物語のような人生が幸福へと導く
幸福とは何か。
世界一しあわせだと言われているフィンランド人は幸福を追い求めていないらしい。
という事でこんな本を読んでみました。
読み終わったので感想を伝えると。
前半、めっちゃ難しい。読解力が低い私は、全然頭に入ってこない。。
「人生の意味とは」とか「宇宙的に」とか
なぜこの世に人間が存在するのか?みたいな話があった様な、なかったような。。笑
前半はとにかく、哲学的な感じ。
そして、なぜフィンランド人が世界一”しあわせ”なのかとか、フィンランド人の性格的な〜とかの話はほとんど出てこなかったし。
なんとなく思っていた本と違かった。。というのが前半部分。
後でわかったのは、著者のフランク・マルテラという人がフィンランド人だったという事でした。
なので大体の話がフィンランド人のことを書いてあると思うのだが、”フィンランド”という単語はほとんど出てこないので、途中まで「フィンランド人は??」になっていました。笑
ただ、後半にかけてだんだん理解ができるようになっていきました。
▽自己決定理論の話
人間は成長を好むのでただ生存しているだけでは満足ができない生き物だという事で、自然に自分自身に課題や目標を課しているという事です。
これを「基礎的な心理的欲求」と呼んでいて、「人間がつねに成長し、満足し、幸福でい続けるのに欠かすことのできない心の栄養」だと本では述べられていました。
そして、基礎的な心理欲求は大きく3つ。
著者はこの3つの欲求にもう一つ、”良い行い”という意味の「慈善」があると述べていました。
慈善である”社会や他者への貢献の欲求”が満たされた時にも幸福があるということです。
「自分の存在が他人にとって意味があると感じられたとき、私たちは自分の人生に価値を見出すことができる」
「他人を助けることが自分を助ける」
他者や社会への貢献が人生の意味を与え、幸福感を高めてくれる。
本の後半はこの辺りを言いたいんだと思い、私もここに関しては同じように日々感じていたので、共感しながら読み進めることができました。
▽プロジェクトではなく物語のような人生を
この本は著者が「最後に大事なことを書いておこう」の後に続いた文章がとても興味深かったです。
人生を何かを達成するためのプロジェクトとしてしまうと、達成するまでの間、ひたすら苦しい努力をしなければいけない。
目標達成以外に価値がなくなるとその努力すら価値がないものに変わってしまうでしょう。
確かに自分の人生もそうだったような気がします。
サッカーの公式試合、高校受験、大学受験、就職活動、そのような人生のイベントは”プロジェクト”と言ってもいいかもしれない。
そのプロジェクトの達成が人生の価値とした場合、失敗してしまった人の人生は価値がないものになってしまう。
きっと、そのプロジェクトに挑むために、もの凄い努力はしたはずなのに。
だから人生を”プロジェクト”としてではなく、”物語”とすべきだ、という事なのでしょう。
”良いこと”も”悪いこと”も起きるからこそ人生だ、ということですよね。
目標を達成するためには勝ち負けの”競争”が生まれる場合が大いにあり、人と比べてしまう事だってあります。
だけど、物語はその過程までも一部になり全てがその人の人生だと考えることができたら、”生きているだけで価値がある”と思えるかもしれない。
物語はどこかを目指していくのではなく、ただただその物語を展開していくということに尽きるのだと思う。
幸福とは、瞬間、瞬間の豊さなのですね。
きっとフィンランド人は瞬間に訪れる幸福感を感じ、物語のような人生を歩んでいるのでしょう。
幸せは、追い求めるのではなく、常に近くにあって、それを感じていくことなんですね。
▼幸福のアウトプット
いつもは1人でウォーキングだけど、たまに誰かと一緒にウォーキングすると、ちょっとしたプレゼントがあったりするので、いつもの日常を少し変えるだけで、幸福感が味わえたりするもんですね。
今日は満月が綺麗でした。
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