佐藤田さんと仲良くなりたい。
クラスで2番目にかわいくて、クラスで6番目くらいのポジションにいる佐藤田さん。
私は、いつも彼女の一挙手一投足に注目していた――。
佐藤田さんは、クラスで一番面白い。
私は何番目か数えるのが辛いほどだ。下から数えたほうがいいのかな。
それぐらい面白くないし、かわいくないし。人としゃべるのも苦手だ。
「明日から夏休みですが、夏こそ受験の本番だと思ってください」
結局、佐藤田さんと話せないまま、高校最後の一学期を終えてしまった。
「どうしようかな……どうしたらいいんだろ」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?