を作りたかったと明かした。そしてまだDCヒーローのカラフルバージョンを作る欲望は続いていると言及した。「僕はスーパーマン映画を作ることに自暴自棄になっちゃったんだ」とヴォーンは告白する。「僕は彼らがMan of Steelを作る前からスーパーマン映画をめちゃくちゃ撮りたかったんだ。それにヘンリー・カヴィルとも仕事をする方向で進んでいた(訳者注記:2017年の話だと思われる)、それはラブリーで、超イケメンで、彼は信じられないくらい素晴らしかった。僕はまだスーパーマン映画を作る余地は残ってると思うんだ、ただし適切な映画だけどね。カラフルで、楽しいやつさ。ダークなのは違うよ

Vaughn maintained that he and Cavill would “go off and make a great Superman movie” if given the opportunity, but confessed he doesn’t even know who runs DC at the moment. The filmmaker went one more, candidly noting that he feels it was a mistake to follow up “Man of Steel” with “Batman v Superman: Dawn of Justice,” which brought Superman and Ben Affleck’s Batman together. “I just thought it was a mistake putting the Batman vibe into the Superman world,” Vaughn said. “I just think they’re two separate — they’re just not relatable in any way, in my mind. It should be fun. I mean, look, ‘The Dark Knight’ was obviously different, and it made sense and it was brilliant, as a film and as a comic. But Superman was always… I loved the [Richard] Donner ‘Superman’ movie, and I think ‘Wonder Woman’ worked because, I think, ‘Wonder Woman’ was basically remaking [Donner’s] ‘Superman’ in a weird way. Yeah, I love Superman.”
ヴォーンはさらに続けた。彼とカヴィルなら機会さえ与えられれば「現状を打破して偉大なスーパーマン映画が作れるだろう」と。しかし彼は現在は誰がDCの舵取りをしているのか分からないとも白状した。そしてこのフィルムメイカーはさらにもう一歩踏み込んで、Man of Steelの続編がBatman v Superman: Dawn of Justiceだったことには率直に言って何も感心しなかったことを述べた。「僕が思うのは、バットマンの世界観をスーパーマンに持ち込んだのは間違いだったってこと。僕が思うに彼らは全くの別物だし、お互いに何の関係も及ぼさないよ、僕のアタマの中ではね。スーパーマン映画は楽しくなくっちゃ。その、たしかにThe Dark Knightは別格だよ、必然性があるし素晴らしかった、映画としてもコミックブックとしてもね。でもスーパーマンっていうのは…僕が好きなのはリチャード・ドナーのSupermanなんだ。だからワンダーウーマンは上手く行ってると思うよ。だって、その、ワンダーウーマンはドナーのSupermanのちょっと変わったリメイクみたいなもんだろ。だから、僕はスーパーマンが大好きだね。」

ドナー版Supermanへの回帰ですか。

WW84のような残念な作品にならないか心配です。

そもそもヴォーンがMan of Steel 2のプロジェクトに参加したのは2017年で、ちょうどワーナーが脱スナイダーを躍起になって進めていた頃です。つまりヴォーンはそういう方向性の人、またはそういう人達の息がかかった監督である可能性があります。

ヴォーンはこの発言の中で「誰が舵取りしているのか分からないよ」とカマトトぶってますが、WW84やシャザム続編のプロデューサーであるジェフ・ジョーンズに目配せした発言だと思えば、ジョーンズの意向が大きく反映されたWW84を褒めちぎっているあたり、妙に筋が通りますね。

ワーナーが金を出すなら勝手に作ればいいですけど、カヴィルを巻き込むのだけは止めていただきたいです。

ガル・ガドットを続投させて『WW84』を作っても消せなかったように、マーゴット・ロビーを続投させて『新スースク』を作っても消せなかったように、ヘンリー・カヴィルを続投させて「新しいカラフルな物語」を作ったところで、スナイダーヴァースやエアーカットを求める声は消えませんよ。むしろ余計な対立を煽りファン離れを起こすことになるだけだと分からないんでしょうか。

逆に言えば、こういう火種を抱えているから、ワーナーはいまだにMan of Steelの続編の制作にGOが出せないのかな、と思われます。おそらく企画運営会議とかで(ひょっとしたら取締役会でも)スナイダーヴァースやカヴィルをどう扱うかで意見が割れているんじゃないでしょうか。俳優はそのままで別路線を強行したワンダーウーマンでは監督の発言が結構炎上していたので、ますます慎重になっているのだと予想されます。

ヴォーン氏におかれましては、迷走を続けるワーナーの横で、ソニーが例の親愛なるクモ男の件でディズニーから圧力を掛けられ続けながらも、したたかにそしてファンの心を掴みながら上手く立ち回っていることを、よく勉強された方が良いかと思います。

私個人としては、誰かが「新しいスーパーマン」の映画を作ること自体は問題には思いません。それがカラフルで楽しくても結構です。ただ、このタイミングでカヴィルを使うのは違うやろ、という感じはします。どこかから若手俳優の有望株を探してくるのが一番平和に解決できると思います。

というか、そもそもDCとワーナーは次の映画版スーパーマンを黒人俳優で進めているんではなかったでしたっけ?つまりヴォーンだけが2017年のマインドのままで空気を読めていない感じかもしれませんね。

https://www.dailymail.co.uk/news/article-9547059/

あれ?

よく存じ上げておらず申し訳ないのですが、ひょっとしてマシュー・ヴォーン監督って自身の作品が公開される直前にSNSで炎上商法を狙うタイプの方だったりしますか?笑。

ということで、今回はこの辺で。

英語でググった所、それなりの件数が出てきたので、海外でも順調に(?)燃え始めているようです。今後も動向を見守っていきたいと思います。

https://www.google.com 2021-12-22 22:00 JST

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了。

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