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オランダ散歩録 #4

気づけばオランダの日々から一ヶ月が過ぎました。
春ももうすぐそこですね。

旅の記憶も、早くまとめないとどんどん薄まってしまう。あと2日分!

というわけで、オランダ旅4日目。丸一日オランダに滞在できる最後の日です。
前日歩き倒した疲れもあり、この日の朝はホテルでのんびり、帰りの荷物をある程度整えたりしてから行動を開始しました。

「オランダのコロッケ」を食べたよ

4日目ともなるともう慣れたもんで、ホテルからシャトルバスでスキポール空港に到着後、早足でターミナルの端っこにある目的地へと直進しました。

電車に乗る前に、この日のミッション1。


じゃん。こちら、「コロッケの自動販売機」です。

オランダって個人的にあまり食のイメージがなかったのですが、それでも折角だしなにか名物を…とあれこれ調べて出てきたのが「クロケット」という、オランダ風コロッケ
オランダでは定番という「FEBO(オランダのファストフードチェーン)」のコロッケ自販機が空港内にあると聞いて、この日の朝ごはんにしようと前日から楽しみにしていたのでした。
形の違うコロッケがずらりと並んだ自販機、もはや荘厳。

私は数種類あるなかから、事前調査で美味しいとの意見を多く見かけた定番の"Rundvleeskroket(牛ひき肉クリームコロッケ)(読めない)"をゲット。

衣厚め・カリッカリで美味しかった〜!
クリームはもったり濃厚で、肉の味は日本のコロッケより強め。添えてあったマスタードとの相性も良かったです。正直ここまでのオランダ飯で一番美味しかったかも…?笑

古き良き都「デルフト」を歩いたよ

さて、この日の目的地は古都・デルフトです。
霧雨のなか降り立ったデルフトの駅は、古都というにはなかなかに近代的で2日前に訪れたロッテルダムの駅に似た印象。駅の改札から直結で駐輪場に入れるのはオランダならではだなと思いました。

お昼少し前に到着したので、まずは腹ごしらえ。コロッケはとうの昔に消化済みです。
オランダで絶対に食べると決めていたものその2、アップルパイを目指します。

「Kobus Kuch」で巨大アップルパイを食べたよ


「オランダ アップルパイ」で検索すると本当にいろんなお店が出てくるのですが、なかでもここに行きたい!と計画初期から心を決めていたお店。駅から10分程度の広場に面したカフェ「Kobus Kuch」です。
このお店の何がそんなに…って言われると実はまともな理由がないので困ってしまうのですが、強いて挙げるなら「パイの大きさ」「外側サクサク、中ぎっしり🍎で美味しそう」の2点でしょうか。
いやオランダのアップルパイの殆どがこの条件に当てはまるんですけどね……。なんでしょう、野生の勘です。

で、注文して出てきたパイがこちら。

存在感。
アップルパイの厚みもさることながら、コントか?と思う大胆さでお皿から溢れ出るギリギリまでかけられたホイップクリーム。これはもうエンターテインメントとしての解釈しか選択肢がない。

ちなみに裏はこう。こんな量のクリームを一度に摂取したのは人生で初めてでしたが、アップルパイ共々笑顔で完食(独り)。
パイもクリームも甘すぎないし、サクサクしたパイ生地とクリームがよく合う。予想通りりんごもごろごろ入ってて最高でした。

一緒に頼んだミントティーもとても美味しかった。滞在中何度もトライしたミントティーでしたが、ここのが一番好きだったな。

昔からある地元のお店、という感じ。店内は私以外に地元のマダムグループと若いカップルがそれぞれ団らんを楽しんでいて、デルフトの日常風景がゆるゆると充満した雰囲気がとても穏やかで心地よかったです。


「旧教会」が傾いていたよ

デルフト観光の定番、「旧教会」と「新教会」にも行ってみました。

1050年に建てられた旧教会(Oude Kerk)。特長は内部の荘厳なステンドグラスと、少し傾いた塔です。
建設当時、必要な土地が十分に確保できなかったことから近くの運河部分を少し埋め立てて工事が進められたそうなのですが、工事を進めるうちに、地盤の緩さとそのために教会が少しずつ傾きつつある事実が発覚。それでもなんとか建設を強行した結果、現在のような形になったという変わったエピソードを持つ建物です。

