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はじめての金継ぎ

どうしても6月中に書きたかったことを今日は書いてみようと思います。そう、6月は私が金継ぎに出会った月なんですね。

当時は山口市に住んでいました。結婚を機に仕事を辞めた直後で、時間を持て余していた私に友人が、「うちで金継ぎやらない?」と声をかけてくれたのがきっかけでした。その時は、金継ぎは聞いたことある程度で特に興味はなく、でも時間もあるし友人とのお喋りも楽しいし、やってみようかな♪みたいな気持ちだったと思います。

どんな工程を行い、どれくらいで直せるか、漆がどんな素材かも全く知らない、事前知識ゼロで、自宅で保管していた割れたカップを一つ持って友人宅に向かったのを覚えています。その日は接着をしてヒビの箇所に漆を染み込ます作業を、丁寧に教わりながらやったと思います。

教わるがままに手を動かしていると、これが不思議なのですが、
「あぁ、これは自分のしょうに合っている。」と直感的に思ったんですね。
そこからなんです、私の金継ぎ人生が始まったのは。
2015年の出来事で、毎年6月になるとその時のことを思い出します。

その時のカップはトップ画面にも使っていますが、こちらにも。

今見ると、つっこみどころ満載ですよ。接着箇所は、ずれている為ガタガタしていますし、割れた線がどんな風に出るかも想像が出来てなかったから、鈍臭い線になってます。そして、最後に金を蒔く行程まで行けていない。。粗ばかりに目が行くですが、でもこれがはじめての金継ぎだなぁと思うのです。

友人は丁寧に教えてくれましたが、言われるがままにやってみても、その先がどうなるか想像すら出来ない故に、このガタガタ、そしてボロボロ笑 でもそれがはじめての証です。その体験を経て、次はずれないように接着してみよう、とか、表面を綺麗に仕上げたい、とか、何度も回数を重ねて色々見えてくるんですね。

とはいえ、私のレッスンを受けてくださる方は、事前知識がある方もいらっしゃったりで、見入ってしまうくらい上手な方もいらっしゃいます。
もちろん予備知識ゼロでも器用な方もいらっしゃったりして、その都度見惚れています。そしてそんな方々は是非続けて欲しい!と思ってます。

あ、話を戻して、何が言いたいかというと、
はじめてなのだから、上手に出来なかったらどうしよう、とか、不器用だから心配でとか、そんなこと全然考えなくて良いんですよーってこと。
体験して、「あ、この作業楽しい」とか、「自分に向いてる」とか、何を感じるかだったり、どんな作業をするのか知ることを楽しみにレッスンに参加してもらったらと思ってます○

あの6月からもう何回も引っ越していますが、このカップだけは手放せずにいます。久しぶりにじっくり眺めてみましたが、見るたびに面白おかしく愛おしく思います。
最後まで読んで頂き、どうもありがとうございました。
フォローもとても嬉しいです、どうもありがとうございます!


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