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ぼくは灯台下暗し

先日、右足首を痛めてしまったという記事を書いたが、このことで一番困ったのが犬たちの散歩だ。

うちの犬たち、クロ(オス・大型ビーグル)とチャ(メス・雑種)はぼくのことを外に連れ出してくれるひとくらいにとらえていて、とても散歩にのんびりいこうという雰囲気はない。

毎日が犬とぼくとの闘いであるかのように激しい引っ張り合いがある。さすがのぼくもこの犬たちをこの足で散歩させることはできない。そこで妻と長男に散歩を代わってもらうように頼んだ。

犬はオオカミの仲間なので群れで行動する名残か、仲間に順列をつけているときく。例えば、うちの二匹はこのように順列を付けている(と察している)。

クロ: ①チャ → ②クロ → ③ぼく
チャ: ①ぼく → ②チャ → ③クロ

この順列の違いがときどきおかしな行動になってしまうが、おおむねクロはチャに頭が上がらない。だからクロはぼくに強く訴えてチャに願いを聞いてもらおうとする不思議な関係性が出来上がっている。

今回、妻と長男がかわりに犬たちの散歩をすることになり、2匹の関係性がはじめて見事なシンクロを見せた。

クロ: ①チャ → ②クロ → ③妻、長男
チャ: ①チャ → ②クロ → ③妻、長男

ついに2匹は共通の下僕を従えたことになる。さて、どうなったか?

通常の散歩の2倍のコースを歩かされた(走らされた)妻と長男は、ぼくに怒り爆発。もう明日はあいつらと散歩したくないと断言した。しかたなく、痛み止めの薬を飲みながら、通常の犬の散歩に戻ったのは言うまでもない・・・。

このようにいつも使っていたものが、使いものにならなくなると、あちこちに齟齬をきたしてしまう。五体満足とはなんてありがたいものなのだろう、としみじみ気付いた次第。



出雲神話の中で同様に五体満足をありがたく思ったであろう神様は、(先日取り上げた足を失った事代主命もいるが)はじめから五体満足でなかったスクナヒコであろう。スクナヒコは大国主命の国造りを手伝った伝説の神様。体が手にのるほど小さかったといわれ(それは言い過ぎだろう)、最後は粟に弾かれて常世(とこよ)にいってしまった伝説が残っている。

ぼくは出雲の神様の中でダントツにスクナヒコのことが好きなのだが、最近あるページを見て気になったことがある。それがこちら。

あれ、出雲大社ってスクナヒコ祀ってないの?

国土経営の二神様なのだからともに祀られて当然だろうという思いと、子供の頃二人の神様が祀られていたというおぼろげな記憶をたよりにしていたのだが、どうやらそのようではないらしい。

よく調べてみると、出雲大社境内には確かにスクナヒコが祀られておらず、境外の北島さん(出雲大社は千家さんと北島さんが管理することになっている)が管理する天神社にスクナヒコはひっそりと祀られていた。

地元の神社なので出雲大社といえばその周辺も含めて大社だという気持ちがあったのだが、境内、境外という明確な境界線を引かれるとスクナヒコは出雲大社に祀られていないということになる。まさに灯台下暗しだった。反省します(これまでの記事も訂正しておきます)。

確かに境内にスクナヒコがいないのは意外な気がする。なぜだろう?

国造りの貢献者として大国主命の隣に座るべき、偉大な神様スクナヒコ。この扱いには実は理由がある。そのことを次回は考えてみたい。



今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。  

よかったら天神社にもいらしてください。

スクナヒコの石像も近くにありますよ ♪

では、お待ちしています ♪



ゴゴゴゴゴッ

(この音は!!)


ヒトコトヌシ: お前、大きなミスを犯したな!
ぼく: はい、まさか出雲大社境内にスクナヒコを祀るところがないなんて知りませんでした
ヒトコトヌシ: どうしてくれんだ(怒)!!お前のせいでワシの評価もだださがりじゃ!!
ぼく: すいません、これまでの記事で出雲大社にスクナヒコが祀られていたという記事は訂正しておきます
ヒトコトヌシ: どう訂正するのじゃ!?
ぼく: 出雲には神在祭の最終日にお立ちになるときに立ち寄られる場所・万九千神社ってありますよね あの神社は二神が祀られているんです
ヒトコトヌシ: そうか、じゃぁはやく訂正しておけよ
ぼく: 一人だと時間がかかるんで、ヒトコトヌシさん手伝っていただけないでしょうか?
ヒトコトヌシ: 嫌なこった!! ワシは人気取りに忙しいんじゃい!!
ぼく: おい、おい
ヒトコトヌシ: ズバリ、一言いわせていただく!!
ぼく: はい、どうぞ
ヒトコトヌシ: 訂正が終わったら日御碕灯台へいって、反省のつもりで灯台下暗しを見てこい!! 
ぼく: すいません、これから「鎌倉殿の13人」が始まりますので・・・
ヒトコトヌシ: お前、反省してねーだろ



こちらでは出雲神話から青銅器の使い方を考えています。

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