見出し画像

欧州・陸路ノススメ

----------------
↑ 上の写真は昔住んでいたリューベックの街並みです。日本でいえば京都や奈良のように、欧州中から観光客や修学旅行生が訪れるバルト海沿岸の北ドイツの街です。
----------------

この数週間、例年よりも数割増しで色々な場所を右往左往、よろよろと駆け巡っています。出かけるのも好きですが私は基本的に家にいるのが好きなので、この時期はもう少し、あと少しとカレンダーを日々数えるように過ごしています。

陸続きのヨーロッパは私は電車を、とくにドイツの高速鉄道ICEやフランスのTGVを利用することが多いです。
9つの国と国境を接しているドイツは、国内だけではなく近隣諸国への移動手段も多種多様ですが、それでも私は電車が好きです。
最近はドイツ内外の移動についてご質問をいただくことも多くなりました。私の場合は旅行や普通の方のいわゆる出張とは荷物の量から重さ、扱っている商品等のことも含め、ぜんぜん参考にならないので普段は一般論的にお答えしていますが、あらためて方向音痴な私の怪しい中央ヨーロッパ近隣内限定の移動方法について、私見を記したいと思います。

移動基本スペック
◇ 展示会等仕事で出歩くことが多い。
◇ 荷物が重くて多い (数日の予定でも①スーツケース、②旅行用カバン、③小さめバッグの常時3点セット+時と場合によっては会場の広告用バナーの計4つ)。
◇ 移動は一人。
◇ 北ドイツのハンブルグからドイツ国内とオーストリア、スイス等のドイツ語圏、フランスが主な行き先。
◇ 普通車免許あり。自動車なし。

ドイツは基本的に飛行機も電車もバスも、周辺の国と比べても利用料は安めです。
事前に航空券/乗車券を買っておくことがお勧めですが、オンラインでの購入が安く設定されています。移動日の当日に買うのは高額になることが多く、2-3ヶ月前が一番安く買えます。
あとは週末か平日か、どこかの州で休暇中か、または時間帯にもより、航空券/乗車券の価格は変動します。出発地や到着地で大きなイベントやコンサートがあるときは、かなり高額に設定されていることも多いので、日程に余裕があれば私は前後の日の価格を確認してみます。これはオンラインで簡単に確認できます。

私のお勧めはやはり陸路、とくに電車での移動で、自分でもよく利用します。
たいていは電車、その次は飛行機、そしてバス、レンタカーの順での利用頻度です。
自動車に乗るのは、目的地がかなり遠距離なこともあり、私には心配なので誰か別の人が一緒のときのみ、そしてレンタカーなら使用します(私も運転することになるので保険の関係上)。
※ご注意:ドイツで借りるレンタカーは、行き先の治安状況により保険料金が変動することが多く、旧東欧圏は割り増しになるようです。

EU内なら飛行機の航空券が安いのに、なぜ電車を使うのか?と思われる方も多いと思います。
理由はたくさんありますが、たとえばハンブルグからドイツを縦断して約800km南に位置するミュンヘンまでのドイツ国内の最長主要都市間の距離。飛行機でしたら1時間〜1時間半ほどですが、ドイツの新幹線、ICEですと6時間ちかくかかります。
因みに隣国のデンマークの首都、コペンハーゲンまでは飛行機で50分、電車では4時間はかかります。

《飛行機の長所と短所 : 私の場合です》
以前は私も飛行機でミュンヘンに行っていました。
ただ最近は荷物の重量制限が厳しく、またセキュリティーの強化で時間がかかることが多くなり、私のような荷物が多い者にはとてもストレスに感じます。
そして飛行機は最低でも①スーツケースと、②の機内持ち込みもできる大きさのカバンですが、重さによっては預けなくてはなりません。
私は扱っている商品の性質上、できれば自分の近くに荷物を置いておきたいのです。

EU+スイスの場合、搭乗時間の15分前にチェックインすればよいことになっていますが、さすがに本当に15分前に行くことは少なく、最低でも1時間くらい前には私は空港に行っています。
(ご注意 : 事前にチェックインをしていない場合、預ける荷物の有無にかかわらず、カウンターがとても混雑していることもあります。EU内の移動といってもやはり少し時間に余裕を持って空港に行っているほうが良いように思います。)
さらにミュンヘンの場合は、空港が市街地から約1時間離れた場所にあります。これを近いと見るか、遠いと感じるか…私にとっては、遠いです。
ハンブルグやベルリン(テーゲル/Tegel)、そしてフランクフルトも空港は市内から比較的近いですが、街によってはミュンヘンのように空港から市内に行くまでに時間がかかります。

到着地の空港で預けた荷物が出てくるまでに、30分くらい、時には1時間近くかかることもあります。
しつこいですが、飛行時間が1-2時間程度で預けた荷物がでてくるのを30分以上待つことが多いということです。
「いやいや、自分はプライオリティで荷物が出てくるし」という方もいらっしゃると思いますが、私の偽りない気持ちを申し上げれば
「non non non 欧州内の空港で日本同様のスピード感あるサービスを期待しないほうがいいですね」。
預けた荷物はプライオリティで早く出てきても、ベルトが動き出すまでにかなり時間がかかることもありますし、プライオリティだろうがなんだろうが荷物が飛行機に乗り遅れることもあるからです。

…気持ちが無駄に溢れて出てきて文がさらに長くなりそうなので、分割して記すことにします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?