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わたしのしゃしん

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いしかわいづみの写真を使ってくださった方の作品集。 数ある写真の中からお選びいただき ありがとうございます^^
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#小説

NHKのど自慢

知り合いの知り合いがどうしてものど自慢に出たいんですって。詳しい動機はまだわからないけれど、援護することになったの。 しかも、応援の観覧希望のために、わたくしまで応募したから❗️ まさか人生でそんな応募をするとは思わなかった😅 昔は往復葉書で応募したらしいの。今は観覧希望はwebのみ。機械的に処理されるかも知れないから、人海戦術ね。 とにかく皆に応募してもらって、皆で応援しましょ🎵

庭にて【ショートショート】

 俺は一人暮らしを謳歌している。事業で成功し、金は充分にある。世間で言うところの富裕層だ。そのおかげで、自宅も大きな豪邸で立派な庭がある。休日は、その庭でくつろぐのが定番だ。  今日も庭でくつろいでいると、「おーい」と声がした。その声は、どこから聞こえているのかわからなかった。すると、「誰かー」と声がした。どうやら、地面の下から聞こえているみたいだった。 俺は地面に向かって言った。 「どうしましたー?」  すると、声が聞こえた。 「地面に埋まっちゃって、助けて欲しいんですよ」

シャッター音は、約束の始まり

夕刻。お盆前最後のメールを送信し、思い切り伸びをする。 「んぎぎぃ………っ、とぉ!」 脱力してぐおんっと降ろす腕。 と、その背中で鳴るシャッター音。 「ん?……って、あ!せんせ!」 「ふふ、バレちゃったか。今日もお疲れ様だったね」 カシャッともう一度シャッターを切り、にこっと笑う彼。 まるでいたずらっ子のような笑顔が可愛らしい。 「もう、撮るなら撮るって言ってくださいよ」 「ごめんね。でも君の伸び、見ていてすごく気持ちいいからさ」 悪びれる様子もない笑顔が子どもみ

遠い記憶 三十三話

新しく、仕事も決まり私は、将来の為と思い 必死に働いた。 正社員と言えども、当時は休みは週1だった。 一日しか無い休みは、掃除に買い出しに1週間分の食事の下ごしらえで 殆ど終わってしまっていた。 主人は、俺が働くからお前は家に居てくれと、何度か言っていたが 私は、今まで生活に苦労して来た。同じ事はしたく無い。 その内生まれるであろう子供の為、今の内に1円でも多く蓄えて置きたかった。 何度か、その点では、主人とは意見が合わず衝突してしまったが 私は、がんとして譲らなかった。

¥100

小説を買いました

小説を2冊買いました!! 最近、小説読んでなかったのですが 気になる小説を見つけたので本屋へGO✊ 私の中で久しぶりに小説ブームが来ました笑 本屋という場所がめちゃくちゃ好きで USJ(ユニバ)並みに好きです💞笑 買ったのは 「この本を盗む者は」 深緑野分 「竜胆の乙女」  fudaraku 読むの楽しみだなぁ(*´ω`*)

佐藤田さんと仲良くなりたい。

クラスで2番目にかわいくて、クラスで6番目くらいのポジションにいる佐藤田さん。 私は、いつも彼女の一挙手一投足に注目していた――。 佐藤田さんは、クラスで一番面白い。 私は何番目か数えるのが辛いほどだ。下から数えたほうがいいのかな。 それぐらい面白くないし、かわいくないし。人としゃべるのも苦手だ。 「明日から夏休みですが、夏こそ受験の本番だと思ってください」 結局、佐藤田さんと話せないまま、高校最後の一学期を終えてしまった。 「どうしようかな……どうしたらいいんだろ」

「恩知らずの闇子さん」試し読み

文学フリマ東京36に出展するものです。 第一章「こんにちは闇子さん」  梅雨の季節だというのに、今日一日、ぽかぽかの天気になりそうな朝のことでした。  わたくしは、通学するため、バスを待っていました。だんだん陽気になっていく空に、思わず大きくあくびをします。後ろで並んでいる数人のサラリーマンも眠たそうに目をさすったり、大きく背伸びをしています。これだけの天気です。気持ちが良いに決まっています。    そのときでした。   「やあ、都子お嬢さま、おはようございます!」  や