この写真で伝わるかなぁ。遠くに見える塔がそれで、ちょっと左に傾いてるんですけども…どうよ…伝われ。

教会内部は広々としていて、木造ならではの落ち着いた雰囲気がとても好みでした。

ちなみに旧教会と新教会、2館共通のチケットを買うと多少割り引いてもらえるのと、提携しているカフェでコーヒー杯無料サービス(もしくはそれに相当するサービス)が受けられます。

「新教会」で高所恐怖症を発動したよ

続いて中央広場にそびえ立つ新教会へ。旧教会と新教会は目と鼻の先なので、高い塔を目指して歩けばすぐにたどり着けます。
新教会(Nieuwe Kerk)は1381年に建てられたゴシック様式の教会で、フェルメールが洗礼を受けた場所としても知られています。

こちらでは建物内部の階段を使って鐘楼を登ることができると聞き、まぁせっかく来たし…と軽い気持ちでトライしてみることに。上の写真で言うと、時計の真下あたりまで行けます。

この鐘楼チャレンジ、結論から言うとかなりハードでした。完全にナメてた。

大人一人分の幅しかない急角度の階段を淡々と登るのもしんどければ(木製の階段で表面もガタガタなのでヒールの方はおそらく厳しいかと。スニーカーで良かった)途中で上から降りてくる人たちとすれ違うのも一苦労。
お互い壁に張り付きながらなんとなく道を譲り合い、その間も足元にはしっかりと気を配りつつ、なんとかかんとかそれぞれの向かう道へ…。

とかなんとかしつつ、一番上まで着く頃には息も切れ切れ(弱)。かつ高所ということで風がビュンビュン吹き荒んでおり、なんていうか、マジでめっちゃ怖かった。
強風に煽られないよう兎に角必死で石壁にしがみつきながら見たデルフトの町並みが、こちらです。


間違いなく絶景!!!だったんですけど、HPすり減らしまくった状態だったこともあって正直その場での感動はそれほどでもなかった…っていうかそれどころじゃなかった……。泣 せっかくのひとときを楽しみきれなくて、貴重な経験はできたけどちょっと悲しい思い出です。笑

というか、この日生まれて初めて「高所恐怖症がなんたるか」を知りました。高いところに対する苦手意識って今までなかったんだけどな…むむ。
あまりにも無防備な状態で高所に晒された結果、「落ちたら死ぬ」というリアルな感情が芽生えた様子。

限界手前で室内に戻り、行きと同じルートで地上まで。頑張った。

なんとか大地を踏みしめた頃には足がガクガクで、情けないことに震えが止まらなかったため取り急ぎ目の前のチョコレート屋さんにin。見学チケットのおまけの無料券でコーヒーをいただきました。特典に救われた…!

こちらは新教会のすぐ脇にある「デルフトの心臓」。町のちょうど中心を示しているのだそう。その奥に見えている建物が私が逃げ込んだチョコレート屋さんです。

ここまでで、たしか14時過ぎくらい。

その後は夕方まで町をあちこち巡ってウィンドウショッピングを楽しみました。可愛い雑貨屋とかキッチングッズショップとか、あとはドラッグストアとか、地元の方々の暮らしぶりが垣間見えるお店にたくさん立ち寄れてよかったな。

この日の夕飯は、空港まで戻って一度チャレンジしてみたかったテイクアウトご飯。ターミナル内にあった「LEON」というファストフード店でスイートポテトとファラフェルのボックスを買いホテルに戻って食べました。

味は悪くなかったのですが、お米が想定の倍くらい入っててかなり疲れたなぁという思い出…。何事も経験ですね。とか言いつつ完食。


最後におまけのデルフトねこ。ずっしりしてました。


さて、いよいよ残すは最終日!

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