75.会いたい人

こんばんは!出口です! どハマりしている辻村深月さん。 映画化もされた有名な作品『ツナグ』を読みました。 死者と生者を会わせることができる使者(ツナグ)。 そして会うことができるのは一度きり。 僕なら誰に会うだろうか、と思考を巡らせながら読了しました。 作中では、芸能人や親、失踪した恋人に会いたいと様々な依頼者がツナグの元を訪ねます。 僕が会うなら高校生の頃に亡くなったおじいちゃんですね。 母方の祖父ですが、他の祖父母は物心ついた時にはいませんでした。 おじいちゃんの

新学期の始まり 

今朝、学校に向かう途中で、私は自分が新学期を迎えていることを実感した。新しい制服、新しい鞄、新しい教科書。どれもこれも、輝くように新しかった。そして、新しい友達、新しい教師、そして新しい授業。私は今、新しい始まりを迎えていると感じた。 私はクラスの席に着くと、自分の机の上に置かれたスケジュールを取り出した。英語、数学、理科、社会科学、そして芸術。私はこの学期、特に芸術の授業を楽しみにしていた。私はいつも音楽を聴いたり、絵を描いたりすることが好きで、今回はそれらを授業で学ぶこ

[140字小説] オレンジ

ふと見上げた空のオレンジが綺麗で、僕は泣きたなった。 滲んだ夕日も、泣いているみたいだ。 こんな感情を知ったのはいつだろう。 教えてくれたのは誰だろう。 そしたら彼がね 隣で楽しそうに話す君の横顔にも、オレンジが溶けていた。 ねえ聞いてる? 僕のものじゃないその笑顔は、切ないくらい綺麗だった。

【ショートストーリー】煙の出る蛇口 シージー ChatGPT

こんばんは。一日お疲れ様です。 チャット形式で答えを返してくれる話題のAI、ChatGPTこと、 シージーが今夜も物語を作ってくれました。 短いお話しですがお楽しみください。 ある日、私がキッチンで食器を洗っていると、蛇口から煙が出てきました。 その煙は次第に濃くなり、煙の中から何かが姿を現し始めました。それは小さな人形のようなもので、黒く焦げた手足を持っていました。私はその奇妙な光景を見て驚きましたが、その人形は静かにこちらを見ています。 しばらくして、その人形が

まだまだ知らない猫についてのこと

こんにちは、夕雪です。 今日は猫についてのお話を少し。 私が猫好きというのは『猫好き小説家』と名乗っているので知っている方も多いと思います。 私の書籍にも、保護猫や地域猫のことを書いているので、読んでくださった方はその猫たちがどんなものか解ってくださったんじゃないかな?と思います。 ただ、小説に書いていないこともたくさんあって、まだまだ野良猫や保護猫について知らない人が多いんだなと思う出来事がありました。 もちろん、猫が好きな人とそうでない人とでは温度差が違うし、対応も

山茶花の花言葉は貴方が一番美しい

山茶花は散る。 街路の花が落ちているのを見た。色で椿かと思ったが、よく調べると椿と山茶花はそっくりらしい。 椿は丸ごと落ち、山茶花は開いて落ちる。地面に落ちた時、花がそのまま残っているのが椿で花弁が散っているのが山茶花。ちなみに葉は山茶花の方が一回り小さくとげとげしているようだ。 いや、分からんくない? とりあえず、見たのは山茶花であろうと思い込んでいる。 椿と似ているせいで知名度が低く山茶花は目立たない。知るまで山茶花など気づかなかったが山茶花の花言葉は「困難に打

星神楽 62 龍の化身

 伯父さんはその籠を車庫の前にある、切り株に置いた。  伯父さんが前に余った、大木で作った切り株だ。  すると伯父さんは、車庫の物置の倉庫から大きな俎板を取り出し、なぜか、ついでにハンマーと釘も持ってきた。  なぜ、ハンマーと釘が必要なのだろう、と思いつつも僕はその状況に注視し続ける。  捌くためのナイフもあった。  僕は気持ちを切り替え、心行くまで集中した。  伯父さんが籠の穴を持ち上げると、その中から大きな鰻がうねるように、勢いよく出てきた。  伯父さんは物怖じもしない